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【 モヤトリアムな毎日 】

モヤモヤで、モラトリアムな日常。


かめあり亭 第88弾 花形落語会
令和7年11月1日(土)
かめありリリオホール

隅田川わたし「元犬」
柳家三三「締め込み」
春風亭柳枝「七段目」
五街道雲助「淀五郎」


 葛飾区亀有駅前の、イトーヨーカドーの入る建物の9階にあるホールで行われた落語会へ。
 延べ3日間にわたって行われる「花形落語会」という催し、初日しか行けないけど結構豪華な顔付けです!

 まずは前座の隅田川わたしさん。
 お見かけするのは何度目かのわたしさんを「前座さんと言っても随分上手だなぁ」と思って聴いていたら、次の出番の三三さんも本編の中のアドリブで「あいつ前座のくせに達者だったなぁ」とおっしゃっていた。袖で聞いていたらさぞ嬉しいだろうなー。

 続いて三三さん。
 流れるように次から次へと繰り出す毒気を含んだくすぐりの数々。
 噺の方は「お客様の顔を見て決めた」という泥棒の演目(笑)
 「締め込み」もこれまた実に流暢に、夫婦喧嘩の売り言葉に買い言葉が飛び交う、まさにプロの話芸!

 仲入り後の1席目は春風亭柳枝さんで「七段目」。
 歌舞伎の噺は眠いけど、「七段目」は威勢の良い大声が目立つので楽しめる。

 トリを飾るのは雲助さん。
 雲助さんも「芝居噺特集」と称しての「淀五郎」。
 繰り返しになりますが、歌舞伎の噺は眠いです笑
 市川団蔵に判官役の芝居が認められず悩む沢村淀五郎の相談に中村仲蔵が乗るシーンは説得力が特にスゴい。淀五郎に理屈をじっくり説いていく雲助さんの仲蔵がとにかく良かった。
 だけどそこに至るまでの地の文が多くて眠くなっちゃうんだよねぇ…。

 公演が終わってヨーカドーのエスカレーターを下っていると、店内BGMでクリスマスソングが流れてきました。早くも年末モードですね。。


yh馬
少し前にハマってた煮干しラーメン[らあめん花月嵐]の期間限定メニューで提供されてたのでコレは試さなきゃ!


煮干し中華そば 旨NIBO 980円
ライス(小) 無料

煮干し感はしっかりあるのにスープはサラサラ!


苦味やエグみは一切なし!

和風のスープには刻み玉ねぎや柚子皮によってひとときの清涼感も加えられてます。


啜りやすいストレート細麺とスープの相性も良くて、麺のモッチリ食感もGood!

アプリクーポンで無料GETしたライスと煮干しスープのコンビネーションももちろん言わずもがなでバッチリ。

でもチャーシューの上に添えられた辛いタレは要らなかったかも。

なかなか食べやすく予想以上に美味しくて、スープ全部飲み干しちゃった。


◆らあめん花月嵐 亀戸北口店
 東京都江東区亀戸5-14-4[地図]
 TEL:03-5858-6131
 OPEN/11:00-翌1:30
 定休日:無休


yh馬
『ANORA アノーラ』
2024年、米。
監督/製作/脚本/編集:ショーン・ベイカー
出演:マイキー・マディソン、マーク・エイデルシュテイン、ユーリー・ボリソフ、カレン・カラグリアン、バチェ・トブマシアン

 「タンジェリン」「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」「レッド・ロケット」などで高い評価を受けてきたショーン・ベイカー監督が手がけた人間賛歌の物語。ニューヨークを舞台に、若きストリップダンサーのアノーラが、自らの幸せを勝ち取ろうと全力で奮闘する等身大の生きざまを描いた。2024年・第77回カンヌ国際映画祭でパルムドールを、第97回アカデミー賞では作品賞や監督賞、主演女優賞など5部門を受賞した。
 ニューヨークでストリップダンサーをしながら暮らすロシア系アメリカ人のアニーことアノーラは、職場のクラブでロシア人の御曹司イヴァンと出会い、彼がロシアに帰るまでの7日間、1万5000ドルの報酬で「契約彼女」になる。パーティーにショッピングにと贅沢三昧の日々を過ごした2人は、休暇の締めくくりにラスベガスの教会で衝動的に結婚する。幸せ絶頂の2人だったが、ロシアにいるイヴァンの両親は、息子が娼婦と結婚したとの噂を聞いて猛反発し、結婚を阻止すべく、屈強な男たちを2人のもとへ送り込んでくる。ほどなくして、イヴァンの両親もロシアから到着するが…。(映画.comより抜粋)


