今日の一曲!ドビュッシー「象の子守歌 (組曲「子供の領分」より)」【テーマ:象】
【追記:2021.1.4】 本記事は「今日の一曲!」Ver. 1.0の第三十二弾です。【追記ここまで】
「動物園で」となると「好きな動物は?」とはまた違いますね。なんだろう…好きなのは鳥類コーナーかもしれない。様々な鳥の造形を観るのも楽しいですが、鳥の鳴き声がする空間自体に浸れるのが非日常的でいい。
あと何処の動物園かは忘れましたが(ズーラシアかな?)、初めてオカピを見たときは衝撃でした。「なんだこの中途半端な生物!?」と思った。笑 カラーリングを途中で放棄したみたいな外見はまさに珍獣に相応しいですね。
今は『けものフレンズ』のおかげで動物園フィーバーが起きていると思いますが、サーバルキャットを生で観たい人はさぞ多いでしょうね。というか登場したフレンズは全て観たくなるよね!
OP曲のレビュー記事をあげてからもう2ヶ月以上経ちますが、いくら新しく記事を書いても『ようこそジャパリパークへ』(2017)の記事へのアクセスが毎日1位で(当ブログ内でね)驚いています。
放送終了で多少落ち着くかと思いきやMステやら展開拡大やらで相変わらず流入は多いですね。サーチコンソールの表示回数も段違いです。どんだけ人気やねんと思いますが、アニメの完成度は奇跡だと思うので当然といえば当然か。
発売日が延期になりましたが、ドラマ&キャラソン集とサントラもしっかり予約してあるので再来月にレビュー記事をあげる予定です。
月の光 ~ドビュッシー / ピアノ名曲集/ダブリューイーエー・ジャパン

¥2,097
Amazon.co.jp
動物園トークから入る【テーマ:象】の「今日の一曲!」に選んだのは、クロード・ドビュッシーの「象の子守歌 (Jumbo's lullaby)」です。愛娘に捧げられた組曲「子供の領分」(1908)のうちの1曲。
当ブログ初のクラシック単独記事です。『響け!ユーフォニアム2』のサントラ『おんがくエンドレス』(2017)のレビュー等で部分的にクラシックに言及したことはありますが、メインで扱うのは本記事が初のはず。
といっても詳しくはないので、軽めの記事である「今日の一曲!」でトライ。クラシックは5W1Hがはっきりしているというか、どういう状況で書かれたのかというのが明確な場合が多く、レビューにはある種の「正解」があると思いますが、それからは凡そ遠い直感的な内容になっていることを先に断っておきます。
言い訳を済ませたところで、まず僕のクラシックに対する嗜好を書きます。というかこの記事はほぼそれがメイン。「象の子守歌」に関してはだいぶ後で出てきます。
まず好きか嫌いかで言えば「好き」です。よく聴くか否かで言えば「たまに聴く程度」、よって「明るくはない」。これが僕のクラシックに対する現状で、付け加えるなら「詳しくなりたい」とは思っています。
…と、このように浅い知識しかないのですが、浅いなりに好きなクラシック音楽家は勿論います。ドビュッシーもその一人で、他に好きなのはラヴェル、サティ、ビゼーです。
見事に19~20世紀のフランス人ばかりなのですが、これは本当にたまたまです。曲から入って好きになったのに、それらが全て同じ時代の同じ国の人間の作品だと知って自分でも驚いた記憶があります。笑
つまりクラシックといっても近代音楽、それも印象主義音楽を特に好む傾向にあるということが、自分のクラシック嗜好に関しての現状の分析結果です。これ、個人的には凄く得心がいっています。なぜかというと、いかにもダンスミュージック好きが好きそうな面子だなと思うから。
砕けた表現をするので暴論に聞こえるかもしれませんが、「面白ければ(結果的に良い曲になるなら)どんな音/技法でも使っていいじゃん?」という従来の作曲法に対するアンチ姿勢や、「曲ってそんなにドラマチックにしなきゃいけないもんかね?」という問い掛けが聞こえてきそうなところが、電子音楽(特にテクノとアンビエント)に通ずるところがあると思うんですよね。
中でもラヴェルの「ボレロ」(1928)…超有名曲ですし同様の指摘も多く見られるのですが、この曲って元祖(人力)テクノだと思うんですよ。もっと言えばミニマル。ずっと同じリズムで2種類しかないメロディーを異なる楽器(音色)でつないでいく…時代を先取りしすぎた恐るべきラヴェルの才ですね。
ちなみにドビュッシーとラヴェルを聴き始めたきっかけは凄く単純で、中学生の頃にハマり出した椎名林檎とMr.Childrenの曲名で興味を持ったからです。椎名林檎のは「弁解ドビュッシー」(2000)、そのインパクト抜群の題に「なにそれ?」と思いました。笑
ミスチルのはそのまま「ボレロ」(1997)。この曲でボレロのリズムを知って(拍子は違うものの)、「なんて面白いパターンなんだろう」と思って興味が出ました。ダンスミュージックに興味を持つのはその後なので、上掲のエピソードからルーツ的に辿り着いたわけではありません。
