短文メールの悪夢から開放され会う所までこぎつけた私に、

頂が迫っていた。

さしずめ今が八合目という所だろう。

頂はもうそこだ。

高い山ほど登りきった時気持ちがいいものだ


約束の日、

早起きして女に本日の確認のメールを送る。

朝5時に確認を迫る

私は貪欲な男である


予定通り決行が決まり、

一目散で仕事を終わらせた私は、疾風の如く待ち合わせ場所についた。

そして、

来たるファーストコンタクト…。

胸が高まる中、

私はついに

女との接触を果たす…



一時間後…


なぜか私は

岩みたいな女と高級そうな飲食店にいた…

ぱっと見、90キロ以上はありそうだ

そう

失敗したのだ

女が肉料理中心にサラダや丼物お酒などほおばる中、

私はひたすら烏龍茶のみを飲み続けていた…

そう、

一銭もだしたくなかったのだ。

ぱっと見で、ヤバイと思い、逃げようとしたが未遂におわり…

そう、

車に拉致されたのだ

こうなったらと、具合悪くなったふりして帰ろうとしたが、じゃ私もかえるよとなかばキレられ、会計は2で割ったらと言われ…

そう、

五千円弱かつあげされたのだ…



人生は山があれば谷もある。

幸せがあれば不幸もある

幸せの中に浸かり続ければ幸せが幸せと感じれなくなり

不幸の中に浸かり続ければささいな事が幸せに変わる。




なんとか本日のダメージを和らげようと

そんな事を考えながら頑張ってみる…

予定よりはやい帰宅になった私に夜風が身に染みる…


よし!


写真は信じない!

そう決めた私は


再びグ○ーを開く…
そして、私は二週間短文メールに悩まされる事になった。

私『どこに住んでるの?』

女『○○市』

私『そっか~、○○市て良いよね!!前は良く行ってたよ!街並も風情あって昔ながらで、渋くて好きだよ!あ、そうそう、所で ○○さんは彼氏とかいるの?差し障りなかったら教えて』

女『いない』

私『そっか~。作らない主義なんだね!!俺は最近別れたんだ、でも未練とかなくてすごく今前むきになれてる。あ、そうそう、所で○○さんは休みとか何してるの?』

女『何もしてない』

私『そっか~。そうだよね休みは何もしないで休むのが一番だよね!なんかすれば疲れちゃうもんね!あ、そうそう、所で○○さんて………』

と、こんな感じで私の労力はかなり大きなものである。

この労力を

労力査定し委員長の私が査定してみた所、時給にして2000円を遥かに越えていた…。

私はボランティア精神あふれるできた男だ。


だが、
私には勝算があった。

このボランティアまがいの事をするモチベーションになるものがあったのだ…

それは
一枚の奇跡のフォト。

自分で自分のキメ顔をとる残念なやつだ。

その写真がどこからどう見てもカワユイのである。

そして、
私は持ち前のスケベ根性と奇跡の写真を起爆剤にし、なんとか二週間をのりきり、

会う約束を取り付けるまで至った。

任務遂行日は

週末。

それは休みの前の日という絶好の日である…
すると、即効で伝言が返された。

トップ画がランニング君の私にこの速さの返事はよっぽど暇なんだろう…

ともあれ、チャンスと見た私はメールで返事をする事にする事にした…。

はやる気持ちを抑え、まずは持てるボキャブラリーの全てを使い、丁寧な敬語で接触する。

第一段階で、真面目で誠実な印象を植え付けるのだ。

何しろ現時点で
2人をつなぐ線は極細の糸のようなこのメールのみ。

ふとした事で途切れてしまうから細心の注意が必要だ。

『初めまして○○と申します。突然のメール誠に申し訳ありません。
実はこの度、偶然○○さんのページにアクセスしてしまい拝見させて頂いた次第であります。
ブログに目を通すとあっという間に時間が過ぎ、なんともほんわかした気持ちになりました。ありがとうございます。
迷惑でなければ、また訪問させて頂きます。』

と、メールする。

とりあえず、ブログ読んでほんわかしたと書いておけば間違いない。

ただこのメールの問題は
文のわざとらしさから怪しい人だと思われることだが、

怪しさにおいては私の右に出るものはいないので良しとしよう。



こうしてファーストコンタクトに成功した私は、

この後丸々二週間、メールでの交流をする事になる…