【富山】接種どうすれば… 子宮頸がんワクチン推奨中止で保護者
北日本新聞 6月19日(水) 配信
厚生労働省が子宮頸(けい)がんのワクチン接種の積極的呼び掛けを一時中止するよう全国の自治体に14日勧告したことを受け、接種対象となる小学6年から高校1年までの女子を持つ県内の保護者に不安や戸惑いが広がっている。「副作用との因果関係を早く明らかにしてほしい」「接種を考えているが、大丈夫なのか」と切実な声が相次ぎ、自治体にも接種に関する問い合わせが寄せられている。
厚労省が中止を勧告したのは、過去の接種者のうち38人が原因不明の激しい痛みやしびれを訴えており、副作用の可能性を否定できないためだ。4月に中学2年の娘に接種を受けさせた富山市の女性(42)は「現時点で不調を訴えていないが、後になって発症しないだろうか」と心配する。
子宮頸がん手術を受けた経験がある富山市の主婦(42)は中学1年の長女にワクチンを接種させようと思っていた矢先、厚労省の勧告を知った。自身のがんは検診で未然に発見できず、ワクチンの必要性を感じていたが、勧告を受けて娘に受けさせるか迷っている。「もし娘の体に異常が出たら自分を責めるだろう」
推奨しないものの、接種自体は継続する国の方針に憤る声もある。現在は接種を受けるかどうかは保護者の判断に任せられており、県内の婦人科がん患者会「チューリップティ」の50代女性は「保護者に責任を押しつけられても困る」と、早急な原因究明と安全なワクチン開発を求めた。
ワクチン接種は計3回必要なため、自治体には「1回接種したが今後はどうしたらいいか」「接種を控えて大丈夫か」などの問い合わせがある。高岡市や入善町などは未接種の女子の保護者に国の勧奨中止を通知する文書を郵送する。県健康課は「国から接種のリスクに関する情報を集め、市町村や医療機関に提供していく」と話している。
北日本新聞 6月19日(水) 配信
厚生労働省が子宮頸(けい)がんのワクチン接種の積極的呼び掛けを一時中止するよう全国の自治体に14日勧告したことを受け、接種対象となる小学6年から高校1年までの女子を持つ県内の保護者に不安や戸惑いが広がっている。「副作用との因果関係を早く明らかにしてほしい」「接種を考えているが、大丈夫なのか」と切実な声が相次ぎ、自治体にも接種に関する問い合わせが寄せられている。
厚労省が中止を勧告したのは、過去の接種者のうち38人が原因不明の激しい痛みやしびれを訴えており、副作用の可能性を否定できないためだ。4月に中学2年の娘に接種を受けさせた富山市の女性(42)は「現時点で不調を訴えていないが、後になって発症しないだろうか」と心配する。
子宮頸がん手術を受けた経験がある富山市の主婦(42)は中学1年の長女にワクチンを接種させようと思っていた矢先、厚労省の勧告を知った。自身のがんは検診で未然に発見できず、ワクチンの必要性を感じていたが、勧告を受けて娘に受けさせるか迷っている。「もし娘の体に異常が出たら自分を責めるだろう」
推奨しないものの、接種自体は継続する国の方針に憤る声もある。現在は接種を受けるかどうかは保護者の判断に任せられており、県内の婦人科がん患者会「チューリップティ」の50代女性は「保護者に責任を押しつけられても困る」と、早急な原因究明と安全なワクチン開発を求めた。
ワクチン接種は計3回必要なため、自治体には「1回接種したが今後はどうしたらいいか」「接種を控えて大丈夫か」などの問い合わせがある。高岡市や入善町などは未接種の女子の保護者に国の勧奨中止を通知する文書を郵送する。県健康課は「国から接種のリスクに関する情報を集め、市町村や医療機関に提供していく」と話している。