サティは詳しく覚えていないんだけど、たぶんアンビエントきっかけだったと思います。アンビエントとかBGMの歴史を漁っているときにジョン・ケージを知って、変な曲を多く残した人繋がりでサティにも手を出したんじゃなかったかな。笑
ビゼーは単に「ハバネラ」が凄く好きだからというきかっけ。上記の3名とは時代が異なるので、また別口の嗜好ルートになりますね。
さて!ここからようやく記事タイトルの「象の子守歌」のレビューに入ります。すっかり忘れていましたが【テーマ:クラシック】ではなく【テーマ:象】ですからね。笑
僕が持っているCDは冒頭に貼り付けたWEA JAPANレーベルの『月の光~ドビュッシー:ピアノ名曲集』(1995)です。フランス人ピアニスト、モニク・アースによる演奏を収録したもので、録音期は1970年12月~翌年4月。このCDに基づいて書きます。
冒頭でも書きましたが「象の子守歌」は組曲「子供の領分」の第2曲で、愛娘のエンマ(エマ)ちゃんのために書かれたものだそう。というだけあって、子供目線で書かれているとわかる楽しく純粋な印象を受ける組曲です。
一番有名なのは第6曲の「ゴリウォーグのケークウォーク」でしょうね。僕もこれは聴いたことがありました。しかしこの組曲でいちばん好きなのは今回取り上げる「象の子守歌」です。【テーマ:象】であることとは関係なく。
低く重たい音感で幕開け、これだけでまさに「象だ!」って思いますよね。笑 しかし暗いという印象ではなく、気性の優しい状態の象がゆっくりと身体を動かしているような…そんな穏やかな情景が浮かびます。
ほっとする理由はそういうイメージだけではなく、おそらく五音音階(ペンタトニックスケールのほうが馴染み深い人が多いかな?)であることも理由の一つでしょう。
日本人であれば耳に染みついているであろうヨナ抜き音階もその一つですが、東洋的な音階であることが東洋人には受け入れやすいのではと。象というモチーフ自体が東洋的だと思いますし、納得の旋律です。
象はこれでいいとして、子守歌要素はどうか。個人的にはこれも保証できます。寝る前にPC内にある全ての曲をきまぐれにランダム再生で流すことがあるのですが、たまたまこの曲が流れてきた時の「眠れそう」感は半端なかったですから。笑
中盤に少し駆け足になるようなパートがあり、そこで若干曲自体に意識がいってしまいますが、序盤と終盤のリラックス効果は凄まじいのでおすすめです。
動物園で一番好きな動物は?
▼本日限定!ブログスタンプ
「動物園で」となると「好きな動物は?」とはまた違いますね。なんだろう…好きなのは鳥類コーナーかもしれない。様々な鳥の造形を観るのも楽しいですが、鳥の鳴き声がする空間自体に浸れるのが非日常的でいい。
あと何処の動物園かは忘れましたが(ズーラシアかな?)、初めてオカピを見たときは衝撃でした。「なんだこの中途半端な生物!?」と思った。笑 カラーリングを途中で放棄したみたいな外見はまさに珍獣に相応しいですね。
今は『けものフレンズ』のおかげで動物園フィーバーが起きていると思いますが、サーバルキャットを生で観たい人はさぞ多いでしょうね。というか登場したフレンズは全て観たくなるよね!
OP曲のレビュー記事をあげてからもう2ヶ月以上経ちますが、いくら新しく記事を書いても『ようこそジャパリパークへ』(2017)の記事へのアクセスが毎日1位で(当ブログ内でね)驚いています。
放送終了で多少落ち着くかと思いきやMステやら展開拡大やらで相変わらず流入は多いですね。サーチコンソールの表示回数も段違いです。どんだけ人気やねんと思いますが、アニメの完成度は奇跡だと思うので当然といえば当然か。
発売日が延期になりましたが、ドラマ&キャラソン集とサントラもしっかり予約してあるので再来月にレビュー記事をあげる予定です。
月の光 ~ドビュッシー / ピアノ名曲集/ダブリューイーエー・ジャパン

¥2,097
Amazon.co.jp
動物園トークから入る【テーマ:象】の「今日の一曲!」に選んだのは、クロード・ドビュッシーの「象の子守歌 (Jumbo's lullaby)」です。愛娘に捧げられた組曲「子供の領分」(1908)のうちの1曲。
当ブログ初のクラシック単独記事です。『響け!ユーフォニアム2』のサントラ『おんがくエンドレス』(2017)のレビュー等で部分的にクラシックに言及したことはありますが、メインで扱うのは本記事が初のはず。
といっても詳しくはないので、軽めの記事である「今日の一曲!」でトライ。クラシックは5W1Hがはっきりしているというか、どういう状況で書かれたのかというのが明確な場合が多く、レビューにはある種の「正解」があると思いますが、それからは凡そ遠い直感的な内容になっていることを先に断っておきます。
