林業、危険回避、危険意識向上[山人2022]-其の4- | 望創家、蜃気楼が如く

望創家、蜃気楼が如く

夢の引きこもり生活を目指し日々修行中

ひとの数だけ例外あり

「やりたくないことをやっている暇はない」


『切り株には伐ったひとの性格がでます』
 
(※大体いつも抜根直径が50〜60cmなので、回し切りで伐るのがお決まり。ちょっと時間がかかってもオノ目と回し切りで安全に伐っています)
(※本当は60ccの24インチバーで一発伐りしたいのですが…望創家の手首には50ccが精々ですね、普段使いには)
 

世界の
 
「そんなこと言ったって、危ないものは危ないと素直に認めた上で作業してくれないと…こっちだって気をつけてるけど…仕方ないという言葉で片付けるわけではないけど…」
 
と求人募集で来た若い男子に先輩が頭を掻きながら困った顔でいるのを横目で『教育って難しいよね』と思ったことのある皆さん、こんにちは。望創家ノリです。
 
本日の大分県山間部は曇り。最高気温も例年以上に高く『春が直ぐそこぉ〜』と感じる昨今であります。
 
皆さんの地域は如何でしたでしょうか。
 

『最近はずっと道の補修や道入れを』
 
(※ユンボが楽しくて休憩が取れない。ストレスフリーな仕事です…と100%で言えないですけど、かなり毎日楽しいです)
 
 
さてはて…コロナの影響で木材価格もだいぶ上がったり(元値に近く…)しましたが、漸く落ち着いてきたのかなと思いました。ここ近年が安過ぎたのかなとも思いました。
 
現場人の望創家は、いつもいろんな木を見ます。
 
それ以上に[ひとさまが木でつくったいろんなもの]を見ます。観察します。
 
「なぜにここにこんな太い垂木なんか使うんだろう、こんな軽い屋根材なのに…」
 
はよく思うことで、まぁとにかく建物などの構造をモウソウするのが大好きです。新居の改築に生かすために見て学んでおります。
 
「あぁ〜鑿(のみ)が欲しい」
 
(※つい先日玄能(トンカチ)の八角が欲しかったのでヘッドだけを仕入れ(約8,000円)それに樫の柄をつけ、今作業しております)
 
 
『浩樹氏の八角玄能です。大小で…長く使います』


 
っと、この木材。
 
皆さん、草刈り機は使ったことがありますか。都会のひとは使ったことがないひとは多いと思います。田舎では特に夏場は週一ぐらいに使いますよね。
 
そしてチェンソー。
 
都会では更に無縁な機械ですよね。
 
しかし、日本人なら特に家を建てるときに、木、使いますよね。
 
(※軽量鉄骨メーカーの家は抜きで)
 
木は人々の空気、水、住処、生(せい)に関係してきますよね。
 
たまに思うのです。
 
「ニョキニョキって生えて…何十年もかけて生えて…それを草刈りのように伐ってる自分…一体何者(何様)なんだろう」
 
と。
 
(※木を伐り過ぎてる(楽しくて→というと木の虐待者に見られるかな…)とたまに有り難みを忘れる瞬間があります)
 

『ひとり山奥で道入れ…この人里離れた感が好き』
 
(※多分林業って[相方次第]ではないでしょうか。どの世界も[人間関係次第]ですよね)
 

毎年50人前後の同志が亡くなり、そして何百人(何千人)と怪我をしている林業従事者。

 
皆さんの身近で知っている危険な職業って…
 
①自衛隊員
②消防隊員
③警察官
 
ですかね。


で…も…圧倒的に林業従事者(全国で何人いるかは不明。5〜10万人?)の死傷率は高いです。
 
望創家も決して怪我をするのが当たり前と思っているわけではありませんが、仕事を見てもらえれば分かってもらえるかと思います。
 
相手は自分より大きく重いです。
相手は毎回違います。
土壌や風、天候に左右されます。
 
大方こうなるだろうという予測を立てて相手に挑みます…が、とにかくいろんな要因があります。
 
 
林業は日陰職で構いません。寧ろその方がいいのかとも思います。しかし、望創家は昨今[現代の林業]のイメージを操作するかのように[甘い言葉]を沢山聞きます。
 
確かに後継者以前に、[今]を維持するために人員は欲しいと思われます。でも[甘い言葉]で来るひとは、正直要らないです。
 
(※だって、痛い思いして欲しくない)
 
林業はただでさえ危険です。そこに更に危険を増やして欲しくはありません。[人]が増えればそれだけ危険性も増えます。勿論安全性も増えるかと思います。しかし圧倒的に危険性が増すと思っています。
 
林業に対して全くの無知で構いません。

[林業は危険]と思っていても『やりたい!』と思う人、来てください。
 
初めの段階で[如何に林業は危険かを考えられるモウソウ力(イメージ力)]を持っているひとが、この林業界で生き残れ、そして日々悦に浸れるのかなとも思います。
 

『望創家のプロテクター(命の恩人)』
 
(※この子なくて山に入れません。着ると安心感が120%上がります)
(※ひとに笑われても着続けます。だって、痛いの嫌だもん)

転ぶなんて日常茶飯事。
その転んだ先に岩や崖、谷、切り株、枝、昔のヒノキ(刺さりやすい)などなどあります。
 
林業が危険じゃないと思わせたいひとがいるかと思いますが、安全に見える重機だって危険です。チェンソーを使うより危険性は減るとは思いますが。
 
木だって生き物です。
木だって伐られまいと必死です。

そして、伐られたあとも生き物です。
 
皆さんの生活に一番密着して生きている職業は、林業かもしれません。そこに希少価値を見出せる方、是非林業の世界に!
 
「日々私たちが生きるための食べ物も、山がなければ美味しい水や海、そして大地を育むことができません。世界の下界の皆さんに、美味しい空気や家の元を一緒に届けようではありませんか!」
 
日本の林業、大分県からも盛り上げていきますよ。全国に散らばっている林業関係者の皆さん、チェンソーパンツだけは履いてくださいね。それとヘルメット。そして[発信]待ってます。皆んなで情報の共有していきましょう。
 
特に望創家が知りたい情報は『こんな危険なことがあった!』という事例。そういった事例を発信し、対策を皆んなで話し合えたら幸いですね。
 
如何に多くの[危険]を知り、そのニオイをいち早く感じ、そして対処していくか。またはそれを身構えるだけでも危険回避ができます。
 
とにかく誰も痛い思いをして欲しくありません。
 
望創家は2年目にやった足首の骨折で、うまく足が機能しません。特にそのときに衝撃が走った左膝が曲がらず(痛みを伴います)困っています。こういった障害が残るひとが増えて欲しくありません。
 
この春から林業参入を考えている方、いつも言っておりますが『山は戦場』だと思ってください。自分の身は自分で守るのが基本。相手(同僚)を信用しないでください。常に『もしも』を考え行動してください。
 
山を五感で感じ[察知]してください。
 
自分のスタイル(作業着)、武器(チェンソー)を確立し、己を第一に考え生きてください。
 
俊敏性と柔軟性だけでも高められたら、初心者のうちは長生きできます。
 

『奥2足はチェンソーブーツ。手前は作業靴』
 
(※今度レビュー更新しますが、チェンソーブーツのソールが剥がれてきて…靴底から水が入る…修理に出さないと…それかオールソール交換する…)
(※足袋派ですが、普段は鍛えるためにチェンソーブーツをずっと履いています)
 
 

望創家もなるべく[ペーペー目線]での経験談もまとめてご紹介できればと思っています。
 
 
それではまた次回お会いしましょう!
 
Ciao!

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