『突然こうやって岩が出てくる道入れ作業』
(※今日は「どうしてもこの先に進みたい!」と思ったときの、そのときに必要な資格の話だよ)
(※画像は昔の道入れのものです)
世界の
「極論自分の家の庭先で誰も入れない隔離されたような場所で子どもが車を運転するんだったら免許って要らないんだよ。ただそのときに事故したら誰の責任かって。自己責任か親の責任か。それと、無免許運転=安全な運転方法を知らない、と認識づけられ…これが無免許云々よりも大事なことなんだよ」
と愛車のユンボ生活を満喫する先輩の呟きに「道入れ時に岩が出たからって、自分は無資格だからやりませんって態度はどうよ!」と思ったことのある皆さん、こんばにちは。望創家ノリです。
本日の大分県山間部は晴れ。最近の荒れ荒れの天気に体調不良(例の足首の不具合も)を起こしそうでソワソワしている望創家であります。世間様ではスギ花粉も順調に飛びまくってることでしょう。
皆さんの地域は如何でしょうか。
『小さなブレーカーで道拡幅作業』
(※今日の主役なブレーカー(ペッカー)だよ)
『力加減やチゼル(先端)の角度が重要』
(※勿論岩の目も大切です)
さてはて、望創家は春休み(無職)をしております。
仕事したくてウズウズしているというより、天気がイイと山で「ヒャッホー」したくなる人間になってしまっているので、この勢いをどう地元に活かそうか[矛先]を、地味に焦りながらも人生のターニング・ポイントとして今を大切に生きております。
(※コツコツ家の改修工事をしています)
今は慎重に、情報収集しながら、ジャングルの奥地でヒッソリと獲物を待つピューマのように…そのまま家に引きこもりそうであります。
そんな春休みを利用し、先日、念願の[車両系建設機械(解体用)]の資格取りに行ってきました。
(※4月から受講料が値上がりするらしいので…これもありこのタイミングに)
『自家用車(軽バン)の荷台を作業車仕様にしてます』
(※春休み中に荷台のスペースを生かして、重量バランスも考えて荷台整理を)
(※黒で色を統一している理由は[外から中の荷物を見えにくくするため]です。盗難防止です)
林業の世界に入ると、チェンソーや刈払機の資格をまずは取得するかと思います。
あとは順次アレコレと取得し…その中でも特に重要な資格の一つに[車両系建設機械(整地・運搬・積込・掘削用)]という運転技能講習で取れる資格があります。
(※技能講習:簡単な筆記試験と実技試験があります)
(※たったこの資格だけでユンボが操作できるのです!ある意味凄い資格です。3トン以下なら講習を受けるだけで取得できます)
コレを取ってから、様々な重機の資格を取得していくのが普通だと思いますが…。
『車両系建設機械(解体用)資格だけではバケット仕様車は運転できません』
(※余談ですが、大型特殊免許があるといろいろと重機の取得が安くて、早い(免除項目があるので)場合があります)
林業の世界は…建設機械の応用な重機で、フォワーダという材を掴むトングが付いた不整地運搬車(履帯式)がありまして、これは不整地運搬車をベース車とした林内作業車であるのですが[走行集材機械の運転の業務に係る特別教育(以下、走行集材)]という[特別教育]を受講するだけでフォワーダを運転できます。
(特別教育:ただ…講義を聞いたり、重機に乗ったりするだけで資格がもらえます)
『昔の望創家と楽しいフォワーダ』
(※好きな重機のひとつです。早くダイキャスト(おもちゃ)で出て欲しいミニチュア重機でもあります)
逆に、この走行集材の資格を持っていても、不整地運搬車を運転することができないのであります。
勝手な意見ですが、重機構造的に[不整地運搬車運転技能講習]の次に[走行集材]を取るべきだと思うのですが…林業の世界では…。
(※結構事故が多いフォワーダです)
『小型の不整地運搬車』
(※コチラは簡単な筆記試験と技能試験がある技能講習です)
ここで車両系建設機械に話は戻します。
林道づくり(作業道づくり)で突然岩が出ることがあります。予算や岩の規模により、道入れのルート変えがありますが「ここしかない」と思ったときや「ここにどうしても道を入れて欲しい」となった場合は[ブレーカー]を使ってその岩を破砕します。
これが慣れてないとブレーカーの先端の[チゼル(ノミ)]がポキっと折れます。
ハッキリ言いますと、重機でも何でも[慣れれば誰でも]乗れます。
木だって、誰でも伐れます。
要は[好奇心]と[勇気]です。
しかし、残念ながら好奇心と勇気だけでは[安全が保たれない]のが現状で、だから当たり前と思いつつも、[資格・免許制度]があるのかなと思います。
