油圧式エレベーターの今後! | Space

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油圧式エレベーターの原理

直接式

間接式



※直接式は乗り心地は良いが、シリンダーを垂直に地中に埋める技術が難しくコストもかかるので、油圧式エレベーターは、間接式が主流であった。

【上昇】
油をモーターで油タンクからシリンダーに送るとシリンダーが伸びる。
エレベーターのかごがロープで連動してかごは上昇する。

【下降】
油圧配管のバルブをを開くと、シリンダー内の油は油タンクに戻るのでシリンダーは下がる。かごはシリンダーにロープで連動しているので下降する。

【問題点】
油圧エレベーターはモーター容量がロープ式エレベーターの約二倍から五倍かかる。

・油圧パワーユニットからの騒音も大きい(会話が出来ない85db以上)

・油圧エレベーターは、バルブやフィルターにゴミが詰まると、油が油タンクに中々戻らないので、かごが中々下降しない故障につながる。
定期的にタンクと配管の洗浄や部品交換のメンテが必要。

・油タンクの油温度は60℃位が適温。
寒い朝、油が低いと暖気運転をしないと動かない。(故障につながる。)

【特徴】
以前ロープ式エレベーターは屋上に機械室が必要であったから、
機械室を建物の最下位に設ける油圧エレベーターは、メリットがあった。

【現在】
日本では、1998年から機械室レスエレベーターの販売が開始された。

機械室有
エレベーター


機械室レスエレベーター



機械室レスエレベーターの出現で、積載量5,000kg以下のエレベーターは油圧式エレベーターに代わる様になった。

【今後】
油圧エレベーターの入れ替えの時期が来ていると思う。
入れ替えなら、
省エネ、省電力、小スペースの機械室レス
エレベーターが最適である。



※積載量が5,000kg以上のエレベーターは、強度や構造的に油圧式エレベーターも必要と思います。

過去に次の記事がある。
1999/10/22
「機械室レスエレベータ」特集

機械室レスエレベーターが今後の主流に

省電力・省エネ、建築設計の自由度の向上など利点多い

 建築基準の規制緩和が進むなかで、機械室を設置しない、いわゆる機械室レスのエレベーターの需要が伸びている。建築レイアウトの自由度が向上することや、コストパフォーマンスに優れ、省電力・省エネにもつながることから、オフィスビルや集合住宅などに採用が増えている。現在の業務用エレベーターの国内生産台数は約3万台。従来のロープ式や油圧式に代わって、今後は機械室レスエレベーターが主流になっていくとの見方が強い。
 機械室レスエレベーターが誕生するきっかけとなったのは、北欧フィンランドの大手昇降機メーカー、コネ社



が昇降路内に設置可能な小型巻上げ機を開発し、機械室レスエレベーターを商品化以来、欧州や米国ではオフィスビルや集合住宅などに多く採用されている。わが国では建築基準法の壁があり、採用が遅れていたが、ここ数年、建築基準の規制緩和が進み、採用の許可が下りた。国内の昇降機メーカーはこの規制撤廃を受け、昨年の夏から年末にかけて次々と機械室レスエレベーターを発売した。
 国内では昨年8月、東芝がコネ社製品を採用した「スペーセル」を発売。他の業界大手メーカーは独自に商品開発を進め、三菱電機は1カ月遅れの9月に、マンション向けの「エレパック」を発売、今春にはオフィスビル向けを追加発売している。日立製作所も今年4月に「アーバンエース」で、機械室レスエレベーター市場に参入。専業大手のフジテックは昨年11月に乗用、住宅用、寝台用の3機種をそろえた「エシード」を発売し、今年7月には全機種に分速105メートルと90メートルの高速タイプをラインアップした。 ここで機械室レスエレベーターの特徴をまとめておこう。
 第一に従来のロープ式や油圧式で必要だった機械室が不要になったこと。特にロープ式の場合は約9平方メートルの機械室を屋上に設置する必要があり、塔屋のような突起部分が生じていた。
 これがなくなることにより、1.屋根のデザインの自由度が増し、外観を美しく設計することが可能 2.昇降路の位置を自由にレイアウトできる 3.建物上部に荷重がかからず、構造設計上も有利 4.北側斜線制限や日影規制に効力を発揮し、南側の敷地を有効に活用でき、建物を一階分高く設計することも可能――などの効果がある。
 第二に電源設備や消費電力を大幅に低減できること。エネルギー効率が高いギアレス巻き上げ機や、高性能の制御盤などの採用で、電源設備容量や消費電力を大幅に低減、省エネに貢献する。
 第三に建築コストが削減できること。機械室や塔屋の建築費をはじめ、照明や空調などの諸設備の工事費も必要なく、工期の短縮も図れる。
 エレベーター業界にとって、過去に二度の大きな節目があったといわれる。一つは60年代にJIS(日本工業規格)に基づく「規格型」が登場し、公営団地やマンションの普及で急速に広まったこと。二つは80年代前半に電子技術を利用した「インバーター制御機種」が登場し、市場を席巻したことだ。
 長引く不況でエレベーター需要が低迷しているだけに、今回の「機械室レス型」は久しぶりの大型商品にしたいと業界の期待は高まるばかりだ。
 社団法人日本エレベーター協会の調べによると、ホームエレベーターを除く業務用エレベーターの生産台数はここ数年、約3万台で推移している。そのうち標準型は1万9千台ほどだが、昨年夏以降の「機械室レス型」は順調に受注数が伸び、来年度は標準型の約半分の1万台を占める勢いだ。
 「特にマンション業界で、機械室レスエレベーターの採用が進んでいます。塔屋部分が不要なので、ワンフロア分を増やすことができるわけですから、大型になればなるほど、コストパフォーマンスは高まります。分速105メートルという高速化も実現し、今後はオフィスビルや高層マンションなどにも導入が進むと思われます」(フジテック大阪支社赤松美弘営業部長)と業界の見通しは明るい。
 高齢化の進展や身障者への配慮などで、社会全体のバリアフリー化が進むなか、エレベーターの需要は拡大すると思われる。規制緩和の流れのなかで誕生し、安全・安心・低価格を追求した次世代エレベーター、機械室レスエレベーターへの期待は大きい。

※一部ネットから。

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昇降機・遊戯施設検査員

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