「こんな時に家事をしてくれたらなあ・・」っていうのはあるけれど。
ほんとうに
夫に家事をやってほしい人って
夫に育児をしてほしい人って
どのくらいいるんだろう
家族全員が当たり前に家事をするわが家では 「誰か空腹になった人が全員分の食事を作る」という暗黙のルールがあります。
話し合って決めたというよりも
寝たきり・胃ろう（胃に直接チューブを通して流動食）の大じじ
認知症で徘徊ぐせがあり、警察のお世話にも何度かなっている大ばば
うつを発症して昼夜も逆転している姑さま
この３人を抱えて生活をしていくには いくら旦那さまが専業主夫になってくれたとはいえ
地方出張も多くて泊まりで留守も多い私も
幼い息子２人も 総出で手分けしなければ 生活そのものが破たんしてしまう事情もありました。
長男が幼稚園を卒園して 小学校に入る前の春休みのころ
旦那さまは専業主夫になりました。
最初こそ 父子で算数セットに一つ一つお名前シールを貼って
「主夫もいいなあ。」と笑っていたけれど
その息子も中学生になって 当たり前に大じじのオムツを換え
次男は小学校の帰りにスーパーで食材を買い
旦那さまだって 早朝から深夜まで家事と育児と介護をこなし
私も出張から帰ったその足で 荷ほどきよりも わけがわからなくなっているお姑さまの相手をしていました。
私は仕事を辞めなくて済んだのはありがたかったけれど
「察する天才」女性脳と「察しないことを選んだ」男性脳の違いを まざまざと思い知るというか
まあ、ひどいもんでしたよ
大じじのおむつは いつも漏れていたし
たとえわずかでも シーツが濡れているっておかしくないか？っていうのも気が付かない。
雨に濡れてしまった麻のジャケットを
「このままクリーニングに出しておいてね。お願いね」と頼んでおいたのを忘れてカビだらけに。
洗濯物は 表示を見ないで ウールのセーターも普通に洗い
しわだらけのまま干されていて たたみかたも何度か教えたけど やっぱり変。
調味料に凝って かくしきれない隠し味が なかなかの味わいを醸し出す食事。
「テレビだと おいしいって言ってたんだよ？！」って言われても。
息子の学校の提出物はいつまでも提出されないままだし
３者面談の日も忘れててすっぽかすし。
うん、あなたがたの器の大きさにはほんっとに助けられたけど
細かいところは まったく気が付かないんだね！( *´艸｀)
ネイルの色が昨日と変わって！いようが 髪を５センチも！切ろうが 気が付かない
そうだよね 君たちは メンズだもんなあ・・・
３人を看取って
少し生活のペースがおだやかになったとはいえ
「笑って暮らす」以外は ほぼすべて切り捨ててきた１０年近いサバイバルのような癖はなかなか抜けなくて
相変わらず 息子や旦那さまは 当たり前に食事を作り 洗濯機を回し 掃除をしてくれます
昨日は仕事帰りに「自分の分のついでに 息子のパンツ買ってきたー」と言っていました
サイズが全然違ったけどね！！
（息子の服のサイズをテキトーに把握している旦那。私は服も靴も全部知ってるが。）
出されたものは とりあえず何でも食べられるのと
好き嫌いがないからこそ成り立つ
「私が仕事で遅くなっても食事は心配しなくてうれしいわ」だし
ホコリでは人間は死なない。
アレルギーなくてよかったね だからこそ成り立つ
「掃除は たまの仕上げにクイックルワイパーで済むから助かるわ」だし
（特にトイレは男性陣の専任担当なんですけれど
１年に１回業者を入れて徹底的にやらないとヤバイレベル）
服だって なんかやたらと「もう着なくなったから」ともらいものが多くて
自分ではほとんど買わない。
お気に入りしか手元にしか残してないけど なにせ元手はタダだから許せる
「まあ、またレースとカシミヤを洗濯機で洗っちゃったの？
穴が開いても縮んじゃっても これも経験よね。懲りずにまたお願いね」なのですよ。
育児だって １週間の出張から帰ってきたら すっかり自宅学習の習慣がすっとんでいようが
聞いてみたらパンツを３日も交換していなかろうが
気が付いたら「出かけない日は 歯を磨かなくてもいい」という謎のルールができていようが
子どもは元気が一番！にたどりついていたからこそ。
それがなかったら
悪いけど 手伝い程度で十分です。
むちゃくちゃ忙しいときや クタクタに疲れているときに
確かに「こんな時に家事をしてくれたらなあ・・」っていうのはあるけれど。
それ以上は ぶっちゃけノーサンキューな奥様が大半だと思う・・・。
今朝 久しぶりにクイックルワイパーで家を巡回していたら
節分でまいた豆がいくつも出てきたのでした。
長男が 毎朝 畳ほうきで掃いてくれているんだけど。
節分からもう何日たってると思ってるだか。
「四角い部屋を丸く掃く」にもほどがあるわけですわ。
男性脳の観察力の低さは、生殖能力の高さの証しって どっかで読んだな・・・と思い出しながら。