===

 ショーン・ベイカー監督特集を早稲田松竹にて鑑賞。

 あらかたコメディタッチで描かれていたけれど、スクリーンの中で起こっていたことは縛られたり押さえつけられたりと結構エグい。実際、屈強そうなロシア系の男たちが急に自宅に乗り込んできたらメチャメチャ恐怖だよね…。

 新婦のアニーを「娼婦」呼ばわりする親やその手先に対し、新郎のイヴァンは自己弁護のために「エスコート嬢と結婚して何が悪いんだ!」と歯向かうけれど、それって全くアニーのことを庇えてないよねっていう。

 その後、突如失踪したイヴァンを探すために、渋々屈強な男たちと手を組むことにした主人公のアノーラ。
 イヴァンの居場所を突き止めて、元の職場であるナイトクラブに舞い戻るシーンと、ロシアにいたイヴァンの両親がアメリカに乗り込んできた局面が大きなヤマ場だったから、その後のラストシーンへの展開はまるで終わらせ方を見失ったかのような彷徨い方だったけれど、ショーン・ベイカー監督はそのラストシーンこそが描きたかった場面みたい。

 最後の狭い車内での出来事には様々な見方や解釈がありそうで「コレ」と答えを決め打ちすることは難しいけれど、わざとアメリカ名っぽく「アニー」と名乗っていたアノーラが、(まやかしの)"愛"を守る戦いに敗れ、尊厳を守る戦いにも敗れて、全てを失い元の住まいに帰ってきたことで一気に現実に引き戻され、等身大の「アノーラ」に戻る瞬間を見た。
 ワイパーの駆動音だけが流れるエンドクレジットの余韻が何よりも虚しさと切なさを物語る。

 それにしても、揃ってそのクズっぷりを発揮したイヴァンや両親が何らダメージを受けていないというのが悔しいところ。
 しかし現実の大富豪というのはこんな目に遭ってもきっと傷一つ負わないんだろう。

 この世界に紛れもなく存在し、今この瞬間も差別的に扱われ蔑まれているであろう社会的弱者・マイノリティーにスポットライトを当てた作品。「砂上の楼閣」という一言が思い浮かぶ。


yh馬
5カ月ぶりの[関内二郎]


この日は限定トッピングのコーンとバターをラーメンに合わせるか汁なしに合わせるかで迷ったけど、肌寒かったからラーメンを選択しました。


小ぶた(豚5枚) 1,120円
味つけ玉子 120円
コーン 150円
バター 150円
カラメベニ

豚増しもあったので豪勢に小豚で!

標高↓

赤や黄色に緑など、彩り鮮やかでまるで二郎じゃないようなカラフルさ。

空撮↓

二郎にバターは悪魔の誘惑…


濃厚豚ダシスープにバターを溶かすなんて禁じ手すぎてヤバすぎズルすぎ美味しすぎる!!


コーンも超たっぷりどっさり載ってて満足度MAX!


この刻み紅生姜の清涼感があとあとしっかり効いてくる。

麺と豚はこんなカンジ↓

ほんのりウェーブがついて小麦感が高まったように感じられた関内太麺。文句なしの食べ応え!
以前に比べて麺量が増えている気もします。

豚は毎度圧巻のミルキー感!
ただ5枚じゃなくて4枚入りだった…


ちょうど良い茹で加減の味玉もパクッといただいてラストスパート!

スープ↓

しっかりバターが溶け込んだ乳化スープの海から、最後はでき得る限りレンゲでコーンを掬って完食!!


御馳走様でした!!


◆ラーメン二郎 横浜関内店
 神奈川県横浜市中区長者町6-94[地図]
 OPEN/11:00-14:30,17:00-21:00
 定休日:水曜


yh馬
『スターレット』
2012年、米英。
監督/脚本/編集:ショーン・ベイカー
出演:ドリー・ヘミングウェイ、ベセドカ・ジョンソン、ステラ・メイブ、ジェームズ・ランソン、カレン・カラグリアン

 「ANORA アノーラ」のショーン・ベイカー監督が2012年に手がけた長編第4作。ロサンゼルスを舞台に、若きポルノ女優と孤独な老人が織りなす交流を描いたヒューマンドラマ。
 女優を目指しながらポルノ女優として働くジェーンは、愛犬のチワワや同業の友人メリッサらと一緒に暮らしていた。ある日、ガレージセールでポットを購入した彼女は、その中から1万ドルもの札束を発見する。ジェーンは売主の老女セイディのもとへお金を返しに行くが、ポットを返品しに来たと勘違いされて門前払いされてしまう。困ったジェーンは偶然を装ってセイディに近づき、買い物の送迎をしたり一緒にビンゴゲームに出かけたりするようになるが…。
 ジェーン役に、文豪アーネスト・ヘミングウェイのひ孫でモデルのドリー・ヘミングウェイ。日本では劇場未公開のまま「チワワは見ていた ポルノ女優と未亡人の秘密」のタイトルでソフト化されていたが、2025年7月の特集「ショーン・ベイカー初期傑作選」にて、邦題を「スターレット」にあらためて劇場初公開。


