陸前高田市を訪ねて | UPSTREAM, Inc. -流組 2nd-

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南信州釣行記、雑記、備忘録


釣りの話ではないことを少し。

この旅の途中、陸前高田市に立ち寄った。

内陸の山中から沿岸部へ向かう道程。
これからの目的に、得も言われぬ気持ちでアクセルを踏み車を進める。
やがて山道が終わると、平野部に辿り着く。
間もなくあるところから景色が変わった。


そこには土とプレハブの風景があった。
なにかが胸の奥から込み上げてくる。

プレハブが立ち並ぶ仮設道路をダンプカーが砂埃を上げて行き交う異様な光景。
助手席の弥次さんがふとこぼした「戦場だな。」という言葉がそれを言い表していた。



始まったばかりだった。
陸前高田はまだ混沌の中にいる。
なにも終わっていない。


さらに沿岸部に進むと、本当になにもなくなる。土が造成してあるのみ。そんな中に「希望のかけ橋」と呼ばれる巨大な土砂運搬機がいくつもそびえたつ。防波堤を造るために山の土をベルトコンベアで運ぶ為のものだ。その無機質さに違和感しか湧かない。



自分は初めてここに来た。だから以前を知らない。でもそれは関係なかった。ここが本当に人が住んでいたのか。ここに立っていることさえ現実感がない。
もし、以前を知っていたら。その喪失感は計り知れない。






駐車場に車を置いて「奇跡の一本松」まで歩く。
ここで手を合わさせていただいた。



帰りに駐車場の土産物屋に寄る。
レジのおばちゃんが「ありがとうございました。」と笑顔でお釣りを渡してくれたとき、こらえていた涙が出そうになった。

こちらが元気を貰った。言い古された表現かもしれない。月並み過ぎるかもしれないけどそう感じた。


そう感じてからよく見ると、皆さん元気だ。
はしゃぐ子ども達は可愛らしかったし、くわえタバコで運転する女性は綺麗だった。
悲観なんてしている暇はないのよ。と、たくましく生きていらっしゃるように見えた。

自分も頑張ろう。




釣りのブログにこの事を書くのか迷ったが、今回は自分の為に書かせてもらった。第一、こんな稚拙な文章でどこまで読み手の方々に伝わるか自信はない。でも少しでも伝われば。なにかを感じて貰えたら。と思う次第です。