全国手話検定試験で、県名の手話は出題が多いので、ここは確実に覚えて点数が取りたいところ。
今回紹介する県名の覚え方は、あくまでも自分で考え出した自己流で、手話源(手話の動作の元々の意味)を無視してます。切羽詰まった人の一夜漬け用勉強法です。
* リンク *
まずは県名の手話表現ですが、まったく知らない人はYouTubeにいくつか県名動画をアップされているのでそちらを見て確認してくださいYou Tubeからおすすめ動画を紹介しときます。
こちらは工藤豊さんの動画。
工藤手話企画5周年だそうで、おめでとうございます♪
こちらは群馬大学で作られている動画。
わかりやすいです。
さて本題はここから。
せっかく手話の形は見て覚えたつもりでも、時間が経つとすぐに忘れる。俺なんかは地元の『和歌山』と『三重』、『大阪』くらいしか普段使わないので、それ以外の県の手話はなかなか覚えられない。『東京』と『京都』の手話を何回逆に表現して恥をかいたことか。やはり10代20代の記憶力と、中年以降の記憶力ではまるで違う。ではどうすれば忘れづらく記憶に残りやすいか。
そこで俺が考えたのは県名の手話表現を記憶に残りやすいように『短いフレーズ』とともに覚えること。それで記憶がしやすくなる。
例えば、『茨城県』の手話表現を覚える場合。
『抱きしめて茨城』
と、このフレーズを暗記します。
いや、冗談で言ってるのではないんですよ。茨城県の手話表現を見てもらうとわかりますが、胸の前で手を交差する動作。俺にはやさしく自分の胸を抱きしめている動作に似てるように思えます。全国手話検定試験の単語の出題は、読み取りだけなのでこの形さえおおざっぱに覚えればいいのです。この手話表現をしながら『抱きしめて茨城』『抱きしめて茨城』『抱きしめて茨城』と3回練習してください。たぶん試験でこの手話を見た瞬間、「あっ、抱きしめて茨城だ!」と条件反射で『茨城県』の県名を思い出しますよ。
邪道な覚え方かもしれませんが、こんな風に特徴的なフレーズと一緒に覚えると記憶に残りやすい。一応、やや強引に全県の暗記フレーズを作りましたが、改善の余地はあります。自分だけわかればいいので、皆さん自分が覚えやすいように自己流にアレンジしてください。
★★ もとひこ流の47都道府県暗記フレーズ ★★
①意味そのまんま覚えやすいグループ 14県
宮崎県ーそのまんま宮と先けん 「宮」+「先」の手話
青森県ー青い森けん
岩手県ー岩と手けん
宮城県ー宮と城けん
福島県ー幸福島けん
長野県ー長い「ノ」けん
石川県ー石と川けん
富山県ー「と」で「山」けん
三重県ー「三」(み)重(おも)けん
福井県ー福と井けん
香川県ー嗅ぐ川けん
島根県ー島と根けん
山口県ー山と口けん
長崎県ー長い先けん
この中では香川県の「嗅ぐ」という手話単語が普段あまり使わないので難しいかも。指文字の「か」の場合もあると思うけど。あと富山県の手話表現もお金持ちみたいな表現ありますよね。それ以外はこのグループ日常でよく使う基本的な単語の組み合わせなので簡単です。
②果物グループ 2県
山形県ーさくらんぼ山形 『さくらんぼ』の手話
山梨県ーぶどうの山梨 『ぶどう』の手話
この果物グループはたった2県。どちらも山がついてる。「山形と言えば、さくらんぼ」「山梨と言えば、ぶどう」と自分の脳に刷り込みます。俺的にはサクランボの手話表現が案外、忘れやすいので「人工授精山形」という裏フレーズでも覚えました。卵子に注射針を入れる様子に見えたのでυ
③個人的にちょっと難しめだった9県
東京都ー(物価が)高い高い東京
京都府ー(大名行列のイメージで)下に下に京都
千葉県ー千と千葉県の神隠し
神奈川県ー神と川だけ神奈川県
埼玉県ーたま埼玉
静岡県ーふじさん静岡
高知県ー(志)高きと知れり高知県
岐阜県ーくちばし岐阜県
鳥取県ーとり取る県
とにかく東京と京都をよく逆に表現してしまうので、強引に考えただしたフレーズ。元々の意味は東と西ですが、これで間違えは減りました。『高い高い東京』『下に下に京都』。
千葉県の「千」という手話表現も普段使う数字の「千」とは違うので注意したい。
