こんなひとになれたらな。
誰にも知られてなくても
ご機嫌で楽しそうで。
シャイだけど出たがりで
壁に向かって歌って踊ってたら
名プロデューサーに見つかった。
そして一緒に歌を作って
目の前にあったリンゴと
パイナップルにペンを刺した。
これでいいんじゃない?
ファッション雑誌や
コレクションビデオを全部見て
誰ともかぶらない衣装を決めて
ガラ悪いけど礼儀正しくて
背中に定規を入れたみたいに姿勢が良くて
どこに行っても一番背高いのに
誰よりも低くお辞儀をして
面白すぎるおじさんは
あっという間に海外でも人気者。
自分の人気を把握してなくて
衣装のまま空港に降り立ったら
まっすぐ歩けないほどひとに囲まれた
言葉が通じないまま
日本語でダジャレをかまし
出会うセレブ達と仲良くなっていく
緊張はしないという。
やたら政治家だの国だの国連など
アカデミックなひとに気に入られ
選挙にでも出るんじゃないかと揶揄されるも
残念ながらイデオロギーはなく
一肌脱ぐけど体制には巻かれない。
ペンとアッポーとパイナポーの歌だけど
実は深い意味が込められていたり・・・もしない。
ただただくだらなく面白い歌。
プロデューサーの古坂さんは
何年もかけてこだわったそうだけど
歌っているおじさんは
受けるかどうかすらこだわっていない。
礼儀正しいけど媚びてない。
子供達には圧倒的な人気。
それも世界のどこに行っても。
子供達に彼はどんな存在に見えているんだろう。
おじさん?おじいさん?
パパよりは年上っぽいよね。
奥さんは78歳だそうだけど
絶対プロデューサーの古坂さんと
いる時間の方が長いよね。
謎だらけというか
謎だけで出来てる存在。
謎だけど
なんだか楽しそう。
彼は誰にも似ていない。
誰にも知られていなかった。
たったひとつの動画と
ツイッター。
昨年6月に開かれたツイッターでは
次の新曲どっちがいいと思いますかと
数えられるくらいのファンに聞いていた。
世界へ出て行くのに
実は条件なんてない。
誰よりも若い必要も
誰よりも知られている必要も
語学ができる必要もない。
ただただ自分の好きなことを
発信してみる。
さぁ世の中に飛び出そう。