人生が狂った。
それは紛れもない事実。
神戸のアパレルメーカーで働いていたわたしは
クビになり、業界紙の記者さんを頼って
ある会社の面接を受ける。
その会社こそ
わたしが、発注ミスをして
殴られる上司と出会った場所。
なんて言うと
その上司と犬猿だったかといえば
彼氏かい！と突っ込みたくなるほど
わたしは彼を男にしたかった。
大阪から世界のブランドに。
そんな彼の夢をかなえたくて
交通費なし、給料15万。
その活動を支えるため
裏社会のバイトをする。
そうなのだ。
これはまだ拙著にも書けない（笑
そこからケータイ小説のネタになりそうな
人生の転落が始まる。
裏は裏を呼び
詐欺に遭い、即死寸前の病に倒れる。
それが、拙著にもある逆境。
震災で全てを失ったからこそ
わたしは、作家になった。
縁はなかったけど
ほかの誰かから愛をもらうことでは
ひとは生涯満たされない
そのことに気づかせてくれて
今の自分を作ってくれたひとにも
めぐりあえた。
作家になったことも
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の本に書いたことも
その始まりは被災したことにある。
人生には
なかったことにできないことがあるけど
よかったことにできることもある。
でもだからってね。
震災ありがとうなんて言えない。
よかったことにすることもできないまま
命を絶たれたひとがいる。
わたしだって隣の家が倒壊しそうになって
そこに住んでるひとが
外でご飯を作ってるのを見たとき
気の毒というより、このうちが壊れたら嫌だな。
そう・・・
案じるより嫌だなという
自分に保身の気持ちがあることを知った。
わたしに言えるのはただ
今日いてくれるあなたに
読んでくれてるあなたに
いてくれて、ありがとう、
それがあたりまえじゃないことを
毎年、語り継いでいきたいと思う。
日付が変わるまでに
書かなきゃと思った。
いてくれて、ありがとう。
出会ってくれて、ありがとう。
藤沢あゆみです。
昨日
わたしが作家になっていること
イベントを開催していることは
あのとき震災にあってなければ
なかったんじゃないかと思います。
という話を書きました。
その理由が、この話です。
実はこの文章、2014年に書いたものです。
フェイスブックで400近いいいねが付いている。
長い文章、画像なし、うーんすごいな〜！
今のわたしと文章の空気感が違うと思ったあなた！
ん？読んだことあるぞと思ったあなた！
あなたは、相当あゆみマニアです。
この文章が
美容界のカリスマじゅん先生こと
川根 順史さんのフェイスブックの投稿で発掘されました。
じゅん先生、ありがとうございます。
わたしを今のわたしにしてくれたひと。
母親の次に、何者でもなかったわたしに、あなたは社会に出て有名になるといったひと。
この文章の中に、そんな話があるけど
じゅん先生も、そんなひとりです。
わたしが、2003年の秋から楽天日記で、ブログを書き始めた時から読んでくださりコメントをくださったりして応援してくれていたひと。
カリスマヘアスタイリストで、美容学校を経営したり、ラジオパーソナリティーもされている、とてもスタイリッシュなジェントルマンです。
人生には
なかったことにできないことがあるけど
よかったことにできることもある。
そして、よかったことにできるとき
見ていてくれるひと
応援してくれるひと
悲しい思いをさせたひとだって
自分に何かを気づかせてくれて
自分の人生の「よかった」を作ってくれているんだね。
出会ってくれて、ありがとう
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