林業、防振手袋、徒然[山人2023]-其の6- | 望創家、蜃気楼が如く

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夢の引きこもり生活を目指し日々修行中

ひとの数だけ例外あり

「やりたくないことをやっている暇はない」


 

『支障木伐採したり搬出したり、あっちこっち行ってます』

 

(※2台の261を使い分けて作業しています。手前がスチールのプロカットソーチェン(チゼル)、奥がオレゴンのスピードカットソーチェン(マイクロチゼル))

 


世界の

 

「結局さ、防振手袋って意味あるわけ?ゴム手袋だってゴムがついてるだけで結構効果あるように感じるんだけどさ。どこに振動が一番いくのかなぁ…指先に振動がそんなにいってる気がしないんだけどなぁ…でも真っ先に指先が麻痺するよね。末端だからだと思うんだ。その末端に通ずる箇所の振動を抑えれば大事には至らない気がする」

 

と重機運転がメインな先輩が、運転席に座りすぎて膝裏の圧迫により、足先が麻痺したと唸っている自身の姿で指先まで想像する凄さを「今回は褒めるわ」と思った皆さん、こんにちは。望創家ノリです。

 

本日の大分県山間部は晴れ。春ですね。ヒノキ花粉を避けながら桜の花びらを浴び、鳥の元気な鳴き声に癒される季節となりました。

 

皆さんの地域は如何でしょうか。

 


 

『春っていいですねぇ〜お花がお部屋にもあると癒される』

 

 

さてはて、2023年も早3ヶ月が過ぎました。

 

林道補修、支障木伐採、搬出を一人楽しく相棒のユンボとチェンソーと共に行なってきました。

 

林業って、チェンソー作業だけではなく、重機操作もします。そして重機メンテも然りですが、燃料、グリス、オイルなど油ものを扱います。そしてワイヤーやロープ、肝心なソーチェン(チェンソーの刃)。

 

常に思うのです。

 

「林業に最適な手袋とは?」

 

と。

 


 

『相変わらず手袋研究してます』

 

(※結構防振手袋を切って…失敗して…試作つくってます)

 

 

林業は過酷です。手袋の負荷は相当なものです。

 

・オイルやグリス、燃料を扱う

・ワイヤーやロープを扱う

・チェンソーを扱う

・重機を扱う

・手工具を扱う

・障害な岩や雑木なども扱う

 

油まみれ、泥まみれ、汗まみれ、雨でびっしょり…日々手袋の負担はかなり大きいかと思われます。

 

その手袋に求められるものは多岐に渡り、耐久性、耐油性、耐切創性、耐振性、耐衝撃性、そして通気性。

 

そこで行き着くのは…

 

「林業で総合的にマルチに活躍する手袋とは?」

 

初代防振手袋の省エネ研究

 

2代目防振手袋省エネ研究

 

あれからずっと使い続け、破れず抜群の耐久性と防振性を得たのはいいのですが、ワンサイズ上げて[指先ゴム化]すると少しダボつきがあり使い勝手に支障が出たのが難でした。

 

手首のマジックの締め付けは、はじめに手首調整をして「これならゴムを伸ばせば脱着が容易だなぁ」という場所でとめ、あとは[マジックを外さない]のがコツなのも学びました。

 

安い防振手袋は特に直ぐにマジックがダメになるので、一度締め付け場所を決めたら基本的にマジックは固定したままがオススメです。

 

そういったことを感じ、やはり思うのです。

 

「防振手袋と謳われている手袋って、林業全体を考えたら…必要?」

 

と。

 

とにかく買いました。

省エネ研究のために。

 

(※省エネ研究:今回の場合は、どういう手袋がマルチに林業の作業に適しているか見極める研究です)

 

防振手袋をはじめ、耐切創手袋、耐油手袋、耐衝撃手袋などなど。

 

購入基準は[コスパ]です。

大体1〜5千円台まで買いました。

 

高額(3千円↑)なものに求めるのは[耐久性]です。結果長持ちすればコスパ良しというようになると思い手をだしました。

 

