禁忌処方 | ほぼ年中無休 もりぞの内科の「ホンネでぶつかる医療の話」

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専門は糖尿病ですが、内科一般診察しています。時に子供も。糖尿病で病院を迷われている方、介護施設を探している方、ご相談下さい。


数日前 当院に転院してきた糖尿病患者さん。

78歳女性です。




photo:01




iPhoneからの投稿


シグマート内服中ですが 狭心症の既往があるんでしょうか?




78歳。 狭心症患者さん。 どちらかひとつだけでも、原則処方しないほうがよいのに・・・


しかもメトグルコが 1500mgと 高容量です。




乳酸アシドーシス 起こして死亡され、裁判されたら確実に医療機関が負けます。


だから 変更しました。

なんて 偉そうな事書いてますが、私も含め皆医師も人間なので、間違えてる処方することはあると思います。 実際私も過去あります。 幸い大事に至ったケースはこれまで一度もありませんが。


できるだけ 重篤な間違いはしないように気を付けていますが、ミスを0にするのはなかなか難しいと思います。


で。


これからの時代は 情報も豊富なので、患者さん自身が調べて、
危ないと感じたら 医師に相談すると 良いと思います


当院通院中の患者さんも、私の処方に疑問があったら いつでもご相談ください。


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メトホルミンでは頻度は低いものの、重篤な副作用である乳酸アシドーシスが報告されています。
乳酸アシドーシスの発現を避けるため、次の事項にご注意ください。

  • 乳酸アシドーシスを起こしやすい患者(禁忌)には投与しないでください。
  • 特に75歳以上の高齢者では、メトグルコの投与の適否を慎重にご判断ください。
  • 乳酸アシドーシスを避けるための注意事項(発熱、下痢、嘔吐、食欲不振等のシックデイ時には、いったん服用をやめ医師に相談、過度のアルコール摂取を避ける等)を患者や家族の方に十分に指導してください。

メトグルコの添付文書「使用上の注意」には、上記以外にも乳酸アシドーシスに関する注意事項を記載しております。ご使用の際は、添付文書をご参照ください。
また、投与時チェックシート、患者さん向け指導せんをご活用ください。



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もりぞの内科 年中無休 
(12/31 1/1 1/2除く)
糖尿病診療
院長 森園 茂明
福岡県北九州市八幡西区上上津役2-14-17
電話:O93-611-5335

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