やったわ。
朝の6時47分。
集合時刻は7時だった。町田。ここから2時間20分はかかる。
終わった。
せっかく無理やり開けた隙間の休日に、やっと滑り込んだ映画制作チーム。
終わった、終わった。まあそうなるよね。
体力の物理的な限界というものを軽視していた。
次回は10時半以降にしか参加しないという堅い誓いを人知れず立てながら、重い体を寝癖ごと湯船にぶち込む。
毎日アホみたいに詰め込んだ仕事の塊が、ようやっとわたしに支障をきたしてきた。
時間が足りない、体が足りない。
そう、ここからが頭の使い所だ。前のわたしならこの辺りでリタイアしていたのだ、すぐに。
または、気が付かないフリをして無理をし続けて一年半からだを壊した。
さあここからがオトナの戦いだ。
柔よく剛を制するには何を減らして何を守ってゆくのか、何を守らず攻めてゆくのか。
そんなことを考えている風呂上がりの今、もう深夜1時21分、明日7時に出張へ出かける為に6時に起きられるのかという心配を、そろそろすべき頃合いだ。
監督、かっこよかった。プロデューサー、優しかった。メイクさん、と楽しく喋れた。
制作さん、にもありがとうと言ってもらえた。
そんな子供じみた、"いちねんせい”の読書感想文みたいなカンショウに浸りながら、懐の深い人間、作品制作責任者になりたいと、改めて思った一日であった。
隙あらばカメラ横に立ちたがるわたしを、危ないからと近寄らせなかったカメラマンの、心を掴める日はくるのか。
わたしのへっぽこ目指せ監督道は、32歳にして、まだまだ始まったばかりであった。