===

 ショーン・ベイカー監督特集を早稲田松竹にて鑑賞。

 落語の演目でいう「井戸の茶碗」みたいな設定から始まる本作は、序盤にカットのつなぎが不自然に思えるシーンが散見されたけど、どうやらそれは監督の狙いなのかクセのようで、いつしかそれも気にならなくなり、ただただ没頭。

 若くて行動的で大胆なジェーンと、警戒心が強く常に慎重なセイディという、おそらく50歳ぐらいは年齢の離れた2人の女性の奇妙な交流。
 繊細なセイディを見ていて、人はいくつになっても些細な言動や偶然のトラブルに傷つくんだなぁと思わされた。

 主人公のジェーンが何の仕事をしてるのか、初めはきちんと説明されてなかったけど、いざその職場が映し出されたら想像以上にガチな描写が長々出てきてビックリ。
 だから母親に電話で「こっちに来ない?」と持ち掛けても却下されていたのかな。
 そしてそれが故に、ラストシーンでの互いに秘密があったんだと悟ったような表情にもつながっていたのかも。

 チワワのスターレットが終始ずっとカワイイのが何よりの救い。


yh馬

プレハブの厨房とテントの客席で24時間営業していた秋葉原のうどん屋さんがいつの間にか豚骨ラーメンのお店に業態変更してた!


豚骨ラーメン 500円

1杯500円は魅力的なので試しに食べてみると…白濁した豚骨スープは臭みなくクリーミー。

初めちょっと薄味かなとも思ったけど食べ進めていくと全然そんなことはなく、関東勢にはちょうど良い味。


具材はチャーシュー1枚と刻みネギとメンマが載ってます。
1杯500円にしてはちゃんとしてる。


ストレート細麺もしっかりラーメン1杯分あってボリュームも申し分なし。
これで500円は価格破壊がスゴい!

気軽に食べる豚骨ラーメンとしては[博多天神]とか[博多風龍]とかと遜色なく、ちゃんと美味しかったから全然アリですね!


◆秋葉原ラーメンセンター
 東京都千代田区神田平河町4-1[地図]
 OPEN/24時間営業
 定休日:無休


yh馬

新宿末廣亭 深夜寄席 10月25日
春風一刀「聖職者」
春風亭貫いち「STきんぐ」
柳家緑助「宮戸川(上)」
金原亭杏寿「幾代餅」


 雨降る土曜の新宿区。
 夜7時半ごろに西早稲田にいて、「もしかして今から急げば末廣亭の夜の部トリの一之輔さんを聴けるかも?」と思って副都心線で新宿三丁目へ向かってみたけど間に合わず。

 でもこの日はちょうど月に一度の深夜寄席が開かれる日だったようで、怪我の功名、夜9時から二ツ目の落語家さん4人による高座を聴くことにしました。


 まず1人目は一朝さんのお弟子さんの一刀さん。
 創作落語の「聖職者」は、学校を舞台に学年主任が新人教師との世代間ギャップをひたすら挙げていく中で「『ボディー・ガード』観てないの?ないわ~」とか「1年目で成城石井はダメだわ~」とか、先輩教師が空気の読めないややパワハラめいた発言を矢継ぎ早に繰り広げていく噺。
 マミーとピルクルとビックルの味の違い、全然分かりません笑

 2人目は一之輔さんのお弟子さんの貫いちさん。
 こちらも創作落語の「STきんぐ」という噺。ある人が魔法陣から火の悪魔を召喚して、その悪魔と人間が掛け合いを展開していくところは面白かった。火の悪魔が懐から契約書を取り出すたびにその紙が燃えちゃうのとか。
 でも中盤以降はちょっと笑いどころがなくなっちゃったカンジかも。

 3人目は花緑さんのお弟子さんの緑助さん。
 こちらは「宮戸川(上)」で安定の古典落語でした。
 ところで「宮戸川」の(下)は一度音源を聴いたんだったかあらすじを読んだんだったか忘れたけど、なかなかしんどい噺で聴くには勇気がいりますよね。。。

