和文化・おもてなしマナー講師の安達和子です
本日は【いろはにほへと】について話しますね
「いろはにほへと」と数えてみたら…
「いろはにほへとちりぬるを・・・」まで
その後が出てこない
今の時代いろはで数えることはないけど
もう一度覚えようと思い
冷蔵庫に「いろはにほへと」の紙を張っておいたら
孫ちゃんに
「ばぁば、これ何?」と聞かれ
「いろはにほへとという数の数え方よ」と教えたら
お友達に「いろは君」という男の子がいるらしく
いろは君は数の名前なの?と
またまた違う疑問が・・・
子どもの質問は面白いですね
でも…6歳の孫は
あっという間に覚えてしまう…
ばぁばは負けました
私たちは
数えるときに「1、2、3」と数えます
日本語の順番では
今は「あいうえお」が主流ですから
「いろはにほへと」と聞いたり
見たりする機会は少なくなりましたが
このように素晴らしい数え方があるのに
使わないことは勿体ないと思いました
「いろはにほへと」とは
明治時代以降
辞書などの配列は
五十音順が主流になりました。
それ以前はいろは順でした。
いろ
は
江戸時代には「いろはカルタ」や
江戸の町の火消しの「いろは四十八組」
手習い初めの文字は
「いろは」から始めたようです
いろはにほへと ちりぬるを…
覚え直します
がんばります(;^_^A
【いろはにほへと】
いろはにほへと ちりぬるを
わかよたれそ つねならむ
うゐのおくやま けふこえて
あさきゆめみし ゑひもせすん
色は匂へど 散りぬるを
我が世誰そ 常ならむ
有為の奥山 今日越えて
浅き夢見じ 酔ひもせず
意味は
平安時代末期に流行「涅槃経」の
「諸行無常 是正滅法 生滅滅己 寂滅為楽」を
表すと言われています
色は匂へど 散りぬるを
香りよく色美しく咲き誇っている花も、やがては散ってしまう
諸行無常
を表していると言われています
我が世誰そ 常ならむ
この世に生きる私たちとて、いつまでも生き続けられるものではない
是生滅法
を表していると言われています
有為の奥山 今日越えて
この無常の、有為転変の迷いの奥山を今乗り越えて
生滅滅己
を表していると言われています
浅き夢見じ 酔ひもせず
悟りの世界に至れば、もはや儚い夢を見ることなく
現象の仮相の世界に酔いしれることもない安らかな心境である
寂滅為楽
を表していると言われています
諸行無常是生滅法
生滅滅已
寂滅為楽の
悟りの歌の教えを
47音で表現されているのです
日本語は素晴らしいですね
そして面白いですね
まだまだ修行がたりません
美しい日本語が話せるように精進します
お読みいただき嬉しく思います
ありがとうございました
一般社団法人大和撫子和乃会