万葉集を読み始めました。 | ☆楽しいライター生活☆

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著者の価値を高める「森末@書籍ライター」のブログ
個人事業ですが「森末企画」と名乗っています
1996年4月開業
2015年11月、著書『ホンカク読本~ライター直伝! 超実践的文章講座~』発売!

過去に万葉集のダイジェスト版は2冊ほど読んだことがありますが、
今年の私の読書テーマである「日本の古典の学び直し」を進めるうえで、
一度は全首読んでおかなければと思い立ちました。
 
といっても、万葉集の本はたくさん種類が出ていて、
どの万葉集を選べばいいのか、不勉強な私にはよく分かりません。
そこで図書館に行き、いろいろと見比べてみた結果、
岩波文庫版を読んでみることにしました。
 
まとまった感想は読了後(いつになることやら)に書くとして、
今日の時点では、インスタグラムやツイッターでの書き込みを
再録しておきたいと思います。
とにかくいろいろな発見があって、私は万葉集が大好きになりました。
 
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平成29年2月1日
万葉集全4500首の読み下し文と注釈が載っていて、
いちばんコンパクトにまとまっているのは、
岩波文庫版と判断しました。
それでも1冊約500頁×5巻。
ひとまず図書館で借りてきましたが、
さて、読むのにどれくらい時間がかかるのでしょうか?(笑)
万葉集と古今和歌集を読んでから、
源氏、枕草子へと進む予定です。
 
 
同年2月2日
むむむ、万葉集が予想より20倍くらい面白いです。
一度読み下し文を読み、
現代語訳と注釈を読んでからもう一度読み下し文を読む、
というパターンで読んでいるのですが、
古代の日本人の心情が生々しく伝わってくる気がします。
返却日までにどこまで読めるか、
時間配分をよく考えなければいけないですね。
 
 
同年2月4日
万葉集の歌には、
読んでいて恥ずかしくなるくらいの妻や夫への恋慕の情が綴られていたりして、
何とも温かい気持ちになります。
そうかと思えば、
歌の前後に文献や記録を調べた「調査結果」が書かれていて、
編纂者の苦労も伝わってきます。
そんな「人間の息づかい」が万葉集の魅力の一つなのでしょう。
千数百年前の同胞の声を楽しみつつ、読み進めています。
 
 
同年2月8日
万葉集の話題が続きますが、
千数百年前の日本人も、富士山の神々しさに感動し、
温泉旅行を楽しんでいたことが歌に詠まれています。
それを改めて知っただけでも大きな感動がありますね。
 
富士山が昔からあるのは当たり前ですし、
温泉が昔からあったことも知識としては知っていました。
しかし、古代の人たちがどう思っていたかについて、
恥ずかしながら考えたことがありませんでした。
和歌を通して古代の人の感動が伝わってきたことで、
古代人と私たちとの「つながり」、日本という国の「連続性」を感じました。
同時に、「言葉」を後世に遺すことが、いかに意義深いことかも分かった気がします。

現時点で、高市黒人の言葉のリズム感が大のお気に入りです。
万葉集を読み始めて本当に良かったと思います。
あと4000首も残っていますが(笑)。
 
 
同年2月9日
夏目漱石の『草枕』を読んだのは、20代だったか30代だったか、
とにかくずいぶん昔でした。
そのときは、タイトルの意味などあまり気にしていませんでした。
『万葉集』を読んでいると、旅にかかる「草枕」という枕詞が頻繁に出てきます。
先に万葉を読んでいたら、漱石がタイトルに込めた意図を、
もっと深く感じられたのかもしれません。
また万葉には、『古事記』を踏まえた表現や文言も頻出します。
そのたびに「『古事記』を読んでおいて良かった〜」と、
胸をなでおろしています(笑)。
 
 
同年2月10日
滋賀県の「大津」とか、大阪の「難波」とか、
広島の「鞆の浦」とか、東京の「葛飾」とか、
『万葉集』には現在も残っている地名がいろいろ出てきます。
日本は大昔からずーっと日本だったんだなと実感しました。
「葛飾」の文字を見たときには、
映画の「寅さん」の顔が思い浮かびました(笑)。
 
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楽しそうに読んでいるのが伝わったでしょうか?(笑)
面白いのは間違いありませんが、
図書館の貸出期間内に読了するのは、ちょっと無理そうです。
とにかく読めるだけ読んで、あとのことはそれから考えることにします。