七夕の夜に歌う - 淀んだ月と星の雨と - | 森由 壱 - tune bride -

森由 壱 - tune bride -

... という 、夢を視ました 。



淀んだ月を掲げる空が
ぼくの上で揺れている

明日があることも知らずに生きている
雑草と同じようにぼくも

これから歩むどんな道のりも
腐らずに生きてゆけたら

いつの日か視たあの樹のように
輝いてゆけるかな

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沈んだ胸に浮かぶ貴方は
雨の夜の大きな傘

今日まで泣いてたぼくに 何も聞かずに
微笑んで ただ黙って 包む

そんな時間が ぼくを救ってくれた
夏の藍色の時

大空高くあの日のように
また羽ばたけるかな


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幾つもの谷 
絶望の涙
溺れそうになる海に

負けないで大声で
呪文を唱えて

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大きな風に揺られて泳ぐ

アーケードの水母の足


夜が明けるまでの不安をかき消して

七夕に飾る祈りのように


確かめないで 風に吹かれるままに

描く 夢路の先


きみの隣に 寄り添うひとは

もう居たりするかな


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神の息吹孕んだ風が

アーケードの水母 泳がせて


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アブラカタブラ
切なくなる時は笑顔で

きみの名前を呼ぶだけ
星の雨の中

ケセラケセララ
出会いも別れも痛みも

星降る夜に流そう
今宵 七夕の月