Z1の納車整備の模様です。 | moto-JOY Blog

中古車了を購入するときに一番気になる事は、特に旧車の場合、

 

納車整備の作業内容をどこまでしてあり、後々メンテナンスをしないといけないものなのか?

 

それとも、よほどの事がない限り、消耗品と、一般的なメンテナンスでいけるのか? という事だと思います。

 

今回、エンジンの作業に関して、全ての車両に当てはまる作業ではないですが、

 

実際に今回必要になった作業例としてみてください。

 

 

調子よく走れる状態だったのですが、入荷時から白煙が多く出ていたので、腰上は早速分解、それと並行して足回りを進めます。

 

シリンダーヘッドの方は、エキゾーストバルブは以前に交換済みのようで、良好ですが、インレット側の磨耗が多く、

 

バルブステムはIN,EX共に大きく痩せているので白煙の原因のになりますので、交換します。

 

もちろん、シートカットと、高さ合わせも行います。

 

シリンダーの方は画像を忘れたのですが、ピストンが動く範囲に錆が出ており、これが白煙の大きな原因となります。

 

ボアサイズは幸い、純正サイズのままだったので、0.5mmオーバーサイズピストンにてボーリングです。

カムシャフトの山に錆が出ていたので、研磨ついでにラッピングします。

他のカムチェーンテンショナー、ガイドローラーはとても良い状態だったので、ダンパーラバーの交換でOK。

シリンダーのカムチェーンガイドは問答無用で交換。

忘れてはいけないオイルパンチェックもやります。

特に問題ないので、安心して腰上を組み付けていきます。

タペット調整もバッチリニコニコ(カムホルダーのねじ山あがり、エキゾーストスタッド折れ込みは修正済み)

エンジン完成爆  笑   バフ部分は別途となりますが、依頼頂ければ加工させてもらいます。

他には

ACGの漏れ修理は常識ですね。

セルモーターはスラッジ除去、ブラシのチェック、交換、コンミュテーターの研磨をします。

この車両は実動車で、調子も良かった事から、キャブレター内部は洗浄がメイン。

しかし、ガソリンホース取り付け部のTジョイントは必ず交換します。

フロートと当たるリップ部の摩耗によるへこみは必ず修正です。

この後、油面、オーバーフローのチェック、修正をして一旦キャブは完了。

エンジン始動後に、同調調整、燃調を合わせます。

 

次は車体ですが、

ブシュのガタチェック、問題ないのでグリスアップでOK。

ベアリングのチェックとグリスの詰めなおし。スポークの緩みと振れチェック、調整をします。

今回、タイヤはとても良い状態の物が入っていたので、チューブのみ交換。

ブレーキシューがはがれてしまいました。もちろん交換です。

画像に無いですが、チェーンは錆と片伸び等で殆どダメになっており、大体交換となり、

この車両も交換しました。

お次はフロント周り。

分解前のチェックで、動き、ガタは問題なかったものの、錆、凹みが出来ており、ステムベアリングは交換ですね。

グリスはしっかりと!!

 

キャリパーは良い状態。

基本的にオーバーホールをするのですが、

マスター側のブーツをめくると、錆、腐食が酷く、普通に使ていたとはいえ、いつダメになるか分からない状態でした。

改めて重要な作業事項なんだな。と思いました。

フロントフォークの状態も良かったのですが、摺動部に直径1mmほどの凹みガーン

今は漏れていないですが、しばらくすると必ず漏れてくるので今回は交換となりました。

 

エンジンと、足周りの作業は車両の状態や、ケースによって変わることもありますが、大体こんな内容でさせてもらっています。

 

他の部分については、

電装はハーネス、ギボシのチェック、修正。STDのレギュレーターはもちろん交換。

バッテリーももちろん交換。

外装については、タンク内部の錆はしっかりと錆取りをして、コック内も洗浄します。

他にも細かい作業がありますが、とても長くなってしまうのでここまでにしますが、

しっかりと、長く乗れる車両を目指して、出来ることはしっかりさせてもらいますので、これからもモトジョイを宜しくお願いします。

 

仕上げにエンジンガードを取り付けて完成爆  笑

 

 

 

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