
プロコフィエフ:
交響曲第1番ニ長調作品25《古典》
ショスタコーヴィチ:
交響曲第5番ニ短調作品47
レナード・バーンスタイン 指揮
ニューヨーク・フィルハーモニック
(1968,1959,CBS)
今日は町田へ出張。町田に行くのは、Tsuji先生とジェイさんのお店のカレーを食べて以来だと記憶しているので、1年半ぶりぐらいだと思う。
横浜から横浜線に乗って八王寺方面に進むと、景色がどんどん田舎になるので少々不安になる。田園地帯の先に、突如高いマンションが見えてくるあたりが大山街道(旧・矢倉沢往還)のちっちゃな宿場町・長津田で、東急・田園都市線で東京と直で結ばれているという安心感のようなものが漂っている(ほんとか)。
昔はサンコーしかなかった長津田町を出ると線路は右カーブして、まもなく町田市、つまり東京都に入る。成瀬は昭和54年に出来た新しい駅だから、僕にとっては存在感が薄く、かの「audio-technica」の本社があることぐらいしか思いつかない。ちなみに、横浜線の長津田以西は僕が小学生のころまで単線区間であった。
町田駅の直前にかつて存在した開かずの踏み切りは、いまや立体交差になって渋滞知らずだ。駅に着くと、乗降客の雰囲気がまるで東京なので、ハマっこの僕ちゃんはちょっとビビッてしまう。歩くスピードが速い。翻って、横浜駅のコンコースを行く人の鈍さといったら…。東京から来た人はイラついてるんじゃなかろうか。
町田はその昔、「原町田」(はらまちだ)といった。祖母に連れていってもらった「さいか屋」デパートを思い出す。妹は、そこに連れて行かれると最上階のレストランでクリームソーダを飲ませてもらうまでは、イヤダイヤダをして路上に座りこみ、テコでも動かなかったそうだ。早く仲見世通りで購買欲を満たしたかった祖母にとってみれば、そうとうなお荷物だったに違いない。
僕なんて欲しくても「欲しい」って言えない小心の長男だったから、そんな土産話を祖母から聞いているだけで羨ましくてしょうがなかったのだが。
おっと、思い出日記はこれぐらいにして。
出張帰りに、町田の某古本屋チェーンのスーパーバザールに初めて立ち寄ったら、レコードを売っていたので少々驚く。プライスはだいたい3パターンのようで、一番安くて500円。たいした盤はなかろうな…と高をくくっていたら、いいのがありましたぜ。
バーンスタインのショスタコ5番は、1979年の来日公演のライヴが有名で、僕が買った生涯はじめてのCDでもあるのだが、1959年のスタジオ録音をずっと聴いてみたいと思っていたのだ。もちろんCDなら入手が容易なのであるが、こういう古い録音はレコードで聴かないと…というこだわりが邪魔して今日まで縁がなかったのである。

1979年盤
いやー、びっくりしました。
このスタジオ録音の方がスゴい演奏かもしれない。録音技術も当時にしては素晴らしくて、臨場感がある。管打楽器も生々しいし、レコード独特の迫力も感じられる。これをCDで聴いたら、まったく面白くないんだろうな…と想像できる。
インテグレーテッド・アンプ、Technics SU-V6Xのフォノイコライザーが純度の高い音を聴かせる。80年代のオーディオはやっぱり素晴らしい。