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UPSTREAM, Inc. -流組 2nd-

南信州釣行記、雑記、備忘録


ずいぶん久しぶりの釣行となってしまった。
新規開拓は疲れるし、いざホームリバーへ。


ここのところ一か月ほど来たくてもどうしても来れなかった川にいざこうして立つとテンションが高すぎてキャストもままならない。中二かっ!



オープニングアクトは小ぶりのヤマト。いよいよ夏フェス幕開け。

とにかく今回は釣れたのだった。



数だけでいえば渓流釣りを始めてからの数年間で最多だろう。
小ぶりなものから八寸ほどの良型のイワナ達と小ぶりのさらに小ぶりのアマゴまで。

ここまで「爆った」のは本当に珍しい。人にまったく会わなかったし、なにかタイミングがよほど良かったのだろう。

バス釣りをやってた頃にミノーで爆ったことがある。この日はミノー釣りに傾倒していく原点となった記念碑的釣行だったが、それを思い出すほどの釣れっぷりに少し奮える。





この日の下界は酷暑日。灼熱の太陽が照りつけている。対してここは10度以上涼しい。コンビニのサンドイッチもこんなところで食べれば贅沢品になる。




全部うまくいっていたこの日、痛恨のミスを犯す。ランディングネットに入りきらないほどのヤマトイワナをネットイン直前にバラした。

ホーボー君も壊滅状態。



焦ってしまった。「これさえ獲れば史上最高の釣行になる。」と欲をかいてしまった。
バラした瞬間は渓谷でひとり叫んでしまったけど、いまこうしてパソコンの前に居るとそれでよかった気もしてくる。そんな程度で満足するなよ。と諭されたようだ。




さてまた新規開拓に勤しむとしよう。




































釣りの話ではないことを少し。

この旅の途中、陸前高田市に立ち寄った。

内陸の山中から沿岸部へ向かう道程。
これからの目的に、得も言われぬ気持ちでアクセルを踏み車を進める。
やがて山道が終わると、平野部に辿り着く。
間もなくあるところから景色が変わった。


そこには土とプレハブの風景があった。
なにかが胸の奥から込み上げてくる。

プレハブが立ち並ぶ仮設道路をダンプカーが砂埃を上げて行き交う異様な光景。
助手席の弥次さんがふとこぼした「戦場だな。」という言葉がそれを言い表していた。



始まったばかりだった。
陸前高田はまだ混沌の中にいる。
なにも終わっていない。


さらに沿岸部に進むと、本当になにもなくなる。土が造成してあるのみ。そんな中に「希望のかけ橋」と呼ばれる巨大な土砂運搬機がいくつもそびえたつ。防波堤を造るために山の土をベルトコンベアで運ぶ為のものだ。その無機質さに違和感しか湧かない。



自分は初めてここに来た。だから以前を知らない。でもそれは関係なかった。ここが本当に人が住んでいたのか。ここに立っていることさえ現実感がない。
もし、以前を知っていたら。その喪失感は計り知れない。






駐車場に車を置いて「奇跡の一本松」まで歩く。
ここで手を合わさせていただいた。



帰りに駐車場の土産物屋に寄る。
レジのおばちゃんが「ありがとうございました。」と笑顔でお釣りを渡してくれたとき、こらえていた涙が出そうになった。

こちらが元気を貰った。言い古された表現かもしれない。月並み過ぎるかもしれないけどそう感じた。


そう感じてからよく見ると、皆さん元気だ。
はしゃぐ子ども達は可愛らしかったし、くわえタバコで運転する女性は綺麗だった。
悲観なんてしている暇はないのよ。と、たくましく生きていらっしゃるように見えた。

自分も頑張ろう。




釣りのブログにこの事を書くのか迷ったが、今回は自分の為に書かせてもらった。第一、こんな稚拙な文章でどこまで読み手の方々に伝わるか自信はない。でも少しでも伝われば。なにかを感じて貰えたら。と思う次第です。

































二日目。
引き続き芳しくない天候に、ロングドライブの大英断をする。

野を越え山を越えはるばる目指した川。
天気は晴れ!この旅で初めて見た青空。釣れなくたっていい。綺麗な川で釣りさえできればそれでいい。



しかしまたここで不運が襲う。

道中のコンビニの貼り紙に「○○川全域を6月1日から6月30日まで禁漁とする。」


まさかまさかそんなことがあるかいな。

ついに天に見放された感のある二人しばし絶句。
この時期は鮎の保護目的によりすべての漁獲が禁じられているというのだ。
地域独特のルールであろう。これを事前に知るのはさすがに無理である。諦めるしかなさそうだ。



隣接地域の川へ移動。この日初めて入川できたのは午後になっていたか。
しばらく二人別々の沢で釣り進むと、やがて弥次さんから「釣れてる」との知らせ。
そこでようやく。


仲良くダブルヒット。



尺か泣き尺か。そんなことはどうでもよかった。立派なメスヤマメ。釣れた!ようやく釣れた!

