あゆみです
「明日は来るよキミのために」
「涙の数だけ強くなれるよ、アスファルトに咲く花のように」
1月9日に生まれた岡本真夜さんの歌の一節です。
彼女はこの歌を18歳の時に作っています。つくづく、色あせない名曲ですよね。この曲は200万枚を突破したそうです。
歌手になりたかった彼女は事務所から「100曲作詞作曲したらデビューさせる」という条件をつきつけられたそうです。
その当時、彼女には知識もなければ楽器もなかった。
バイトで生計を立てていますから時間もない。でも100曲の歌を作らなければならない・・・そこで彼女は、鼻歌を留守電に吹き込んでなんとか40曲の歌を作ったそうです。
その世界の人になるには、とにかく無理から死ぬほど作ってみるのがいいです(笑
わたしは2008年に年間8冊の本を出版しましたがその年は始まった時から「今年は月に一冊くらいのペースで本を出す!」と決めました。
その時、今より全然売れていませんでした。
恋愛マニアで出した「モテ本!」は10万部。藤沢あゆみ名義の「1秒で彼を夢中にさせる本」が4刷りくらいかな。結局この本は10万部になるのですが当時はまだそこまで売れていませんでした。
でもだからこそ売り込んででも本をたくさん出す人になろうと思ったのです。
自分がいくらベストセラーやミリオンセラーを出したいと思っても自分の思いだけでそうなることは不可能です。
だけど思いがあればできることもあります。すでに著者になっているのなら、その後、コンスタントに出版することはできるかもしれません。
わたしは出版の世界に居場所がある人になりたかった。
って、そのときすでに5冊とか本を出していましたが
「ずっとここにいられる人」になりたかったのです。
そのためには、たくさん出版の経験をして、成功も失敗も体験する。
不思議なものでそう思っていると本を出せる話が向こうから来たり、編集さんにお会いする機会があれば話がまとまり、あるパーティーのご縁から、わたしは3人の編集者さんとお仕事をすることになりました。
さて、真夜さんに「100曲の歌を作ったらデビューさせる」といった事務所の方は、彼女をよく見ていたんだなーと思います。
「涙の数だけ強くなれるよ、アスファルトに咲く花のように」
一度聴いたら耳についてはな歌のように口ずさんでしまう。まさにこの歌が鼻歌から生まれたこととそれは無縁じゃないでしょう。
そして彼女には、シンガーソングライターとして売れるためのもう一つの条件を、すでに持っていました。
彼女は本当に人を大切にするみたいです。
今でも彼女が地元に帰ってくると高校時代の仲間が集まったり、またファンから来た手紙から歌を作ったり、目の前の人をとっても大切にする感性。
それは両親が離婚し、おじいちゃんおばあちゃんに育てられ、いじめにもあった・・・感受性が時として傷つく経験をしたことと無縁ではないかもしれません。
そう、まさに涙の数だけ強くなっていたのです。
経験がない、技術がない、やり方がわからない・・・そんなことは何とかなります。それ以上に大切なのはどんな思いで生きてきたのか。
そこに思いがあればいい。
乗り越えてきたたくさんの涙をつたなくてもカタチにしようともがくとき、人はアーティストになるのだと思います。
あなたは何を生み出しますか?
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