この土建業や林業の世界…
「誰かが資格を持っていたら、別段キミが資格を持っていなくて大丈夫っしょ!」
と考える…いや、「操作も簡単だし」って感じで[やらせる]ことが多々ある業界だと思っています。
それもあり事故が減らないのかとも思いますが、そもそもどの仕事も[やる]ことはできるのです。
それが[ただやるだけの作業]と思っている人種のひとには、それ以上の技術の向上も、安全も、[ない]と感じます。
(※勿論望創家の偏見視です。すみません)
『こちらはまた違う資格が必要なグラップル機』
(※くれるものなら欲しい重機のひとつです)
とどのつまり、どんな仕事も[センス]だとは思いますが、「やってみないと分からない」わけで、その取っ掛かりとして[資格取得]があるのかなとも思います。
人前での技能講習は緊張します。
全く触れたこともない重機の運転、初めては[ど・緊張]するかと思います。
それを経験し、やがて、面白いことに[身体が覚える]んですよね。思考と手足が連動して…勝手に意図した方向に重機が動くのです…素晴らしい生き物です、人間って。
望創家がセンスがあるかないかは別として、重機が好きです。その重機をもっと知りたく、今回は資格を取りに行ってきました。
何気に林業をやっている人で、この[解体用]を持っていないで[つかみ具(フォークロー)]を使っているひとはいるかと思います。
このフォークローで[丸太の積み下ろしをするだけであれば解体用の資格は不要]と講習会では聞きましたが(詳しくは各々調べてくださいね)、その他の岩を持ったりしたらダメのようです。
まぁ、ブレーカーも使えないと道入れのときは困るので、この[車両系建設機械(解体用)]は林業では絶対に持っていた方がいい必須資格だと思います。
うちの方だけか、この資格を重要視している雰囲気はありません。
無事に[解体用]を取得しましたが(車両系建設機械の掘削の資格を持っていると5時間コースで取れます)、ブレーカーはなるべく使いたくないですね。楽しいのですが、それ以上に先端のチゼルが折れるんじゃないかと怖々した時間を過ごすので。
『フォークリフトも持っています』
(※原木市場でお手伝いができますが…私の好きな重機ではないので、楽しくありません)
(※他の資格は違う施設で取得してるので、ここには記載されていません)
望創家は今までは[組織]に所属していたので、仮に望創家が無資格(無免許)で重機を操作していても、組織の責任者が叩かれるだけなんで…と責任転嫁ができるかもですが、今は個人なので、自己責任です。
資格を取得するとは[責任を持つ]ということです。そしてそれは即ち[安全に操作できる]という証明にもつながります。
これが一番重要なことです。
『この角度ではよくない打ち方です』
(※チゼルは直角(より5度ぐらい内側に曲げて)に対象物にあてましょう)
(※一箇所に打ちっぱなしはチゼルを痛めますので、1分以上はさけましょう)
これからも林業に必要な資格、時間があるときに取得していこうと思っています。
(※個人的には、他には林道をならすために[ローラー]も持っています。まだ一度も実践で使ってませんが…荒れた砂利道をユンボで補修したあと…ならしたらしっかりした路面になると思うのですが…)
如何でしたでしょうか、皆さん。
林業に必要な車両系建設機械(解体用)、まだ持っていない方は1日で取得できるので、[いつか]のために、何かになる前に、是非取ってみては如何でしょうか。
(※現在多くの資格取得施設では[横旋回]で重機は統一されて技能試験を受けるようです。[縦旋回]に慣れてる方はご注意を!)
それではまた次回お会いしましょう。
Ciao!
追記:
『パズルマットと木ネジとボンド』
(※これで軽量で丈夫な小箱がつくれます。荷物はなるべく軽量が車には優しいですよね)
春休みを利用していつでも出動できるように、作業車仕様に自家用車をカスタマイズしております。
棚をつくったり、小物ケースをつくったり。
あと準備するのはチルホールやワイヤー、ハシゴかなぁと。
その作業の合間合間に竹林の整備竹関連のお勉強を。身体がなまる前にアルバイトでもと考えて、家で吊り輪で運動をしています。
体重は減らさずにウェストを減らそうとしておりますが…(内臓脂肪が沢山!)…食欲は止められません。
足が悪くなかったら沢山歩くんですけどね。
健康第一、安全第ニ!
『燃料ボックスと後部シートの隙間のデッドスペースに小物収納を』
(※なるべく荷物は車の中心付近に。左右にも均等に重さを分けます)