防振性を求めただけの手袋ですと、重機のグリスアップ時や作動油を入れたりするとき、燃料入れのときも然りですが、ワイヤーなどを扱うときの摩耗にも特に弱く、どうにも手袋の表面生地を早期に痛める気がして…

 

(※一日の作業にいろいろ複合されるので…されない場合はそれに特化した手袋をします)

 

そう考えると、防振性に耐油性や耐摩耗性が欲しくなり、最近流行りのニトリルゴム加工が手袋に欲しくなるわけです。

 

ニトリルゴムの特性には耐油性、耐摩耗性があるので、燃料やオイル、グリス等が手袋に付着しても、ニトリルゴム加工されていない手袋より耐久性があるかなと思い、そういった手袋も購入。

 

そして、林業の作業ではチェンソーのソーチェンをはじめ、手工具の刃物やワイヤーなども扱うので、耐切創性の手袋も購入。

 


 

『1年ぐらい使っている耐切創手袋(+ニトリルゴム)』

 

(※全く指先に穴があく気配はありませんが、ゴムが剥げてきました。第二の人生にも使えます)

 

防振手袋と謳っていない、耐切創手袋、耐油手袋、耐衝撃手袋などを購入し使用してきました。

 

それら手袋の[滑り止め]としても効果があるニトリルゴムは耐寒性が若干劣る性質でしたが、そこは以前ご紹介した防寒テムレスとの合わせ技で凌ぎ、そのゴムの絶妙な滑り止め効果と、そこに耐切創性のある手袋を好んで使用してきました。

 

最近の主力チェンソーはスチールのMS261C-M(約50cc)の18インチのガイドバー仕様です。ソーチェンは角刃のプロカットソーチェンにしているのでガイドバーも変えてあります。

 

以前使用していたMS241 C-M(約42cc)より排気量が大きい分振動も大きいですが、これらの手袋を研究に使い続けました。

 


 

『TEMRESのクラフトマン、いいです』

 

(※耐久性を研究しています)

 

皆さん、皆さんは実際に[防振手袋]を使っていますか?

 

こちらでまともに防振手袋を使っているひとは…林業やり始めの方と…私のように[林業=防振手袋]と別に何も考えず、ただ「防振手袋をつけたら振動軽減になる」と思い[初めからつけているだけ]というひとが多いように感じます。

 

レジェンドクラスの人の多くは[ゴム手袋]です。

 

実際にゴムって振動を吸収する働きがありますよね。それに滑り止め効果も。 

 

そこで望創家も…

 

「防振手袋を散々に強化して使ってきたけど、実際丈夫なゴム手袋でも代用できるのでは?」

 

と疑問に思い、去年頃からニトリルゴムで加工された、ちょっとでも強そうな耐切創手袋をチェンソー作業時(重機操作やその他作業にも)に使用してきました。

 

そもそも…

 

「防振手袋って指先での細かい作業がしづらくないですか?」

 

そして、それを改善させるべく指先に防振性をなくした防振手袋は…

 

「指先が脆くないですか?」

 

となり、

 

「だったら、指なし防振手袋に薄手で丈夫なインナーグローブをつけたらいいのかな?」

 

に至りました。

 

(※ちょっと強引ですが、ここからがメインなお話です…)

 

防振手袋の代わりにゴム手袋がなるなら、指なしゴム手袋に耐切創手袋を組み合わせてもいいし…

 


 

『既存の防振手袋を切って…研究してます』

 

(※切り口処理が問題で、いろいろ研究しています)

 

皆さん、指なし手袋ってしたことがありますか?しかも二重で重ねて使ったことがありますか?