アマゴは釣れどヤマメはほとんど釣ったことがない。勿論自分史上最大のヤマメである。少し手が震えたことを思い出す。これまでの道中を思えばまた喜びもひとしおだったことは言うまでもない。





三日目。
この日はW杯日本戦。宿でゆっくりテレビ観戦。四年に一度だしね。ってことで。




さあ。最終日本番。雨も上がり濁りも取れた。
この日は弥次さんがおそらく最も大切にしている川へ案内してくれた。その男気にまずは敬意。



そしてまさに彼が作ったミノーで釣れる。この上ない一体感。この地に来たら一番したかったこと。
この瞬間、ここまでの珍道中も許容できた。忘れることはできないけど(笑)


終盤には、特別な堰堤で劇的な出会いがあったり。締めくくりにはあまりにも出来過ぎではないか。



こうしてすべての旅程が無事?終了。
日程の割には釣りの時間は少なく、不毛な時間を割いた為にまだまだ満足はできなかったけれど、体は疲労感たっぷりだ。
この借りはいつかきっと返しにくる。



最後に。
ずっと大切にしてきた川を惜しげもなく案内してくれた心意気ある弥次さんには無限の感謝をしたい。大雨の後この釣果は驚異だと思う。天気が違えば最高のそれになったろう。
本当にありがとうございました。お疲れ様でした。また機会があれば是非。




オマケ


レンタカーのナンバー。
苦労?!暗示されていたのかっ!
































東北遠征の旅。弥次さんの故郷へ。
いわゆる東北地方に足を踏み入れるのはこれで5回目。
過去3回はすべて秋田県八郎潟へのバス釣り。1回も一応釣りはしてる。

今回はがっつり渓流釣り。釣りしかないんかい!我ながら呆れる偏向。



この二人が揃うとなにかが起きる。今回も当然のように巻き込まれる。
まずは天気。雨は仕方なしと諦観していたものの、事実きっちり予報通りに雨が降るとさすがに消沈する。



死神は続けざまに畳み掛けるようにカードを切ってくる。
そしていきなり出たジョーカー。レンタカーがブレイクダウン!

まさかの始動不能。雨の中、セルモーターの空転音だけが虚しく響く。
「ザーザーザー、キュルキュルキュル、ザーザーザー、キュルキュルキュル」
なにこのデュエット。はじまりはいつも雨♪言うてる場合か!




これで代車が到着するまで1時間半待ちぼうけ。
近くの施設の方のご厚意で雨宿りさせていただいたおかげで、雨の中ズブ濡れで待つことは避けられた。その節は本当にありがとうございました。


不運!あまりにも悲運!遠く東北の地でまったく竿を振れないまま時間だけが過ぎる。

そんな悲惨といってもよい状況にも弥次さんはめげる様子もなく必死に次のカードを切って応戦する。
しかし雨は容赦なく地面を叩くのをやめなかった。どこの川もドチャ濁りである。
せめて竿を振るだけでも。と入った川もやはり厳しかった。

悪天候とトラブルの前に如何ともし難い一日目はこうして幕を引いた。


唯一の救いは、旅宿が想像の遥か上をいく施設だったこと。温泉に浸かり酒盛りして寝床に着く。運は上向き。明日こそ!





























先週末のこと。

出発前の天気予報が少し怪しかったにも関わらず「ともあれ行くしかない!」と男気溢れる決断力で断行するも、インターチェンジを降りてから更新された悪天候予報に苦渋の選択を強いられた結果、そのままトンボ返りで帰宅するという前代未聞の失敗を犯した。


天気予報に振り回された結果であった。
人間が作った情報に踊らされた末路だ。
ヘタに詳細を調べられてしまうこの御時世。ちょっと降りそうだから今日はやめとくか。としておけばよいものを。
情報の波を巧みに乗りこなした気になって思い上がっていたかもしれない。
そもそも天気なんてのは人知の及ぶところではない。気象庁も信頼に足りないし、石原良純もまた無力である。


今週末はいよいよ東北遠征。
毎日のように天気予報チェックをして一喜一憂していたが、意味のないことに思えてきたのでやめた。明日は明日の雨が降る梅雨なのだ。


でもやっぱりカラリと晴れた青空の下で釣りをしたい。それほど贅沢な要求ではないはずですよ。神様。
そう。もう神頼みしかないのです。お願いします。雨はおやめください…。