4月13日にうまれたあなた、お誕生日おめでとう
お誕生日だったよ!
周回遅れになってますが、生温かくみまもってくださーい!
相棒は毎日、おくれずに更新してくれてます!
「どんなことからでも、受け取れる」
母が他界し彼が小学校時代、父は再婚。
継母とはそりが合わなかった。
決して「お母さん」とは呼ばなかった。
「『お母さん』と言え」
兄と姉からと殴られたこともあった
兄が戦争に行ったとき、姉は彼を叱責した。
「お前がお母さんの言うことを聞かないので、家の中がめちゃめちゃになってしまった。だから、お兄ちゃんは居づらくなって戦争に行ったんだ」
彼は兄から最期に来た葉書を見ては後悔するようになる。
「新しいお母さんと僕が上手くやれていたら、兄貴は戦争に行かなかったかもしれない」
「僕はどうして『お母さん』と素直に呼べなかったんやろう」
兄からの葉書をコピーし、常に携帯するようになった。
後年、継母について聞かれこう語っている
「いい人でした」
「大金持ちのところから、惚れて貧乏役者のところに来たのに、子供が全くなつかなかったというのは辛いことだったでしょう。彼女にも悪かった」
継母は父と結婚する前著名な文化人の妻だったという。
結局両親は4、5年で離婚した。
家族みんな仲良し。
それはとってもすばらしいこと。
日めくりの話を通じて、いろんな人の人生を書いてると
「実は・・・」
と、家庭がうまくいかないことを、メッセージでいただくことがあります。
そんなとき
メッセージをくださる方はたいていご自身を責められています。
このお話は
ある俳優の生い立ちです。
時代劇『必殺仕置人』に中村主水役で出演。
「一見情けない男だが、実は腕利きの殺し屋」という設定が「自分にぴったりの役」と感じたのは
そう!中村主水といえば・・・
4月13日生まれの藤田まことさん。
「監督の深作欣二が 『どうしても藤田まことでやりたい』と言っている」
と言われていた藤田さんですが、後になって複数の俳優に依頼を打診したものの
「安物の同心で、家に帰ったら養子で肩身が狭い」
という設定を嫌われたという話を知ったそうです。
ですが当初山崎努さんが演じる念仏の鉄を中心に描かれていたのが、藤田さんの人気で中村主水を中心に物語が展開するようになったとか。
最初
「こんなんで飯食えると思うてんか」と酷評されていましたが
「これあと3回くらいやったら、一生もんのシリーズになるかもしれへん」
と評されるようになりついには
「中村主水があんたの体に入って、これは一生もんやで」
と言われるまでになります。
『必殺シリーズ』に出演していた間、藤田さんはテレビへの出演をこのシリーズ1本に絞り、あとは舞台に出るというスタンスをとったそうです。
彼の生い立ちの話と、中村主水ガ人気者になるお話。
一見関係なさそうに見えます。
でも・・・
ほかの俳優が断ったこの仕事を、藤田さんだけがハマり役と思った。
そしてこの役にほれ込み、ついに脇役から主役に格上げしてしまった。
ここには・・・
藤田さんだけが持っていた魅力があったと思うのです。
人間的魅力と言うものは
誰かのことを思ったりやさしくしたり、いいことをしないと育たないかと言ったらそうじゃない。
心のどこかに、誰かを傷つけた痛みや
申し訳ないという気持ち・・・
もう届かない後悔・・・
そんな一見マイナスともいえるものが、育ててくれるものだと思います。
仲良くしたい家族がうまくいってない。
そんなことってあるかもしれない。
でもあなたが申し訳ないと思っているなら
それはやさしい気持ち。
伝わっていなくてもそのことに間違いはないのです。
だから
今すぐじゃなくてもいい。
いつかは申し訳ない気持ちが
愛として伝わるようにがんばってみてください。
でも裏目に出ているように見えるいまだって
あなただけが悪いわけじゃないとどうか忘れないで。
人はどんな出来事からも
受け取ることができるんだよ。
読んでくれてありがとう、またね