ソドム.こんなふうに自分の子宮が死んでゆくのをわたしは笑ひながら視ていた彼はその名の通り悪魔だったしかし悪魔にしては極めて美しい悪魔だったわたくしは自分にはふさわしくない美しい悪魔に汚されて幸運だったと思うやうにした。さうしてこのやうな関係はわたくしには不必要なのだと痛感した。母の死と並び死んだ子宮が標本になった。わたくしはまた感情をひとつ知った。