彼女の半歩後ろから横目でケツばかりを凝視しながら歩く私にひとつの問題が立ちはだかった…。

ラブホテル…
どこもかしこも、満、満、満。

休日の前の日だった為どこも大忙し。

くたくたになりながら持ち前のスケベ根性で、やっとたどり着いた四軒め…

祈りは届かず満の文字。

隣の小屋では、あざ笑うかの様にのら猫があくびをしながら僕らを見ていた。

しかたねー、こーなったら彼女のショートパンツごしのケツを脳裏に焼き付け、オナニーのネタにするかと思っていた時…

彼女が小屋を指さした。

小屋はホテルだった。

外見からは昭和の香りが漂い、
部屋からはおじいちゃんの部屋の香りがした。


そして…



私は任務を完遂した…


彼女との言葉の駆け引きが始まった。

相手の気持ちを読み、適格な言葉を慎重にチョイスする。

一歩間違え『帰る!』なんて言われれば全てが水の泡。

白木屋の割り勘で払った1750円もガソリン代約200円もちょとでた汁も全てが水の泡になってしまう…。

しかしこの状況においても私には余裕があった。

なぜなら、私には必殺の言葉があったからだ。

その言葉…

『せっかくだから』

『せっかくだから、』この言葉のもつ効力は絶大である。

日本の女性の9割はこの言葉で落ちるといっても過言ではないだろう

旅行で岩手に来ているならばさらに効果的面である。

それではここで、『せっかくだから』5段活用法を発表しよう。

せっかくだからを使って徐々に取り入っていくのだ。

せっかく出会えたんだからもう少し話したいな。

せっかくホテル来たんだし風呂はいっちゃおーよ

せっかくだからちょっと仮眠してこーぜ!

せっかく布団あんだから裸になろーぜ!

せっかくだから、さきっちょだけお願いします。


徐々に段階をふんでいく、それが重要なのだ。

そして沈黙をやぶり唐突に私が女に問う。

『せっかくだから…

セックスしよーぜ!』





私達は手をつなぎ、
ほんの少し朝日の混じった星空を見上げホテルへ歩きだした…。





時刻は午前四時を回っていた…。
『ど~もっ!!』

そう声をかけると、彼女の大きな瞳が私を見つめる。

彼女は可愛かった。スタイルも良くピッチぴちのショートパンツをはいていた。

私は早速彼女を車に乗せその場を移動する。善は急げという事である。

車中視線に入る生足に、不覚にも勃起しながら私は考えていた

彼女は怖くなかったのか。

見知らぬ土地で見知らぬ男と会う。それは男の私でさえ怖いと思う行為。

世の中には色んな人間がいる…

そして問う。

俺『大胆だよね、怖くなかったの?』

女『怖かったけど…昼間がつまんなすぎて…』

…恐るべし我が郷土、岩手県。

聞けば彼女は北海道からわざわざ岩手観光をしに来たという。両親とともに。

そして彼女のこの答えが私の疑問を全て繋げてくれた。

まずは、なぜ恐るべし。なのか

説明しよう。瞬時にして割り出した私の推測はこうだ!

日常のストレスを発散する為、現実逃避したい

旅行ではじける計画を立て両親と家族旅行。

旅行先を痛恨のチョイスミス!

岩手に来たもののはじけれない。つまんない。

ストレスたまる。もやもやもやもや。ムラムラムラムラ

刺激が欲しい

満月こが欲しい

これだ。
これが勝利の方程式だ。

この方程式の確立により、まだかすかに、私に残っていた彼女に対する怪しさはほぼなくなった。

残る不安は、割り勘で金をだしてくれるかどうかのみである。

私は会計を一円単位できっちりわる律儀な男だ。

とはいえほぼ不安の晴れた私は岩手を案内した

向かった先は全国チェーンの白木屋だ。

こ一時間ばかり酒を飲み店を出た私達はこの後どうするかの話し合いをした。

そう、この会話のやりとりが今後を決める訳であり

本日のターニングポイントだ!

ちなみに私は、この時不覚にもちょっとでてました