今日は、土地の資産価値について書きたいと思います。
仕事柄、不動産会社の土地に対する考え方を
聞く機会に恵まれます。
彼らは、土地にはお金をかけるべきだとの考えで、
分譲地、特に駅前の物件を薦めてきます。
<メリット>
①時価の高い土地は、購入層が限られるため、
同じ地区に変な人が入ってこない。
隣人は公務員や上場企業の社員が多く、
子供のレベルも高い。
何より一緒に遊べる友達が絶対にいる。
子育てには最高の環境である。
②既に造成及び文筆、測量が完了しており、
建物の資金計画が立てやすい。
③駅前などの利便性が高い地域は、
高齢になったときにこそ恩恵が得られる。
病院が近いことは非常に安心できる。
④今、時価の高い土地は50年後も
高い値段で売ることが出来る。
そのお金で高齢者専用住宅に移ったり、
田舎に引っ越したり、選択肢が広がる。
田舎だと安くしても売れない可能性があり、
生涯引っ越し出来なくなる可能性がある。
ここまでは実際に不動産会社の社員さんが
言っていた台詞です。
結構えげつないことを
さらりと言う方もいらっしゃいましたが、
話の方向性としては大体同じです。
ここから私が思うデメリットを挙げます。
<デメリット>
①お買い得物件はない。
不動産会社がキッチリ利益を取っており、
立地が良い分値段も高い。
②学歴の高い人が多く、
同時にプライドが高い人が多い。
家であったり車であったり
子供の成績であったり、
不要なところで争いが生まれることもある。
争いが生まれても、そこから逃れる術はない。
③人口減少が見込まれるため、
土地の流通はさらに鈍化し、
将来的には資産価値が目減りする可能性がある。
(売りたいときに高値で売れない)
<個人的な感想>
不動産会社の営業マンが言うことは、
概ね同意出来ますが、
個人的にこういう考え方は嫌いです。
さすがの私でも、買う前から土地と建物を
手放すことはイメージ出来ません。
まず高い土地に高い建物を建てるなら、
将来的に売ることは考えません。
次に高い土地にローコスト住宅を建てるなら、
安い土地にローコスト住宅で建て、
その分借り入れを減らしたり、土地や建物を広くします。
ただしこればっかりは、個人的な好みによります。
結局、私は田舎の駅前(ローカル線)の土地を買いました。
流通性がないので将来な資産価値はほぼゼロです。
しかしかなり広い土地をかなり安く買えたので、
私と妻はかなり満足しています。
土地は資産価値ではなく、将来のライフスタイルが
合うか合わないかで決めるべきだと思います。
皆さんはいかがでしょうか?