CBX1000、不動修理とエンジンフルオーバーホール! ①前編 | moto-JOY Blog

今回は、CBX1000の不動修理と、エンジンフルオーバーホールの作業紹介です。

入庫時は数年不動の期間があり、エンジン始動はできない状態でした。

各部チェックし、必要な作業を決めていきます。

その中でエンジンの圧縮が2番シリンダーだけ4.5kgと低い数字になっており、

キャブレターのオーバーフロー等でのコンロッド曲がりも疑われるため、お客様と相談し、

エンジンを開けて原因を調べることになりました。

 

まずはヘッドカバーを外し、タペットクリアランスをチェック。

問題はありませんでした。

ヘッドを外し、バルブ周りのチェックをします。

バルブを外したところ、2番のエキゾースト側の当たり面に錆の発生が確認できました。

おそらく不動の期間の間、この箇所が開いている状態で保管されており、錆が発生、バルブの密着不良から圧縮が下がっていたようです。

他の気筒もチェックし、バルブシートカットと、フェースの研磨をして修正します。

 

シリンダー、ピストンも外してチェック。

幸いコンロッドの曲がりはありませんでしたが、シリンダー内にも錆がありましたので、

オーバーサイズピストンにてボーリングをします。

 

お客様のご要望で、そのまま腰下もオーバーホールと、エンジンの塗装もご依頼頂きましたので、

エンジンを降ろし、分解していきます。

 

クランクシャフトの曲がりが基準値より大きかったので、曲がりの修正をします。

 

エンジンカバー類もバフ研磨を行います。

 

これらの外注作業を待つ間にエンジンのケースのマスキング、サンドブラストを

進めていきます。

次回は、エンジン塗装、組付けと車体周りの整備編を更新します!!ニコニコ