不安と刃 | 青山祐己 〜音とお酒と時々短歌(まぁ、ほぼ雑記)

青山祐己 〜音とお酒と時々短歌(まぁ、ほぼ雑記)

ピアノ弾いたり作詞作曲したり歌ったりしたり。
短歌作ったり詠んだり読んだり。
日本酒バイヤー兼アドバイザーとしてお酒を売ったり飲んだりオススメしたり飲んだり飲んだり。
そんな感じにフリーな人の雑記です。

ども、ども。僕です。
まずは癒しの風景を。

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憩いの風景、か。

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少し長くなります。



SNS。
こやつは実に面白いですね。
ここまで顔の見えない人と何故か昔から友達だったのでは?と思えるような感覚を連れてくる。

そして。

それでいて厄介な場所でもありますね。
相手の顔が見えない…文字だけで相手の内面まで理解することはほぼほぼ不可能…
もちろん、言葉の選び方や文章から滲み出る人柄というのもあるけれど。

SNS上のコミュニティに属するということは他者との文字だけの関わりが増えるわけですから、その面白さと厄介さというものが何倍にも増えます。

一つのことを気にし始めたらキリがありません。全員と仲良くすることなんて不可能です。相性というものは確実に存在します。

この人に嫌われてるんじゃなかろうか…
という不安は時に刃にもなります。
その刃を剥き出しにしてしまう人に出会すことってのは誰にだって多々あるはずです。

だけど、見て見ぬ振りをする人も多い世の中…それがある意味では、上手く物事が廻る秘訣になってもいるわけで。



正解とは?



見て見ぬ振りをすること。
真摯に対応すること。
そのどちらを選んでも闇。
そういう場合だってある。



少し、昔の話をします。

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5年ほど前でしょうか。
ブログで知り合ったその女性は詩をよく書いており、割と…いや、かなり感性の鋭い方でした。

その鋭さは、一つ触れ方を間違えると欠けるほどに脆く、簡単に崩れてしまう、あまりにも繊細なもの。
事あるごとに「もう生きていけません」という外部に向けたヘルプ記事を書き、幾人のコメントを貰い、翌日には気持ちが収まっている…その繰り返しでした。

音楽の好みが近くて、僕の曲も気に入ってくれたもんで親しくしていたのですが。



事件は起きました。
バイト終了後。
携帯を開くと。
メッセージが届いています、の文字。



「○○ちゃんと喧嘩しました。取り返しのつかないことをしてしまいました。もう生きていけません。今日のうちに死のうと思います。今までありがとうございました」



!?!?



いきなりこんなメッセ。
疲れた頭は大混乱。



「…何を返せばいいのだ。」



…返せない。
返したところでまた繰り返すだろう。
自分の判断。
見て見ぬ振り。
死ぬはずがない。
今までもずっとそうだった。
言葉を欲しているだけだ。
死ぬはずがない。

ただでさえバイトで疲れていたところでのメッセに苛立ちさえ覚えてしまった僕の判断は見て見ぬ振り。返事せずの様子見でした。

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翌朝。

メッセが来ました。彼女からです。



「おはようございます。残念ながら生きています。あと一歩のところで親に止められてしまいました。しかし、メッセージを返して下さらなかったということは所詮それまでの人だったということですね。残念でした」



...



これね、なんか腹の底にある何かを抉り取られるような感じだったんですよね。
え、なにこれ、って。

ホントにね、嫌になっちゃって。
これ、もう関わりを断つしかねぇ、って。
自分が壊れてしまうと。



「おはようございます。生きていて何よりです。
申し訳ないのですが、昨日のメッセを頂いた時間は働いていて、確認が遅くなったのもありますが、正直申し上げて試されているような気がしてなりませんでした。この人はちゃんと返事をくれるのかどうか、そう試されているような。」



その後の展開はまぁ、想像できるかと思います。もう、罵詈雑言、ひたすら言いたい放題言われてthe endです。



もしも、ちゃんと返信をしていたらどうなっていただろうか…多分、関係を断つのを先延ばしにするに過ぎなかったでしょう。



どちらを選んでも闇。
その剥がし方が僕には解らなかった。



その後の彼女のブログの一つの記事には割と色々と書かれてしまっていたけれど、そんなことどうでも良かった。
縁を切れたことの安堵感の方が強かったように思います。


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…その半年後でしょうか。
なんと、またメッセが来たのです。



「もし許してくださるのなら、もう一度仲良くなっていただけませんでしょうか」



返信は…出来ませんでした。

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なにが人を傷付けるか解らない。
なんの気もなしの冗談っぽい発言や文章が、誰かにとっては不快な物になり得る。

大袈裟な言い方かもしれないけど。
いつだって誰だって。
被害者であり加害者です。

基本的に自分、本当の胸の内なんてもんはかなり溜めておく方で。
言いたいことなんて山ほどあるけれど、それを直接言ったところで何の利益もないよなってことも多いし、遠廻しの表現でツイッターにはバカみたいに呟きに変換したりしてます。

解る人に解ってもらえれば良いよ。
それで嫌な気持ちにさせてしまったら
申し訳ないけれど、でも本音だもの。

時には誤解させてしまうこともあるし、
そこに本音で意見をぶつけてくださる人がいて、僕はそういう人は大好きだし、その時は真っ直ぐにぶつかりたい。

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SNSに関わらずだけど。
陰口ってやつは付いて回るもんです。
音楽やっていても、店で働いていても、言ってしまえば陰口ってのは一種、社会の歯車だよ。
動かしちゃってるよ、毎日を。

それが全部気にならないっちゃ嘘になるけど、それを回避する術も30年生きてきて大分身についたなと思う。

つい先日、自分の信頼している方が名指しで凄い叩かれ方をされているのを偶然発見してしまったもんで…めちゃくちゃショックだったんですよね。2.3日で削除されてたから、本当に偶然見つけてしまった感じでした。

ことの成り行きが全て書かれていました。
読んだのだけれど。
何に対して怒っているのかが全く分からなかった。

その信頼している方は本当に、凄く真摯に対応していたし、真っ直ぐぶつかっていました。
周りの人のことも考えた上で何とか考えてもらおうと奔走していました。

でも届かなかった。
全てがマイナスに受け取られていたんだ。

何でだろう。
何でだろう。
何でこう受け取ってしまうんだろう。
そこは寂しさで溢れていました。

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悔しいけれど。
頑張っているからといって報われるとは限らないんだな。

でも、頑張らないと報われることもないから、頑張る。

嫌いなものを嫌いとハッキリ言ってしまえる人って僕は素敵だと思うんですよね。
全員がそんな人だったらどうだろう。
いや、ダメですね。それはそれで何も上手くいかない。



何だろう。



難しいな。




僕もきっと。
傷つけてしまったんだろう。




とても難しいな。