弘源寺は天龍寺の境内塔頭です。
入ってすぐにあるのが、毘沙門堂で、中にはちょっと変わったポーズの毘沙門天立像が祀られています。
「虎嘯(こしょう)の庭」も見どころのひとつ。ちょっと難しい名前ですが、「龍吟雲起、虎嘯風生」(龍吟じて雲起こり、虎嘯きて風生ず)と言う語句から名付けられています。嵐山を借景にした枯山水庭園です。
お堂の幾つかの柱には「幕末の刀傷」があります。禁門の変の時、長州藩士が試し切りをしたとか。
特別公開していたこの日には、竹内 栖鳳(たけうち せいほう)の絵も展示されていました。先代の住職が竹内栖鳳の画塾「竹杖会」の方々と親交があったこと、竹内栖鳳の子どもが病いで倒れた時、弘源寺に療養のために身を寄せたという縁があるそうです。