前略 ラーメン屋さんです -80ページ目

第六話 「瞬間、心重ねて」

その「重圧」から救ってくれたのは、ほんの数名の方々でした。そうです、御苑に関口さんの限定狙いで通っていらしたお客様達が引き続き、僕の創る限定を食べにきてくれた事でした。 もう、言葉とかじゃなくて「信用・信頼」を実感出来て自分自身ラーメンを、作る・創る上で感激するくらい良い勉強を実践できました。一杯出したら、必ず丼の底がキレイに見えて戻ってくるラーメンを心がけて創る・作るように自分に言い聞かせています。

決戦!新第三東京市

関口さんの退社後、御苑にはいって1年ソコソコの僕が自動的に繰り上げで店長になってしまいました。ラーメンについて、なぁーんにも知らなかった僕は、ただただ「作る」コト、お店を「回す」コトでしばらくの間は余裕の無い日が続きました。が、ある日関口さんが残っていってくれていった御苑伝統芸の「限定」。 そうです。約月1ペースで「創る」ラーメンをやらなければ....。と、思いたったが吉日。「塩煮干し弐号 ラーメン」が処女作品でした。何にも構想もない状態で社長に試食のお願いをして自分に追い込みをかけました。創るコトに関して決めた事が3つ信念として今も変わらずあります。 「無化調」「定番より旨いもの」「季節感のある食材を必ず入れて、よそで 見たことの無いすんばらしい盛りを創るコト」です。 ひるがおの看板、関口さんの顔、社長の顔、せたが屋の看板、どれも「汚す」コトはデキマセん。もっのスゴい重圧でした。 つづく

「軌跡の価値は」

と、いう間に関口さんは、独立してしまいました。関口さんに、ラーメンを 「作る」と「創る」の2つの事を教えてもらいました。「作る」は、定番メニューの安定した高いレベルのクオリティ。「創る」は、御苑店店長だけ許されていた「限定ラーメン」。社長の許可が下りて販売出来るのですが、これは色々ラーメンの勉強ができました。

次回予告 「新第三東京市」