古坂大魔王自ら語るPPAPが世界に広がった本当の理由 古坂大魔王の「世界基準キャリア論」 | 藤沢あゆみオフィシャルブログ Powered by Ameba

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作家。著書29冊。相談30000件超。ananによる信頼できるカウンセラー20人の1人。NHKEテレハートネットTV出演。2023年4月「バズる!ハマる!売れる!集まる!WEB文章術 プロの仕掛け66」発売9日で増刷、7月18日枚方蔦屋書店で101人講演会開催

「僕ね、
ビジネスのセンスは一切ないんです、
ウケたいんですよ」






古坂大魔王さんのセミナー
NewsPicksアカデミアさん主催による
古坂大魔王の「世界基準キャリア論」
に行ってきました。



ビジネスのセンスはない、といいながら
プロデュースしたピコ太郎さん
世界的ヒットはたまたまじゃない。





ひとは知らないひとが言ったギャグでは笑わないと
古坂さんは言う。



笑ってもらうにはバズらせることだ。


ピコ太郎をR1グランプリに出そうと思った古坂さんは
ピコ太郎をバズってる存在にしようと思った。


いろんなところにピコ太郎をプレゼンするも
通らない。


自費で動画を作った。
10万円でスタジオを借り
1日で20曲を撮る。



火はてんでに火をつけてもキャンプファイヤーにならない。
一気に行かないと
8月25日に火をつけて30日までに・・・


「今回、自腹だから」


縁のあるアーティストや後輩、アイドルたちに
初めて頭を下げた。
お金を積んでも動かないひとたちが
待ってたように拡散してくれた。



ときはまさに文化祭シーズンで
新しいものを探している 中高生に広がった。
世界でアニメのキャラのように
捕らえられている日本の中高生の間で
盛り上がっているこの現象に


まずはアジアが注目、じわじわヨーロッパへ
メジャーサイト9GAGが注目し、
そこからジャスティンインパクトが起こり
CNN、BBC、世界のメディアが取り上げた。


動画で稼ごうなんて気持ちはまるでなく
800万再生まで広告も入ってなかった。






ダメなら自分でやればいいだけだ。
やれる限りのことを自分でやった時
宇宙が味方をしてるかのような現象も起こる。



メジャーレーベルの動画はその権利を守るため
海外で再生できないことがあるそうだ。
ピコ太郎は古坂さんの個人動画だったから
2,3週間で世界に病原菌のように広がった。


エイベックスはお笑い事務所じゃないから
よくわからないものに、GOは出ないけど
音楽として火がつけば強い。
世界にもチャンネルがある。


実はジャスティンインパクトと呼ばれる
世界的ブレイクの前に
エイベックスは全社体制で臨むことを決め
CDも出してないピコ太郎の音楽を
134カ国同時配信したそうだ。



芸人として25年のキャリア
ネットや動画も研究してきた
10代から音楽ネタを作っていた。
常人が思いもよらないことを古坂さんは考える。


2年後に海外ではやったものが日本ではやるから
最初に先の音を作ればどうか。
なんども音源を作り直した。


中毒性があり、飽きない音って?
英語うまいひとには勝てない しょうもなさでいこう。


だけど、無駄な時間が長すぎるのは単なる無駄。
15分のネタを作るのは簡単だ。
5分の歌がくだらなかったら無駄すぎる。






そして誰も傷つけない
47秒のあの曲ができた。



笑わせる間もあたえない。
ピコ太郎で笑うひとは
あれはなんだったのかと終わってから笑う。


1分ならSNSにも拡散できる。
短いとその人の主義主張が入らないのもいいという。





古坂大魔王は
隅々までマイポリシーの塊だけど
ピコ太郎にはポリシーはない。
まさにピースフルな存在。



変な格好で 変な音楽 変な歌 トラックはかっこいい
深夜2時に馬鹿笑いをするような
テンションを作れないのか。
実はPPAPにはいくつものバージョンがあるそうだが
最初に面白いと思ったものに絞った。


背景を決めるにもあらゆるPVをみまくり
飽きない白に行き着いた。
白地でぼかしが入っている歌詞にも
視線が歌詞に行かずピコ太郎に集中できるように
との意味がある。


何事もゼロをイチにするのが難しい。
だけどそこは自分でやること。
熱を持てば、風が起こる。



「まずは自分の周りに小さな波を起こすこと
それをプチメジャーと言います。
それができたらメジャーがやってくる」



古坂大魔王さんのお話しは
自分が駆け出し時代に
感じてきたことにかさなった。


自分の世界を愛し抜き
極めたひとに世界への扉は開く。






この現象をいろんなひとが分析したけど
このことを言ったひとはいなかった。


なぜ広がったか
それは、愛なんだ。



ずっと古坂さんの才能を信じ
引き上げようとしてくれてた仲間たちは
ブレイクを自分のことのように喜んでくれた。


ピコ太郎を広げてくれたひとたちは
古坂さんがみんなに愛で接していたから
ここぞというとき愛を返してくれたのだ。


自分でがんばるべきゼロイチとは
目の前のひとに、愛を伝えること。
その愛が1になった時
1が10にも100にもなっていく。



時空も空間も
全てを超えるもの、それは愛だ。






そんな古坂さんとピコ太郎さん。
本日、なんとニューヨークへ。



彼らの誕生日に国連に招かれている。
ついに愛も世界サイズになり
ピコ太郎は世界平和のシンボルになりつつある。


舞台が世界になっても
古坂さんに気負いはない。
もちろんピコ太郎にも。



望むことはひとつ


「ウケたい」


その一言を発した時の
古坂さんは少年のようだった。


エンタティメントの神さまは
似合うステージに立たせるために
25年間我慢してたんだろうなぁ。






古坂大魔王さんは
ひとつのものを、丁寧につくりながら
世界全体も見て、つくっていくような
木も森も見えている超人だった。



お誕生日おめでとうどざいます。
この世界に生まれてきてくれて
ありがとう、愛してますニコニコ




「行ったじゃんか、世界を驚かしたいのさ!!」

by 古坂大魔王