灯火. | 森由 壱 - tune bride -

森由 壱 - tune bride -

... という 、夢を視ました 。


うまくいかなかった
その事実

途方もなく傷ついたし
たぶん同じくらい
傷つけた

それも事実

もう何もなかったことには
戻れないし

ひとつの大きな
拭えないバッテンがついた

それも悲しいけど
事実













もう関所は閉じた後に
消えてしまったし

ドコでもドアを使ったって
きっと入り口は見つからない

一生喋れないかもしれないし
一生嫌われたままかも














そんな今でも残っている
この火が
もし「本当の好き」
だったとしても

それで彼が暖まりにくる訳でもない
ただただ燃えているだけの
「意味のない」火
かもしれない













そうと分かっていても
薪をくべてしまう

そうと知っていても
貴方をずっと好きでいてしまう
わたし自身の思いにきづいて














何にもならない
火だけれど
誰にも見せられない
火だけれど

これをつけてくれたのは
貴方だから
他の誰でもない
貴方だから













どうしてこうなってしまったのか
あの時どうしていればよかったのか
考えることやほじくり返すことは
無駄かもしれなくて

何もしない
ということが
一番の日にち薬なのだと
そういうことが
やるせない日々でも















貴方が一度つけてくれた火
消してしまったら
もう二度とつけてくれる人は
いないから














扉の消えてしまった今も
明日も明後日も
いつまでも

ぼくはこころの灯火として
貴方との温かかった日々と
貴方の黒い吸い込まれるような瞳と
貴方にかけてもらった優しさを
抱きしめながらこの火を
守るよ