インフルエンザ
【原因】インフルエンザウィルスで、A型とB型があります。
A型:ヒト、鳥、ブタなどに感染し、感染力も強く、症状も重い。
B型:ヒトにのみ感染し、症状は比較的軽い。
【インフルエンザの流行パターン】
一般的には、11月ごろよりA型が増え始めて1、2月にピークを迎え、
2〜3月にB型が流行し、4月ごろには収束します。
【インフルエンザの症状】
急激な発熱によって発病し、頭痛、のどの痛み、咳などがあらわれます。
ふつうの風邪より肺炎や脳症を発症するリスクが高いのが特徴です。
【インフルエンザの予防】
1、手洗い、うがい、歯みがきを励行し、口の中を清潔に保つ。
2、マスクの着用。
3、家の中を清潔にし、十分に換気をする。
4、加湿器などを使って、部屋の中を乾燥させないようにする。
5、予防接種(ワクチン)
接種してから効果を発揮するまでが約2週間、効力は5ヶ月程度である
ため、10月下旬から12月上旬までの間に接種するのがよいでしょう。
今年は例年のパターンと違い、4月を過ぎても収束せず、夏場〜秋にかけて
むしろ件数が増加しています。この理由として、次の2点が考えられます。
1、2019年から始まった新型コロナウィルスの大流行で、マスク着用などの
厳格な感染予防処置がなされたことによって、インフルエンザは全く流行しなくなり、
その結果免疫力が低下した。
2、新型コロナウィルス感染症が5類相当となり、
今まで行われてきた感染予防処置をしなくなったため。
新型コロナウィルスの出現によって、
人間だけではなく、インフルエンザウィルスも調子が狂ってしまったようですね。
【大久保忠俊(おおくぼ ただとし)医学博士・大久保外科/消化器科院長】
大久保外科/消化器科 浜松市中区菅原町16−15(県居小学校そば)
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