『また最近、材出しをはじめました』
世界の
「安全って何だと思う?安らぎを全うすること?つまりは、自身にも重機にも優しい運転、労わりの運転をすることだと思う」
と相変わらず体重も体型も変わらず、自身の労わりだけを考え、凹みが増す重機から降りずにタバコをふかしながら発するその先輩の台詞に「もうそこに住んでください」と思ったことのある皆さん、こんにちは。望創家ノリです。
『搬出現場は全伐と間伐地帯です』
(※レジェンド先輩たちの現場は素敵。気持ちがいいです)
本日の大分県山間部は朝から雨が降ったり止んだりで、今は…台風14号様の影響で、暴風雨までとはいかずの暫し突風が吹いたりしながら雨がザーザーな感じな夜中を過ごしております。
皆さんの地域は如何でしょうか。
いやぁ、望創家の2年前に住んでいた借家の床下浸水と、家に通ずる道(川の護岸)が無くなったアノ水害事件よりかはマシな今ですが、今日も一日雨が降るなら…川の氾濫は免れないのではと危惧する夜中の学校であります。
『借家に帰る道が無くなった2年前の水害』
(※橋にいろいろ引っかかり川の水が悪さをした事件でありました)
望創家が避難生活をはじめて丸2年が過ぎました。相変わらずひとさまのお宅の仏間で寝ております。週末は100万円で購入した近所のシロアリにやられた古家(古民家じゃない)の改築に精を出すも…
この台風で屋根が飛ばされないか心配な夜を過ごしております。
『新居出入り口に雨水よけを接地』
(※コレをしないと新居内がプールに…)
さてはて、最近の望創家はあっちこっち、相変わらず生コン打ちのお手伝いが終わったと思ったら…
「支障木伐採行ってぇ〜」
「はぁ〜い」
「材出しに行ってぇ〜」
「はぁ〜い」
「電柱の停電防止のカズラ切り行ってぇ〜」
「はぁ〜い」
とあっちこっち津々浦々(?)行っております。
そこで何度目かの材の搬出作業で、久しぶりに作業をやる前から「逃げたい」と思う現場に当たりました。
搬出路、の問題です。
『搬出路…下り勾配で、しかも運転席側に谷で…』
(※まずは踏査をし、危険箇所にピンクテープ!)
今運転しているフォワーダという愛車の車重は大体4〜5トン。材を積んだら約10トン近くになります。
まぁ、履帯(キャタ)のお陰で4輪車に比べ接地圧が低いですが、10トンはかなりの重さです。
ワイヤーメッシュが入っていない10cm圧程度のコンクリート道はバキバキっと割れます。相当に下地をしっかりつくったコンクリート道(ワイヤーメッシュ入りの15cm圧程度)でないと、割れます。
『うひゃー』
(※コンクリート道の肩下の土が流れています)
今回の現場が、多分2年前の水害時のあの雨量で崩れた搬出路の補修された道なのですが…とにかく怖いです。
怖いと感じるのは危険予知をしている証拠だと思ってください。
林業では危険予知が己の命を守ります。
本来であれば、自分が作業する山の道は自分で直した方が信用できる、と私は思っています。
家と一緒です。
自分が建てた(お金を出して買ったではなく)家ならば構造も把握しているので、自身に信用があるなら、やっぱり安全も感じます。
林業も一緒です。
ペーペー望創家が昼休みを返上し日々勉強でユンボを動かし入れ続けてきた作業道も、少しずつですが信用を得てきてるのか否かは分かりませんが…、今回は…ちょっと怖く感じます。
そしてこの台風の影響でどこまで地盤が緩むか。
予め危険が分かっていても林業の世界では作業をするのが当たり前だと思っています。だから事故が減らないというのもありますが、山仕事の場合、多分お金が絡む山主(土地)問題なども多くあるせいなんでしょうか、とにかく久しぶりにスリルを感じながら材出しをしています。
このフォワーダというのは[操作が簡単]なのがネックなのです。車のオートマより楽です。だから事故が多いんです。
初心者でも乗れてしまうのです。材を積んだり下ろしたりも、時間がはじめはかかるかもしれませんが、下っ端がやる作業でも問題ない作業で…ちょっとでも材をコツコツ運んでくれたら現場は助かるわけで…
で、事故なんです。
走行中の事故が多分一番多いかと思います。次に積み込み中。
一本レバー(※)で全方向に進める優れものなのです。
