『Mysterious Skin』。 | 【 モヤトリアムな毎日 】

【 モヤトリアムな毎日 】

モヤモヤで、モラトリアムな日常。

『ミステリアス・スキン』
2004年、米。
監督:グレッグ・アラキ
出演:ジョセフ・ゴードン=レビット、ブラディ・コーベット、ミシェル・トラクテンバーグ、ジェフリー・リコン、ビル・セイジ、メアリー・リン・ライスカブ、エリザベス・シュー

 カンザス州の田舎町ハッチンソン。1981年の夏、リトルリーグのチームメイトである8歳の少年ブライアンとニールは、常習的に幼い子供への性加害を行なっていた一人の<コーチ>によって大きく人生を狂わされる。精神的なショックから自分の身に起きたことを忘れてしまったブライアンは、やがて宇宙人に誘拐されたために記憶を失ったのだと思い込むように。一方、<コーチ>と8歳の自分の間にあったものは「愛」だと信じるニールは、彼の影を追い求めて年上の男たちを相手に体を売りながら生きていく道を選んだ。
 「空白の記憶」から10年、ブライアンが真実を取り戻そうとするうち、手がかりとして浮かび上がってきたのは繰り返し夢に現れる一人の少年。そして、その少年がニールであることをついに突き止めたブライアンだったが…。(公式サイトから)


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 早稲田松竹にて鑑賞。

 2人の少年がそれぞれ全く異なる人生を歩みながら青年になっていく過程で1つの共通点が浮かび上がり、運命が吸い寄せられていく。その先にあるのはただ悲しい過去という重い事実が観ていて辛い。

 主人公の1人のニールは若さと美しさを武器に幾度も同性愛者に体を売りながら生活しているけれど、田舎暮らしの思春期特有の鬱屈した生きづらさが目の輝きをずっと奪っているように見えて、どこか常に影を感じる。
 そのニールのそばに寄り添う友人のウェンディやエリック、恋多き母エレンが救いになっていたり、もう1人の主人公ブライアンを過保護に育てる母親や、幼い頃に宇宙人にさらわれたと主張するアヴァリンといった脇を固める登場人物たちもそれぞれが魅力を持って描かれていたのが良かった。

 数多くの映像美によって何とか持ちこたえているけれども、小児性愛の被害という重たいテーマを扱っているので鑑賞には注意が必要。だから公式サイトの作品紹介でもネタバラシされているんでしょうね。


yh馬