「映画の力」EPISODE:
気力がわかない自分を救えるのはやっぱり映画!
小・中・高と勉強がまったくできなかった僕ですが、それでもいいやと思わせてくれたのが映画でした。「ロードショー」という雑誌に映画の感想文を送って掲載されると3,000円の図書券がもらえました。掲載される喜びは何にも勝るものがあり、勉強ができない劣等感を払拭してくれました。だから夢中になって作文を書きました。好きな映画の感想だから苦にもならず何時間でも机にむかえました。
2020年の4月初旬あたりから、家で映画を観る気力もあまりわかずにいます。無理して観ようとも思いません。でも先日、家の近所にあるユナイテッドシネマ系のシネコンで映画の前にかかるとある企業のCMと同じCMがテレビから流れてきました。中学生くらい(じゃないかも)の姉妹をドラマ仕立てで見せるそのCMは有名なミュージシャンの歌が流れます。その歌の良さのおかげもあるかもしれませんが、劇場ではぼんやりと眺めているだけだったそのCMが目に入ってきた瞬間、泣きそうになりました。
早く映画館に行きたいと強く思いました。観る映画は何でもいいです(普段は敬遠している難しそうな映画も今劇場で観ればすんなり入ってきそうです)。気力がわかない自分を救えるのはやっぱり自分にとって楽しいこと。映画だと思いました。
1ヵ月の無気力期間を経て、いつものように実現するあてもないシナリオを書いています。
▼足立紳(監督・原作・脚本) 待機作品
『喜劇 愛妻物語』2020年全国公開予定