(※機種によりけり)
そして視界がいいように全方向…オープンであります。
何が怖いって、現場次第で「はい、バック走行300m当たり前ぇ〜」とかもあります。
(※空荷ならまだいいです。積み荷状態でバック走行は身体を外に出しながらの運転です)
『このぐらい山側に突っ込んで…』
(※コレは空荷で現場に行く前なのでいいです。しかしこの幅って…怖いですよね)
今回の望創家の現場の搬出路は良いところも沢山あります。
・空荷で上りながら現場に向かう
(=積み荷で下りなので走行が早い)
・現場内は材が取りやすい
空荷なので上りも楽です。積み荷で上り勾配のあるところでは自ずと[バック走行]をしなければウィリーしてしまい非常に危険です。
『30cmの余尺』
(※怖いぃ〜)
今回の現場の悪いところは…
「肩が割れたコンクリート道の走行」
この肩が[谷側]であり、[運転席側]であり、[積み荷状態時]であり、[下り勾配]であり、[車幅がギリギリ]という点であります。
(※愛車の車幅は2mです)
この状態で材を出さなければいけない。しかも最低100往復。多分200近く往復するかと思います。
望創家がこの状況下でできる工夫は…
・材を山側に多く積む
・フォワーダを山側に寄せて走行する
・減速して進む
・いつもより材を少なめに積んで走行する
あとは…[集中]です!
そして搬出路を毎度チェックしながら進むことぐらいですかね。常に[谷に落ちること]は考えています。そのときにどう自分を脱出させるかと。
(※テキスト的に言うと、車体の下敷きで死ぬ人が多いのでシートベルトをしてやり過ごす、なのですが、こちらとしてはシートベルトをした方が怖いので…)
『間伐されていく姿』
(※本当に気持ちいい現場です)
これから林業をされる方、ユンボでも同じです。
重機運転はそういった諸々があるため、怖いです。まずは[怖い]と思うその気持ちを養うというのはちょっと違うと思いますが、そこから生まれる[危険予知能力]を育ててください。
仕事だからやらなくてはいけない状況下は沢山あるかと思いますが、フォワーダ(搬出機)だけは特に注意してください。操作方法が簡単がゆえに「俺、すげぇ」と自画自賛してしまうかもしれませんが、多分先輩方は、その簡単に[効率と安全]を付加させるための[技]を沢山持っているかと思われます。是非それらを盗んでから「俺、つえぇ〜!」をされてください。
いつか望創家の培ってきたそんな[ペーペー技]も共有できればと思っております。
『4時現在…下関の方がまずいのかな…』
(※望創家付近は風雨がおさまってきてます。今後の台風に皆さんの地域も気をつけてください!)
さて、台風も落ち着きを見せてきてるので油断せず、寝ようと思います…
嗚呼、搬出路が心配だぁ〜
また次回皆さん会うためにsurviveします。
「林業は戦場だぁ〜!」
それではまた次回お会いしましょう。
Ciao!
追記:
楽天お買い物マラソン開催!9月19日~24日まで!
最近いよいよ作業によってヘルメットを変えたくなりました。
ずっと「欲しいぃ〜」と思っていたファナーのアーボリスト(アーボリストは初めから衝撃吸収パッドが付いているので、後から別途で購入するよりか若干安い?)。
(※色に悩んでます…ブラック×オレンジかな…)
楽天お買い物マラソン開催!9月19日~24日まで!
『オレンジでも…ネオンオレンジって…』
(※実物の色合いが見たいなぁ…オールブラックもありますが、さすが目立たないのは…)
下手な林業用ヘルメットを買うなら絶対プロトスの方がイイと望創家は思っています。
諸先輩方オススメするあの無線機能も付けられるし。
これから林業をされる方、迷ったらファナーのヘルメットですよ!
望創家のKASK(カスク)もオススメです!
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『大分値上がりしてます…』
(※当時は3万円ちょっとだったのに…こりゃぁ、プロトスだね)
最近そんなKASKとハスクバーナ のコラボも出ています。気になる方はチェック!
『参考画像をお借りしました』
(※カスク ハスクバーナ コラボ で検索!)