「京の冬の旅」で拝観した3つ目の寺院は、相国寺塔頭の光源院です。
相国寺塔頭では、前回ご紹介した慈雲院とセットの特別公開です。
相国寺の参道の脇にあるので、これまで何回も前は通ったことがあるはずですが、目に留まったことはなかったです。
「室町幕府13代将軍・足利義輝の菩提寺」と紹介されています。
足利義輝といえば、大河ドラマ「麒麟がくる」で向井理が演じたイメージが強いんです。
将軍なのに、剣豪塚原卜伝の直弟子で、抜群の剣の腕前だったという人です。
しかし三好三人衆や松永久秀と対立して、30歳の若さで殺されてしまいました。(永禄の変)
「麒麟がくる」での最期のシーンは今も記憶に残っています。
「光源院」という寺名は、足利義輝の院号だそうです。
足利義輝の位牌が本尊と一緒に祀られているようですが、良く分かりませんでした。
また足利義輝の詠んだ和歌が書院の床の間に飾られているらしいのですが、呈茶席(お茶席)の券を購入しないと、書院には入れないので、拝むことが出来ませんでした。
このため、足利義輝ゆかりのものは、観られませんでした。
写真はありませんが、興味深かったのは、行者堂に安置されている神變大菩薩(役行者)像です。
他に弘法大師像、不動明王像も並んで安置されていますが、神變大菩薩(役行者)像が飛びぬけて迫力がありました。
これらの像は、明治の廃仏毀釈の際に集められた宗派バラバラのものらしいです。
こちらは行者堂の外観。通常の参拝では入れないので、狭い格子窓から覗き見るしかありません。
本堂の「室中の間」には、日本画家・水田慶泉の「十二支の図」という襖絵があります。
昭和63年の改築時に描かれたものだそうです。
こちらは辰(龍)と寅(虎)の襖絵。
あと2021年に奉納された画家・加藤晋の襖絵(春・夏秋冬、風雷坊)があります。
「春・夏秋冬」の絵には、「桃太郎」「笠地蔵」などの日本の昔話や「西遊記」などの登場人物が小さくこっそりと描かれていて、それを探すのが一興となっています。
「風雷坊」は風神と雷神の絵です。
庭園は写真撮影OKでした。
「十二支の庭」で、配置した石で干支の動物を表現しているそうです。
ちなみに辰は、中央に写っている三角形の石のようです。
慈雲院に負けず劣らずマニアックな禅寺でした。
これで「京の冬の旅」は3つクリア。
スタンプラリーをやっていて、3つスタンプを押してもらえたので、「ちょっと一服」の特典があります。
京都御苑の中の「SASAYAIORI」で煎茶とお菓子を頂き、ちょっと休憩。
お菓子は胡麻鼓です。
<追記>
光源院の特別公開が1月21日から当面の間、休止になってしまいました。
何があったのでしょうか?ちょっと心配です。
https://x.com/kyo_kanko/status/1748856233279566209?s=20