破産した株式会社ミュージック・テイトについての記事。

負債総額は約1億2000万円。  

老舗レコード店として有名だった「帝都無線」の運営会社から会社分割により設立。

「帝都無線」の一部店舗を引き継ぎ、都内で出店していた。

落語や浪曲、演歌専門のCDショップとして知られ、愛好家らを中心に根強いファンを持ち、2009年10月期には売上高約6億7000万円をあげていた。  

しかし、その後はCDの流通低迷などに伴い、減収が続いた。

このため、店舗事業のスリム化を進め、近年は西新宿の1店舗体制で営業する一方、販売元から委託を受けてポップス歌手のコンサート会場での物販事業にも注力していた。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、コンサートの中止や延期が相次いだほか、店舗でのイベントにも影響し2020年10月期以降は売上高が2億円を下回る水準で推移していた。

雇用調整助成金の活用や、ゼロゼロ融資を受けていたが厳しい経営が続き、2022年には営業存続のためクラウドファンディングによる支援を募ったものの、業況が改善せず2023年8月に事業を停止していた。

クラウドファンディングに協力した芸人さん、そして善意を寄せてくれた支援者を騙したと言われても、仕方がないのではと思います。

要するに、クラウドファンディングを募った時は、既に破綻していたのに、何の説明もなく、善意の人たちの、それこそ善意にすがったということです。

足元の家賃がショートしているなんていう程度の甘い話ではない。

当時(昨年8月)の動画でも、しっかりした説明になっていない。
というか、自分の事業が怪しいのに、「当社がなければ、芸人さんや東京かわら版が困るだろう・・・」などと言っている・・?

そもそも、この人は、店長という肩書のようで、会社の代表者ではないようです。

落語に関する実務は、この人が熟知し、運営していたからかもしれないが、お金のことなんだから、会社の代表者(社長)が出て来て頭を下げるべき。

それも、当時、気になっていたことの1つです。

また、SNSに破産報告が投稿されて以降、説明が行われていないあたりも、無責任だと謗られても仕方ないでしょう。

クラウドファンディングの運営側の責任もなしと言えないと思う。

やはり、目先のことに「情」で接する時でも、冷静な目は持たないといけないということを、痛感させられます。

これまでやっていたことを非難するつもりはありませんが、私は、同情は全く出来ません。

芸人さんたちにも、敢えて厳しい言い方をしますが、相手をよく見て付き合った方が良いと思います。

桂鷹治さんが、ブログで投稿しています。

だって、お互いに大事なビジネスなんだから。

相手の実態を知り、信用の判断をしないと、自身のビジネスにも悪い影響が出ますよ。

元々、有名なショップだったし、演芸振興に力を入れていて、有名な芸人さんたちが、自分たちにもメリットがありそうだから応援していたこともあって、何となく同情する向きが多いようですが、よく見れば、競争力を失くした中小企業の典型的で単純な倒産です。

1200万円あまりの支援金は、本当に無駄金でしたね。

金を貸す(出す)とか、投資するとか、そんなに甘いものではない。

思えば、紀伊國屋書店の2階の目立つ場所にあった頃、落語関連のものも充実していたので、何度もCDを買いに行ったものでした。

「有名なCDショップが経営破綻した」とかけて

「有名な落語の登場人物」と解く

その心はっ「するっテイト(てぇと)破産(八っつぁん)かい?」