藤沢あゆみです。
あなたは英語、話せます?
わたしは、全然話せません。
昨年の11月、ロサンゼルスに行きました。
よくもまぁ、全く英語が話せないのにいってこれたもんだと今も思います。
しばらく滞在していたら、話せなくてもなんとなく伝わるコミュニケーションの仕方がわかってきたり、中高生のとき習っていた言い回しなどを思い出したりするんです。
何よりこちらが伝えようとコミュニケーションをとると、聞こうとしてくれますね、海外の方って。
パスポートをとるのが出発の日の朝みたいなとんでもないスケジュールだったのですが、出かける前にこの本を読んでおくと、さらに海外が楽しめたかも・・・と思いました。
というのも、この本を読んで、もしかして自分、英語を習得する素質があるかもと勘違いしてしまったのです。
「英語を話したいなら、まずは日本語の話し方を変えなさい!」
イングリッシュ・ドクターとして、20年間英語教育に携わり、ベストセラー多数の西澤ロイさんの本です。
英語を使わない画期的英語トレーニング?
この本では、英語を話せるようになるために日本語の日常会話を、英語の並びに直してみることを提案しています。
たとえば
私は、サンドイッチを食べたんです。
を英語で言うと
I eat a sandwich
日本語に直訳すると
私、食べたんです。サンドウィッチを。
なんだか、ただサンドイッチを食べただけのことが、スケールアゥプしています。
倒置法というやつです。
ロイさんはこの手法に「大げさトーク」と名付け、普段の会話を英語の並びに変えてみようと提案します。
文例がいろいろ出ていて、並び替えてみました。
うん、慣れると結構できそう。おもしろい!
大げさトークとはなるほどです。
ドキュメンタリー番組の語りや、TED のスピーチのようです。
英語と日本語では何が違うのか?
英語の場合、主役が先に出てくる
日本語は、脇役が先に出てくるとロイさんは言います。
確かに!
英語では、サンドイッチを食べている私が主役で、最初に出てきます。
日本語だと、サンドイッチという脇役であるものが先に出てきますね。
まさにこれは、国民性を表しているような。
さらには、複雑な会話を、ほぐして簡単な言い回しで短い一言に分けることや、同じことをわかりやすい表現に言い換えることをふんだんな文例で言い換える、と3ステップの提案をされています。
読んでいて、今自分がやっていることにかなり近いと思いました。
いま、出版塾に入ってくれた塾生さんが、まもなく編集さんへのプレゼンテーションに備え、一緒に原稿をブラッシュアップされているのですが
どんな表現をしたらわかりやすくなるか?
短いセンテンスに分けたり、わかりやすい一般的なことばを使ってリライトするという作業をしています。
英語というと異次元の世界に思えて苦手意識が先に立ってしまいますが、ことばなんですよね。
ロイさんの本を読んで、同じことばの世界のことなんだな。
このやり方を実践したら、わたしもちょっとは英語脳になれるかも・・・と思えてきました。
英語は苦手だけど、文章は好き、ブログを書くのが好き、そんなあなた、ぜひ読んでみてください。
ことばといえば、ロイさんのネーミングセンスにも脱帽。
様々なテクニックが面白くネーミングされていて、どんなテクニックなんだろうとだんだん楽しくなってきました。
難しいことを、わかりやすくするって、とてもクリエイティブですごい才能だと思います。
「日本人が英語ができない時代を終わらせたい」
壮大なミッションを掲げるロイさん。
大切なのは英語ができることではなく、実際に英語を使うこと。
そのために、どうしたら日本人が英語を使えるかを研究し続けています。
いつか海外にも出かけられる日を楽しみに、この本を片手に日本語からできる英語自主トレを積んでおこう。
ロイさんご出版おめでとう。
日本人に勇気と自信をあたえてくれるすばらしい本でした。
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