冬のトリミング | moriyama-careのブログ

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名古屋市守山区のもりやま犬と猫の病院の分院ケアセンターです。

トリミング・リハビリテーション・シニア犬のペットホテルを主に取り組んでいます。



こんにちは!
ケアセンターの加藤です!

寒い時期が続いて患者さんからよく
「寒い時期は毛を短くすると犬も寒いと感じるの?」とか「どういうカットにすればいいの?」という質問をされることがあるので今回は冬のトリミングについて話したいと思います😊

まずは犬の被毛の種類や役割について考えてみましょう!!

☆ 犬の被毛の種類や役割 ☆
1.被毛の種類!
犬の被毛は「シングルコート」と「ダブルコート」の二種類に分かれます。
◉ダブルコートとは…
「オーバーコート(上毛)」と「アンダーコート(下毛)」の2層構造の被毛です。オーバーコート(上毛)は皮膚を保護する役割を持ち、アンダーコート(下毛)は身体を寒さから守り体温を調節する役割を持っています。
例えばチワワ/ミニチュアダックスフント/ポメラニアン/コーギー/柴犬/シベリアンハスキー/ゴールデンレトリーバーなど。
◉シングルコートとは…
「シングルコート」とはアンダーコートよりもオーバーコートが長い構造をしていたり、アンダーコートが発達していてオーバーコートがほとんどない被毛の種類のことです。
例えばヨークシャーテリア/プードル/マルチーズ/パピヨン/グレイハウンドボクサー/グレートデン/シーズーなど。


2.被毛の役割
犬の被毛の役割は体温調節です。
被毛の間には空気が含まれていますが、それが熱を遮断、夏でも冬でも、犬の体温を快適な状態に保ちます。
また、被毛は外部の刺激から体を守るなどの役割も担っています。外で活動することが多い犬は、紫外線や雨、病原体の感染など外部からの刺激を直接受けてしまいます。犬や猫は皮膚が薄く、外部からの刺激を受けやすくなっているため、体を保護するという意味でも被毛は大変重要な役割を担っています。



☆カットに注意が必要な犬種とポイント
ダブルコートを持つ犬種は、季節の変わり目に大量の被毛が抜けることが分かりました。これらの犬種は冬のお手入れをしないと、伸び放題となったり、抜け毛が絡んでしまうことでお手入れが大変になるため、定期的なカットが必要となります。しかし、次のような犬種の冬のカットには注意が必要です。

寒さに弱い犬種
幼犬や高齢犬、病中や病後の犬の場合、寒さに弱いといわれます。そのため夏と同じように短くカットしてしまうと冬の寒さで病気となる危険性がありますので、冬にはあまり短くカットしないようにしましょう。
シングルコートの犬種
先にご紹介した通り、シングルコートの犬は暖かい国出身の犬種が多いです。そのため寒さには弱いことが考えられます。ダブルコートのように抜け毛は多くありませんが、その分、被毛も短く少ない場合が多いため、冬のカットには注意が必要です。

小型犬
小型犬は中型犬や大型犬に比べて寒さを感じやすいといわれます。小型犬でダブルコートの犬種の場合も、冬の間はなるべく長めに被毛を残してあげるといいでしょう。

どの犬種も、冬にカットを行う際は刈り込みすぎないことが大切になります。できるだけ長めに残し、気になる部位はゴムで結ぶなどの工夫をしましょう、冬の間はカットはせずにブラッシングで余分な被毛を取り除くだけでもいいかもしれませんね😊

犬の被毛にはそれぞれ役割があります。見た目の可愛さ重視でカットし過ぎることがないように注意しましょう。
また、冬の間は被毛だけでは寒い場合もあります。特に寒さに弱いような犬種は洋服を着せて体温調整をするなどの工夫もしてあげたり、カットの内容もトリマーにぜひ相談してください!