 

指がないだけで…

 

「かなり通気性がよく、指先作業がしやすい」

 

のです。

 

薄手の耐切創手袋ってとてもヒンヤリして気持ちがいいので、インナーグローブにはもってこいで、指なし防振手袋に合わせてもいいし、指なしゴム手袋に合わせてもいいし…

 

…とズラズラとお話ししましたが、皆さんの林業に適した快適な手袋の選択の何かの指針になればと思い、中間報告をしております。

 

「あ、うん、考えるのが面倒」

 

と思った方、そういう方でも嬉しいネタがあるかも⭐︎

 


以下、お時間許す限り読んでくださいね。

 


 

『二重手袋だよ』

 

(※インナーグローブは耐切創手袋に指先ボンド補強。夏はどれだけ暑いか研究予定)

 


 

『指なしの防振手袋と耐切創手袋(指先ボンド補強)の併用技』

 

(※細かい作業時にスポッと防振手袋を外せば簡単に作業ができます。こうすることにより防振手袋の劣化も防げます)


今望創家が主として研究してる手袋は…

 

・防振性と耐衝撃性の違いな手袋

・耐切創型防振手袋

・耐切創手袋(+ニトリルゴムコーティング)

・防振手袋(指なし)+耐切創手袋(+指先ボンド補強)

・ゴム手袋(指なし)+耐切創手袋(+指先ボンド補強)

 

です。

 

(※ノーマルな防振手袋の研究はしておりません)


 

いろいろ日夜漁り続け(→つまりは買い続け…)…今選抜して使用している代表手袋たちはコチラ…


 

[甲ガード付きの耐切創型防振手袋]

 


 (※39ショップなので、うまく利用してください。甲ガードがあっても快適に指を動かせます。耐久性を研究中)


 

[耐切創手袋(+ニトリルゴム)



 (※39ショップなので、うまく利用してください。なかなかにいいです。スマホ操作ができるのが特にいいですね)

 

 

(※コスパ重視で2双入りを購入。1年以上使っている最も実績のあるThe China な手袋。さすがにゴムが剥げてきましたが、安心感があります)

 

 

(※現在コチラは新規研究中)


[防振手袋(指なし)+耐切創手袋(指先ボンド補強)

 


(※ちょっと背抜き部分が脆いが、工夫して使用継続中)

 

 

(※ちょっと期待を込めて使用中。XLと二重手袋を前提にオーバーサイズを着用中)


 

(※インナーグローブに使い勝手がとてもいいです。The China)

 

[防振手袋(+ニトリルゴムコーティング)

 

 

(※ちょっと暑いかもですが、この夏も使ってみます。多分…脆い気がします。色がとにかく可愛いです)

 

[耐衝撃性手袋]

 

 

(※普段よりワンサイズ上げないとキツいです。そしてちょっと夏には暑い素材。手首のマジックが脆い。ワイヤーワークには全く向かない)

 

以上、その他も使用中ですが、望創家が今現在皆さんにコスパ的な面を含めたオススメ手袋です。

 

今後、レビュー報告のために研究を続けます。

 

(※待ってるひとがいなくてもいいのです。本人が楽しんでるので…)

 

まぁ…誰徳?なネタですよね。

 

いいですいいです、これが望創家ですから。

スイッチが入ったら暴走する房総出身な妄想癖のある望創家(もうそうか)ですから⭐︎

 

 

「普通に普通の防振手袋使えばいいんじゃない?」

 

 

そんな声をスルーし、我が道を進む望創家でした(涙汗

 

(※研究費を普通に防振手袋何着か購入する費用に回せば…それじゃぁ、皆さん、未来の林業用手袋開発が進まないじゃないですか!)

 

 

それではまた次回お会いしましょう!

 

(※このネタの研究結果は年末にでも…皆さんが忘れた頃に…)

 

Ciao!

 

追記:

 

多分誰もいないと思いますが…二重手袋を前提に考える[指なし防振手袋]に使用したい防振手袋のサイズは1〜2サイズ大きめを購入してください。

 

望創家はXLを購入しています。

 


 

『こんなゴツい耐切創+ニトリルゴム+甲ガードも使ってます』

 

(※コスパを考えたら…高いのかな…)

 

防振手袋という呪縛から解放されると、いろいろ[ケガ防止系手袋]があるんですよね。

 

なので、トータルでの[安全性]を考える望創家であります。

 

 

『ちょっと指先の甲ガードが痛いのが難点』