 そしてトリは金原亭世之介さんのお弟子さんの杏寿さん。
 ある意味この二ツ目の会を観ていて最も発見があったのは杏寿さんだったかも。
 「幾代餅」は日本橋馬喰町の搗米屋(つきごめや)の奉公人・清造(せいぞう)が、浮世絵で目にした吉原の花魁・幾代太夫(いくよだゆう)に一目惚れして恋煩いし、1年間休まず働いてお金を貯め、野田の醤油問屋の若旦那を名乗って幾代に会いに行くという噺だけど、念願叶った一夜の詳細を語らずに朝を迎え、その朝に清造が真実を打ち明けたところで幾代が彼の思いを認めるという筋書きになっている以上、この清造の白状=告白がいかにも真に迫らなければ、幾代に感情移入できない。杏寿さんの清造は、幾代が入れ込む理由付けが弱かった。
 また、ある程度ダダダッとまくし立てるところはまくし立てて駆け抜けて語らないとテンポが生まれず噺が間延びしてしまうという点でも、緩急がいかに大事なのかを気付くきっかけになった。


 偶然訪れることになった深夜寄席は聴く側にとっても意外にも収穫の多い貴重な機会になりました。



yh馬
『ミステリアス・スキン』
2004年、米。
監督:グレッグ・アラキ
出演:ジョセフ・ゴードン=レビット、ブラディ・コーベット、ミシェル・トラクテンバーグ、ジェフリー・リコン、ビル・セイジ、メアリー・リン・ライスカブ、エリザベス・シュー

 カンザス州の田舎町ハッチンソン。1981年の夏、リトルリーグのチームメイトである8歳の少年ブライアンとニールは、常習的に幼い子供への性加害を行なっていた一人の<コーチ>によって大きく人生を狂わされる。精神的なショックから自分の身に起きたことを忘れてしまったブライアンは、やがて宇宙人に誘拐されたために記憶を失ったのだと思い込むように。一方、<コーチ>と8歳の自分の間にあったものは「愛」だと信じるニールは、彼の影を追い求めて年上の男たちを相手に体を売りながら生きていく道を選んだ。
 「空白の記憶」から10年、ブライアンが真実を取り戻そうとするうち、手がかりとして浮かび上がってきたのは繰り返し夢に現れる一人の少年。そして、その少年がニールであることをついに突き止めたブライアンだったが…。(公式サイトから)


===

 早稲田松竹にて鑑賞。

 2人の少年がそれぞれ全く異なる人生を歩みながら青年になっていく過程で1つの共通点が浮かび上がり、運命が吸い寄せられていく。その先にあるのはただ悲しい過去という重い事実が観ていて辛い。

 主人公の1人のニールは若さと美しさを武器に幾度も同性愛者に体を売りながら生活しているけれど、田舎暮らしの思春期特有の鬱屈した生きづらさが目の輝きをずっと奪っているように見えて、どこか常に影を感じる。
 そのニールのそばに寄り添う友人のウェンディやエリック、恋多き母エレンが救いになっていたり、もう1人の主人公ブライアンを過保護に育てる母親や、幼い頃に宇宙人にさらわれたと主張するアヴァリンといった脇を固める登場人物たちもそれぞれが魅力を持って描かれていたのが良かった。

 数多くの映像美によって何とか持ちこたえているけれども、小児性愛の被害という重たいテーマを扱っているので鑑賞には注意が必要。だから公式サイトの作品紹介でもネタバラシされているんでしょうね。


yh馬
横浜スタジアム近くの裏路地にひっそり佇む中華そば店で休日ランチ。


無化調 わんたんめん 1,100円

未だに旧紙幣しか使えない食券機や、荷物を置く棚やカゴがないことなどに出鼻をくじかれるけれど、いざラーメンを食べたら頷かざるを得ないような、味で納得させる一番格好良いタイプ!


あっさりしたベースに動物系の油が存在感をたっぷり放っている清湯スープと、歯切れの良いストレート細麺のコンビネーション。


麺がちょうど啜りやすい長さに設計されている感じなのも良い。

ワンタンは5コ入り。
つるっとした皮に包まれた餡からは生姜の香りも漂ってくる。

チャーシューはお肉本来の味で押してくるカンジ。


ラーメン1杯につき無料でおにぎりが付いてくるのも嬉しいサービス!
ネギチャーシューまぶしのおにぎり、とっても美味しかった!


◆中華そば 水嶋
 神奈川県横浜市中区住吉町2-24-2 住吉24ビル1F[地図]
 TEL:045-225-8418
 OPEN/7:00-10:00,11:00-15:00(土11:00-15:00)
 定休日:日祝


yh馬