言い訳を済ませたところで、まず僕のクラシックに対する嗜好を書きます。というかこの記事はほぼそれがメイン。「象の子守歌」に関してはだいぶ後で出てきます。
まず好きか嫌いかで言えば「好き」です。よく聴くか否かで言えば「たまに聴く程度」、よって「明るくはない」。これが僕のクラシックに対する現状で、付け加えるなら「詳しくなりたい」とは思っています。
…と、このように浅い知識しかないのですが、浅いなりに好きなクラシック音楽家は勿論います。ドビュッシーもその一人で、他に好きなのはラヴェル、サティ、ビゼーです。
見事に19~20世紀のフランス人ばかりなのですが、これは本当にたまたまです。曲から入って好きになったのに、それらが全て同じ時代の同じ国の人間の作品だと知って自分でも驚いた記憶があります。笑
つまりクラシックといっても近代音楽、それも印象主義音楽を特に好む傾向にあるということが、自分のクラシック嗜好に関しての現状の分析結果です。これ、個人的には凄く得心がいっています。なぜかというと、いかにもダンスミュージック好きが好きそうな面子だなと思うから。
砕けた表現をするので暴論に聞こえるかもしれませんが、「面白ければ(結果的に良い曲になるなら)どんな音/技法でも使っていいじゃん?」という従来の作曲法に対するアンチ姿勢や、「曲ってそんなにドラマチックにしなきゃいけないもんかね?」という問い掛けが聞こえてきそうなところが、電子音楽(特にテクノとアンビエント)に通ずるところがあると思うんですよね。
中でもラヴェルの「ボレロ」(1928)…超有名曲ですし同様の指摘も多く見られるのですが、この曲って元祖(人力)テクノだと思うんですよ。もっと言えばミニマル。ずっと同じリズムで2種類しかないメロディーを異なる楽器(音色)でつないでいく…時代を先取りしすぎた恐るべきラヴェルの才ですね。
ちなみにドビュッシーとラヴェルを聴き始めたきっかけは凄く単純で、中学生の頃にハマり出した椎名林檎とMr.Childrenの曲名で興味を持ったからです。椎名林檎のは「弁解ドビュッシー」(2000)、そのインパクト抜群の題に「なにそれ?」と思いました。笑
ミスチルのはそのまま「ボレロ」(1997)。この曲でボレロのリズムを知って(拍子は違うものの)、「なんて面白いパターンなんだろう」と思って興味が出ました。ダンスミュージックに興味を持つのはその後なので、上掲のエピソードからルーツ的に辿り着いたわけではありません。
サティは詳しく覚えていないんだけど、たぶんアンビエントきっかけだったと思います。アンビエントとかBGMの歴史を漁っているときにジョン・ケージを知って、変な曲を多く残した人繋がりでサティにも手を出したんじゃなかったかな。笑
ビゼーは単に「ハバネラ」が凄く好きだからというきかっけ。上記の3名とは時代が異なるので、また別口の嗜好ルートになりますね。
さて!ここからようやく記事タイトルの「象の子守歌」のレビューに入ります。すっかり忘れていましたが【テーマ:クラシック】ではなく【テーマ:象】ですからね。笑
僕が持っているCDは冒頭に貼り付けたWEA JAPANレーベルの『月の光~ドビュッシー:ピアノ名曲集』(1995)です。フランス人ピアニスト、モニク・アースによる演奏を収録したもので、録音期は1970年12月~翌年4月。このCDに基づいて書きます。
冒頭でも書きましたが「象の子守歌」は組曲「子供の領分」の第2曲で、愛娘のエンマ(エマ)ちゃんのために書かれたものだそう。というだけあって、子供目線で書かれているとわかる楽しく純粋な印象を受ける組曲です。
一番有名なのは第6曲の「ゴリウォーグのケークウォーク」でしょうね。僕もこれは聴いたことがありました。しかしこの組曲でいちばん好きなのは今回取り上げる「象の子守歌」です。【テーマ:象】であることとは関係なく。
低く重たい音感で幕開け、これだけでまさに「象だ!」って思いますよね。笑 しかし暗いという印象ではなく、気性の優しい状態の象がゆっくりと身体を動かしているような…そんな穏やかな情景が浮かびます。
ほっとする理由はそういうイメージだけではなく、おそらく五音音階(ペンタトニックスケールのほうが馴染み深い人が多いかな?)であることも理由の一つでしょう。
日本人であれば耳に染みついているであろうヨナ抜き音階もその一つですが、東洋的な音階であることが東洋人には受け入れやすいのではと。象というモチーフ自体が東洋的だと思いますし、納得の旋律です。
象はこれでいいとして、子守歌要素はどうか。個人的にはこれも保証できます。寝る前にPC内にある全ての曲をきまぐれにランダム再生で流すことがあるのですが、たまたまこの曲が流れてきた時の「眠れそう」感は半端なかったですから。笑
中盤に少し駆け足になるようなパートがあり、そこで若干曲自体に意識がいってしまいますが、序盤と終盤のリラックス効果は凄まじいのでおすすめです。