最近
心待ちにするドラマ
「私たちはどうかしている」
このドラマを見ると、和菓子が食べたくなります
そして
登場人物のほとんどの方が着物を着ているのも
楽しみの一つです
このドラマは老舗和菓子店を舞台に愛憎劇が繰り広げられます
その第4話で
お客様にお茶を出すシーンがありました
長くなりましたがここからが本題です
息子のお嫁さん候補が
お茶を飲み干したお客様に
「お茶をお取りかえいたしましょうか」と言ったら
怖~いお母様が
「お茶をお取りかえいたしましょうかは、
そろそろおいとましろということですよ」と
叱責しました
この「お茶をお取りかえいたしましょうか」という言葉は
「そろそろおいとましなさい」という意味に
なってしまうということなののです。
地方によっては「帰る」を意味するようですので、
気を付けないといけないですね。
ドラマを見ながら勉強になります(;^_^A
私は母に
「一杯茶では、失礼ですよ」とよく言われました
茶道でも「もう一服いかがですか」と、お客様にお聞きします
確かに「おもてなし」を考えると
一杯茶よりも二杯目、三杯目が望ましいですよね
この「三杯のお茶の話」は
豊臣秀吉が狩りの帰りに
あるお寺に立ち寄ったときのエピソードとして残されています。
私も「おもてなしのお茶の出し方」をお教えするときには
一杯目は
少し大きめの湯飲み茶わんに、たっぷりとぬるめのお茶を出し
二杯目は
少し熱めの濃いめのお茶を
三杯目は
落ち着いてゆっくり味わえるよう熱く濃いものを少量とお伝えしています
最初のお茶は
歩いてきて喉が渇いているでしょうから
すぐ飲めるようにぬるめのお茶を出したのです
土地柄や家のしきたりビジネスマナーなどもありますので
臨機応変な対応をしたいものですね。
一杯でも気持ちを込めていれば問題はないのです
気になるようでしたら
お客様に「一杯だけで申し訳ございません」と
お帰りのときに声を掛ければいいのです
すべて
相手を思う気持ちですから…
それよりドラマで
私が気になったのは
老舗和菓子店なのに空茶で出していること
美味しい和菓子があるんだから
出せばいいのにと思ってしまいました(笑)
空茶(からちゃ)の話も
空茶とは…
「茶菓子がなくて茶だけを出すこと」を言います。
この「空茶」も母によく言われたものです
「お茶のときに、空茶にしてはいけない。必ず茶菓子を添えなさい」と…
もし菓子がなければ
漬物でも佃煮でも何でもいいので
お茶うけとなるものを出すことだと
でもどうしてもないときには
「空茶で申し訳ないのですが…」と
一言添えなさいと・・・
お茶やお菓子一つにも
「相手を思う」
おもてなしの心があるのですね
七桜も椿も美しい~
そして
「観月ありさ」が
お母さん役だなんてびっくり
それも・・・怖い役
今後のドラマも楽しみです