やわらかく 温かく
ソーダ水にユートピア
飛び込んだ 溶けていった
どの風に解れゆくのか
雪溶けの水の青さが地を巡る頃
鳥籠から海原は
よく見えた 吸い込んだ
置き手紙は雲の中
ぼんやりと眺めれば
菜の花に近付きたがる風の指
もうすぐ春が壊れてしまふ
ちょっと待って 置いて行かないで
もう少しだけこのままで
ゆらり、揺られていたいの
高原に踊る光よ
触れては舞う花びらよ
ふわり、心ここに在らず
夢の味 優しい空と道のりに
甘えてしまう日もあるけれど
煌めきを信じてみたい土の色
降る雨の匂いが弾けたら
ちょっと待って 置いて行かないで
もう少しだけ消えないで
ひらり、閃きのリズム
都会を走る光よ
ずっとずっと前の星達よ
ふわり、心巡り巡るよ
先日、ライブで初披露しましたこの曲。
初の共作詞となりました。
やまとうたに所属している方々にはまだ記憶に新しいかな、と思うのですが…
緑色表記したのが杉本なおさんの作品。
青色表記したのがどこまでも碧くさんの作品です。
とかく、この2つの歌。
大好きだったんですね。
そしてどこか音楽の匂いもして。
両者にこの2つの短歌を使用することを心からご了承頂けたこと、本当に感謝しております。
他人の短歌を音楽にするということ。
まずこの2つの短歌ありきで作り始めましたから、ご了承頂いたものの、その後しばらく何にも手につかず(笑)
適当なことは出来ないので。ちゃんとじっくり使っていこう、と。
7月はじめくらいに、どこまでも碧くさんの方の短歌にメロディーがついて。
それを杉本なおさんの方にも当てはめたらとても似合うもので。
そこからようやくスタート。
Aメロとサビとを繋ぐBメロを支えてもらうこととなりました。Bメロから出来るっていう、また変な(笑)
作者の意に即したものになったかどうかは正直わかりませんが、どこか春のふわふわとした雰囲気やもどかしい感じ、だけど止まっていられないような気持ち、そんなものを表現出来たらと歌詞を書き上げました。
晩夏に春の曲が出来上がってしまいましたが、結果としてすごく満足しております。
先日ライブで披露したものをお二人にだけ送らせていただきました(このスマホで簡易的に録ったものなので雑ですが)
いつかちゃんと音源化出来る日を楽しみに僕も頑張ります!
本当にありがとうございました!
因みに。
最後にBメロがもう一回来るわけで、そこの為に歌詞なの短歌なのか際どいところですが僕も作らなければと、三十一文字で表したのが太い黒字のところです。