高知県は「高い」と「知る」というそのまんまグループではあるんだけど、よく使う動詞なので意外と県名として読み取りづらい。なのでここに入れてます。高知県は坂本龍馬の故郷ですから、個人的に大好きな県です。酒豪が多いらしく、前に会った高知出身者に聞いたところ、小学生の頃から半分くらいはもうお酒飲んでるとか。堅苦しい話抜きにしてそういうの好きだわ豪気で。俺は弱いのでυ
④暗記フレーズでわりと楽に覚え込んだ16県
北海道ーひし形ほっかいどうイェイ♪(ラップ調で)
群馬県ー馬にむち打つ群馬県
茨城県ー抱きしめて茨城
新潟県ーどうぞどうぞと新潟けん
愛知県ー男かわいい愛知県
愛媛県ー女かわいい愛媛県
奈良県ーオッケー奈良大仏
滋賀県ー琵琶滋賀県
大阪府ー(vv)ぶいぶい大阪
和歌山県ーヤッホー和歌山
岡山県ーパッパ岡山
広島県ー鳥居自慢の広島県
福岡県ー博多帯の福岡県
鹿児島県ー銛で突き上げ鹿児島県(orぐさっと鹿児島)
熊本県ーチャンピオン(ベルト)熊本
沖縄県ーチョキをねじって沖縄美人
この中で特筆すべきは奈良県の手話。急に表現を聞かれると左右の手の形がどうだったか迷う。そこで「オッケー奈良大仏」と覚えることで、右利きの人は右手にオッケーサインがすぐに出ると思うので、すぐに左手をあわせれば間違いません。
「抱きしめて茨城」と「パッパ岡山」のフレーズは覚えやすいと思います。岡山のパッパは灯台の光る様子だと聞いたことあります。
「銛で突き上げ鹿児島県」には、3本指でねじる動作を銛(もり)に見立ててます。鹿児島は剛勇な薩摩隼人の国ですね。学生時代にバンカラ(今は死語かも)に憧れて「薩摩白波」よく飲みました。
沖縄県の手話は、両手で表現することもあると思いますが、最近は片手で行う表現を見ます。まあ、県名の手話表現は1つじゃなく、いろいろあるということも知識として忘れないように。
⑤俺的に最も難関だった6県
秋田県ー親指に 手のひら乗せて 秋田けん
栃木県ーもみじの栃木
兵庫県ー兵隊ひょうご
徳島県ーなるほど島徳島
佐賀県ー角帽ひらひら佐賀県
大分県ー手にオッケーの大分県
個人的に覚えにくいと感じた県。秋田県は「秋」と「田」の手話表現はすぐに浮かぶんだけど、こっちの表現は忘れやすい。なので強引に575のリズムで暗記です。
関西人は「もみじ」の名所は京都や高野山をイメージするので栃木県と「もみじ」を結びつけるのがちょっと難しかった。この手話表現の由来は栃の木の葉から来てるみたいなので、ここも強引にこのフレーズを暗記です。
兵庫県の「兵隊」の手話。兵庫はここ和歌山県からわりと近い県だけど用がないので俺はめったに使わない。「兵隊ひょうご」というフレーズとともに、右胸に両手を強く引きつける動作を何度か練習したらわりと覚えやすかった。「兵隊兵庫、ビシっ」という感じ。
徳島の「徳」も頭で考えたらパッと出てこない。
佐賀県の手話も漢字からは連想できない。早稲田大学を作った佐賀県出身の大隈重信公の被ってた角帽のひらひら部分をイメージして作られたらしいです。母校なのにまったく知らなかった。
大分県も覚えづらいので、「手にオッケーの大分県
」と無理矢理に記憶にねじ込みました。
↓モンキー高野さんの入門本。
めっちゃいい人だったから宣伝するよ。
このもとひこ流の都道府県手話の暗記法が万人に参考になるかどうかわかりませんが、こういうアプローチもあるということです。常識にとらわれず、自由な発想で自分なりの勉強法をこれからも探っていきたい。手話の勉強が苦痛になったら続かない。楽しんで学んで行きましょう。試験に落ちても心落とすな。焦ることないマイペース。俺なんかもう手話と出会って10年以上になるけど、まだ実力は手話検定4級レベルで、ろう者の通常スピードの手話はわからない。でも楽しくやってるよ♪
★★ 追記 ★★
↓最近YouTubeで、勉強法や覚え方についての人気動画を見つけましたので紹介しておきます。全ての勉強に通じるものだと思いますし、一部、もとひこの紹介した勉強法と同じことが語られているので、あながち邪道な勉強法でもないんだなと納得いくかと思います。
↓動画内で紹介されてる興味深い本です。
↓こちらは中田敦彦さんのYouTube大学の動画。
再生数が軽く100万越えてますが、観ると納得。
めちゃ勉強になりました。
↓動画で紹介された本。
★★手話検定試験用参考書等★★