心、こころ、ココロ。 | 幸せよりも『生きやすさ』を求めよう。

幸せよりも『生きやすさ』を求めよう。

仕事を徹底的に楽にして、
幸せよりも、生きやすさを求めよう。

風邪の症状が出ていていても、

自分が『風邪ではない』と思っていると、

『自分は甘えている』と思ってしまいます。
『風邪ではないのだから、頑張れる』ということです。
反対に『私は風邪だから』と思うことで、

人に甘えることができます。
風邪を引いたとき、頑張って、

自分で何もかもやろうとは思わないはずです。
『風邪のときだからこそ』人に頼るのです。

『うつ病』という診断名があります。
なぜかやる気が出ないということがずっと続いたとき、

『うつ病ですね』と診断された方が安心できます。
何かわからないのが、1番不安になります。
食中毒になったとき、

何の食べ物があたったかわからないのは、すごく不安になります。
精神的な症状を治すのは、精神科医やカウンセラーです。
でも、1番大切なのは、周りの人たちです。
周りの人たちが関わっている時間の方が、何倍も多いのです。
今でも、『頑張ろう』だとか『甘えだ』と言う人がいます。
その人たちは、

残念ながらそういうことを経験したことがありません。


『倒れたら休んでいいよ』と言われたことがあります。
それを言った人は、実際に倒れたことがないのです。
倒れたことがないから言える言葉なのです。

頑張れないときに、

『頑張れ』と言われることほど辛いものはありません。
『頑張れ』と言ってしまう人は、

今自分が頑張れる状況だから言えるのです。
風邪を引いている人が、

他人に『風邪、早く治せよ』とは言えません。

自分が努力をしていると思っている人は、

努力をしていないように見える人に、

『もっと努力しろ』と言います。


こういう人がいました。
精神的な病で入院しているお兄さんがいる女性がいました。
その人は僕に、

『夢のためにもっと行動しな。もっと人と会って成長しようよ』

と言いました。
僕は辛いときに無理して行動する必要はないと思っています。
その人から見れば、それが無駄な時間だと思っているのでしょう。
僕はその時間があってよかったと思っています。
何かを得れば、何かが得られず、

何かが得られなければ、何かが得られるのです。
僕は、その女性に

『その言葉を、そのまま入院しているお兄さんに言えますか?』

と言いました。
彼女は黙りました。

『これが正解』と思ってしまうと、

人の意見や考え方が聞けなくなります。
常に思うのは、

『自分は間違っているかもしれない』ということです。
ある程度理由付けをするのですが、

それでも間違いかもしれないと思っておくのです。
自分も正解、相手も正解、

でも相手の方がより良いかなということがあるのです。

特に、何かしらを何年も続けていくと、

それを信じて確信に変わります。
そのことについて人から何かを言われても、

なかなか曲げられません。
客観的に見ることができなくなってしまうのです。
こういうときに大切なのは、友達です。
客観的に見てくれる友達です。
僕は母親に、

『天狗になりそうになったときに、

ブレーキをかけてくれる謙虚な人をそばに置くこと。

そういう人が友達なのかなと思う』

と言いました。

部活でキャプテンになると、

キャプテンの目線で、物事を見てしまいます。
でも、副キャプテンは、少し離れたところから見ることができます。
キャプテンになると責任感も生まれます。
キャプテンが『強いチームを作る!』と思っていると、

チーム全体に目を向けることができず、

辞めていく人がでてきます。
副キャプテンは、部員とキャプテンの両方の目線で見て、

かつパイプ役をします。
だから、副キャプテンの役割は大きいのです。

人は『間違った気遣い』をしている場合があります。
間違ったというのは、自分は良かれと思ってした気遣いが、

逆に相手を不快にさせていることがあるということです。
人の深い気持ちのところを考えると、

そういうことは少なくなります。
『頑張れ』という言葉も、

良かれと思って言っている場合があります。
励ます、勇気を出させる言葉として、

『頑張れ』は当てはまります。
しかし、その人・そのタイミングで、

果たしていいのかどうか、ということです。
甘い物が大好きな人がダイエット中に、

甘い物をプレゼントされて喜ぶのか、ということです。
人の深い気持ちを考えることは、

面倒な人には面倒くさいことかもしれません。
でも、人を喜ばすことは、自分の喜びになります。
医療もITも電信も、発達させるのは、人を喜ばすためです。
『家の電話で大満足です』とみんなが思えば、

携帯電話は売れないのです。
今でこそ携帯電話は普通になりましたが、

出た当初(小さくなってから)は、

喜びは大きかったのではないでしょうか。
どこでも連絡が取れるわけですから。

辛さは比較できません。
その人が辛いと思ったら、辛いのです。
甘えでも何でもありません。
甘えというのは、自分でできるのにしないことです。
できないときは、甘えにはならないのです。
その『できる・できない』は他人にはわかりません。
自分だけがわかるのです。
辛いと思っているときは、頑張っている証拠です。
持ち上げられるバーベル以上を持ち上げているから、

辛いのです。

 

◆自分が努力をしていると思っている人ほど、

 相手に努力を強要してしまうことに気を付けよう。