「フルマラソンのタイムを伸ばすなら」を書く中で、痛みに苦しみ、戦う方が多いことを感じて、「痛みのでにくい走り方」「痛みのでにくい練習方法」について、書いています。
「肩のツイスト」でリズムを作る走り方、「フォアフット」がカギとして紹介しました。
そして、タイムを伸ばす上では「スピードを変えることが大切」として、今回を迎えます。
幸いにも、この内容は最近記事を書かせて頂きましたので、次のリンクをご覧下さい。
でも、ほんの少し前のことなのに、スゴく様々な気付きがある今日この頃です。1番大きな気付きは「肩をツイストさせる量がスピードを決める」という点です。
初めは先日の記事通り、「走るスピードを変える」ことはコリが1箇所に固定しないということを考えていました。
でも、今はそれだけでなくて、「何故、レースで走るスピードが練習より速くなるのか?」に対する答えも理解できる状態に変化しました。
ここは極めて大切だと感じます。何故、練習以上に速く走れるのか?あるいは「メリハリのある練習」が何故、より速く、走れることに繋がるのか?に対する答えに繋がるからです。
今日はここを更に深堀りします。
■肩のツイストを活用する効果
スピードを上げる時に、ストライドを広げようと考えていらっしゃるかと思います。これは例えば、インターバル走で短い距離を走りながら、筋力を強めたり、股関節がより前後に動くように取り組まれています。
走り終えた後にランジに取り組まれる方が多いのも、股関節の可動範囲を広げたり、動き作りの一環だと思います。5000m等を走る前は股関節周りのストレッチをされる方が多いですし、僕自身も真似して取組むと確かにストライドが広がりやすくなる感触を持っています。
これに対して、肩のツイストで身体の動きを主導させる場合、肩をツイストさせる量が地面を蹴る動きの大きさを決めます。
ですから、スピードを上げる時は足を前後に開くのではなく、身体をよりツイストさせることになります。
ここでカギになるのが、身体のツイスト量です。
いつも同じスピードで走る場合、ツイスト量が一定に固定されちゃいますよね。この場合、滑らかにツイストして戻す位置が一定に決まります。このため、小さなツイスト量や大きなツイスト量への対応力が減ってしまいます。
これに対して、速く走る時と遅く走る時を組合せますと、ツイスト量が大きい時と小さい時を組合せることになります。ですから、様々なツイスト量にも対応できることになります。
ですから、レースで気合いが這入った時に、練習よりも大きくツイストでき、スピードが上がるんです。
そして、スピードを変えても、ツイスト量が変わるだけで、フォームが極端に変わりません。ましてや、身体を動かすリズムを変える必要はありません。
ですから、肩のツイストで身体の動きを主導させる方はスピードでランニングフォームが変化しにくいのです。そして、身体の動かし方が同じなので、ゆっくり走る練習がそのまま速く走ることに繋がるのです。
■僕もこれから取組みたいと思います
僕はスロージョギングでのランニングフォームを磨いて行けば、スピードを上げた時のフォームが進化するとは思っていました。でも、今回、ツイスト量を変えて、走るスピードを変えるということに気付きました。
身体のツイストできる範囲を大迫傑選手のように増やせたら、
確かにスピードを上げるためには心肺機能の強化も必要です。それでも、心肺機能は2ケ月あれば、十分間に合います。