ミュージックテイト破産開始 | 桂鷹治の「語る詞す」

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噺家・桂鷹治のオフィシャルブログ

西新宿のミュージック・テイトが破産したようです。

何も知らない状態なので、以下、詳細はYahoo!ニュースにて。

※日にちが経つと記事が閲覧できなくなります。

 

 

日本で数少ない(唯一?)、落語演芸系のCD専門店にして、

芸協カデンツァの前ホームグランド。

 

「芸協カデンツァ」発足は2019年春。

新宿のフリースペース無何有で産声を上げました。

当時はプレ公演として、隔週での開催。

 

「成金」の兄さんたちが、金曜夜の公演を2019年秋以降休止することを発表。

それをうけて、金曜夜の枠を引き継いだのがキッカケで、

ミュージック・テイトでの芸協カデンツァの公演がスタートしました。

 

翌2020年1月から新型コロナウイルス蔓延のため、紆余曲折。

以後、公演の休止や、ライブ配信のみでの公演継続で活動を模索しました。

 

そして2022年、ミュージック・テイト倒産の危機。

ミュージック・テイトによるクラウドファンディングがスタート。

吉笑兄さんや、多くの後輩先輩師匠方を巻き込む形でクラファンを展開し、

お客様方のご尽力、演芸界の後ろ盾で見事成功。

 

ホームグランドの危機に芸協カデンツァも立ち上がり、

将来的に大きな会を開催するために貯めていた、

虎の子の100万円もクラファンにつぎ込みました。

 

クラファン最終日のライブ配信で、

当時、クラファンの担当をしていた菅野さんから、

芸協カデンツァに「目録」として100万円を返却する旨のお申し出がありました。

流れで一旦は受け取りましたが、それではクラファンの意味がないということで、

テイトと相談の上、テイトとの共同管理とし、

芸協カデンツァの会場費として使用することになりました。

 

クラファンのお金の管理や、返礼品の発送はミュージック・テイトが一手に担い、

スタート時のドタバタから、カデンツァコースは期間途中から追加、

まだ返礼品の手拭い到着が遅かった、などの話を間接的に聞いております。

破産開始でお店が無くなった今では事実関係の確認もできません。

 

クラファン成功で2年分の家賃と、後進育成の費用を確保し、

少なくとも2024年秋まではミュージック・テイトは移転先の自主版倶楽部で、

店舗営業を継続することが決まりました。

 

そんな中、2023年に入り、我々「芸協カデンツァ」も転機を迎えます。

ホームグランドは死守したものの、依然若手全体の勉強の場が縮小傾向にあり、

また自分たちも長期にわたるコロナ禍で中だるみし、一旦引き締め直す必要がある。

そこで、芸協カデンツァプレゼンツとして、

共同管理の会場費を使って、毎週金曜夜に若手二つ目の会を開催し、

自分たちも新天地でゼロから頑張ろう、ということで、

知り合いのツテで新宿6丁目のカフェコマドさんに活動の場を移転。

「水曜日のカデンツァ」として再出発。

ミュージック・テイトの金曜夜は若手の勉強会にする予定でした。

 

その旨、ミュージック・テイトに相談すると快諾していただき、

移転に向けて円満に事は進みます。

2023年4月一杯でミュージック・テイトでの活動を終え、

芸協カデンツァは一か月の充電の後、6月よりカフェコマドに移転。

若手の会について、そろそろ話をまとめないといけないな、

と仲間内で話し合っていた矢先のテイト破産。

 

我々芸協カデンツァへは何の連絡もなく、

皆さんと同じく、旧Twitterの事後報告でテイトの破産開始を知りました。

 

寝耳に水で、まさに青天の霹靂。

現在、自主版倶楽部はシャッターが閉まっているだけで、

破産の投稿直後は、破産について弁護士事務所名義の紙が貼ってあるだけ。

その後、破産管財人が別の弁護士事務所に移り、

その事務所の名前はYahoo!ニュースで初めて知るに至ります。

 

 

クラファンで集まったお金が今どうなっているのか、

その時掲げていた後進の育成のその後も不明のままです。

会場費としてプールしてあったお金は計算すると70万くらい残っていたでしょうか。

返ってくることはないと思いますが、

それも含めて、何も分からない、何も知らされていない状態です。

 

今、我々が言えることは以上です。