こんにちは、神社伝書びと 守本です。

ごめんなさい、前回記事のコメントの

公開やお返事が遅れております。

 

今回は、守本の地元 福岡県にある

宗像大社です。

今回の記事は、少し前のあの記事の

顛末になります。

 

 

 

2023年7月に参拝した、新潟県の

彌彦神社。ここで神様からおつかいを

頼まれました。

そのお使い先が、宗像大社だったのです。

 

本当はすぐにも行きたかったのですが

少々を我慢をして、先に鹿児島に

行ったりしていました。

 

なぜかというと、

2023年10月1日が日曜日!

だったからです。

 

かねてから行ってみたいと思っていた、

宗像大社の秋季大祭。

これは毎年10月1日から3日にかけて

催されるのですが、

なかなか週末にあたることはありません。

(ちなみに今年2024年は土曜日)

 なので、是非に

10月1日にご参拝しよう!と

決めたからなのでした。

 

そして待ちに待ったその日。

なんと友達が車で一緒に行って

くれることになりました。

ありがとうね💕

 

なので、今回は

宗像大社のご神事レポートも

含めた記事になりますチュー

 

10/1のお祭りは、特に

 

みあれ祭

といいます。

 

何で有名なのかというと、

大漁旗を掲げた船の勇壮なパレードが

あるからなのですよ。

 

わかりやすいようパレードと

書きましたが、もちろんれっきとした

ご神事です。このご神事の意味は

あとでご説明しますね。

 

さて、ここからしばらくはレポートです。

みあれ祭のタイムスケジュールは

クロスロード福岡さんから転載。

(写真提供:福岡県観光連盟)

観光名所写真の無料ダウンロード

などもできますから、

是非のぞいてみてね。

 

みあれ祭は、海上のお祭りで

秋季大祭の一部になります。

宗像大社の御祭神は、ご存知

宗像三女神さまですよね。

沖ノ島にある沖津宮には

タゴリヒメさま、

大島にある中津宮には

タギツヒメさま、

そして内陸の辺津宮には

イチキシマヒメさまが

鎮座されていますが、

みあれ祭は、それぞれの御神体を

実際に船に乗せて運び、

辺津宮にて一堂に会するという

一年に一度の大きなお祭りです。

 

世界遺産 沖ノ島は禁足地ですが

陸地からは60Km離れていて、

島全体が聖域です。

絶海の孤島に、ご神職の方が

1週間交代で神様のお世話をされて

いると聞きます。

上陸前には、どんなに偉い人でも

海で禊をしないといけないという。

そして大島には沖ノ島の遥拝所が

あり、沖ノ島の神様を慕う人々が

参拝できる一番近い場所になります。

 

みあれ祭のときには、この沖ノ島、

大島から神様がはるばるお越しになり

辺津宮の神様と港で合流して、

御神輿に乗って練り歩き、

宗像大社に来られるわけです。

この、海の上で神様と一緒に

100隻以上の漁船が伴走しながら

航海安全や大漁を祈るお祭りが

みあれ祭になります。

 

さてさて、前置きか長かったですが、

みあれ祭を見るためには、

海岸や、港に場所を確保しなくては

ならないわけです。

 

そこでこのとき行くことにしたのは、

「北斗の水くみ海浜公園」です。

食のおいしい福岡県のなかでも、

遠方からでも多くの方が新鮮なお魚を

買いに来る、「道の駅むなかた」の

すぐ近くにあります。

恐らく宗像大社行の企画旅行ならば

必ず立ち寄るスポットなんですよ。

 

さて、公園の駐車場は限られているので

朝6時半ごろには現地入りしました。

早朝の美しい海の向こうに、大島が見えます。

 

 

展望台の一画にレジャーシートを敷き

用意してきた朝食を食べたりしながら

のんびりと過ごしました。

 

周りの方とも何となくお話をするうち

お隣の、三脚と高機能そうなスマホを

セットされている方からいろいろと

情報をいただきました。

その方は、抽選か何かで、この日夜の

有料イベントの会場席?までも

チケットをお持ちでした。

そのイベント会社? からもらった

という、船の航路を写真に撮らせて

いただきました。

自分たちのいる場所と航路との

位置関係がよくわかって助かりました。

 

 

早朝の時は過ぎ、暑さを感じ始めたころ

大島の方向に船影が見えて来て

歓声があがりました。

 

 

長い時間をかけて船団は近づいてきて

ついに目の前を通っていきます。

予想していたよりもずっと近くでした。

100隻以上の船が海上を走るさまは

迫力満点で、漁師さんが手を振って

くれるのまではっきりと見えました。

でもご神体がいらっしゃる船がどれ

なのかは、正直わかりませんでした。

 

Instagramには動画で載せています。

 

 

 

↑たくさんの人が見守っています。

 

お隣の方は、あちこちに出かけて写真を

撮っておられるそうで、待ち時間の間、

とても綺麗な風景写真をたくさん見せて

くださいました。

やっぱりプロ級のレンズだと差は歴然で、

とてもいい写真を撮られていまして、

ご厚意で画像を共有してくださいました。

その写真がこれ↓です。

有料級の美しさですね指差し

 

 

この写真の著作権は、つよぽんさんに
属していますので、ダウンロードや
転載はお控えください。
 
SNSでもなんでも自由に使って
いいですよ、
と言ってくださいましたが、
転載防止のため、クレジットを
入れさせていただきました。
ちなみに、許可を得て、
その方のXのアカウントのリンクも
貼らせていただきました。
 
さて、十分海上の御神幸を堪能して
今度は本土の辺津宮まで移動します。
辺津宮で行われる御神事を見るためです。
駐車できなかったり通行止めにあったり
するとアウトなので徒歩で行きました。
徒歩20分くらいだったかな。
 
待ちに待って、沖津宮さまの御神輿が
やってきました!
 
そして、三女神さまの御神輿は
本殿を目指されます。
たくさんの人が神様についていきます。
 

 
ご神事が始まります。
 
一般の人のご参拝はその後です。

その際に撮りました。

 

うわあ

三女神さまが一緒に並んでいらっしゃる!!

すごくおめかしされた、三女神さまが

喜びいっぱいで、誇らしそうに

横に並んでみんなに祝福をくださっていました。

こんな光景みたことないです。

さすがはお祭りですね!!!

 

こんなときに、私の言葉なんて・・・

届くはずもないよねあせる

 

あ、あの、、、、

彌彦神社の神様からお遣いが・・・

 

とおずおずと言おうとしたら、、、

 

一番左に立っていらっしゃる

イチキシマヒメさまのお袖に、

すでにお届け物は入っていました!

 

やはり・・・

やはり・・・

神様のおつかいは、いつの間にか

取られております。

 

「共に励みましょう」というメッセージの

香木の枝がお届け物でしたが、

同じように海を守る佐渡島からの

プレゼントだということでした。

 

それにしても、三女神さまの

みんなに手を振っている立ち姿は、

宝塚のレビューさながらでした爆  笑

(親しみを込めた表現です。)

本当に嬉しそうで、お祭りって

人間が敬愛を込めて、

ただ神様を喜んでいただこうと

心を合わせる行事なんだなあと

改めて思いました。

 

御神事が終わったので

奥にある高宮斎場へと参ります。

美しい木立を抜けていきます。

 

大好きな高宮斎場。

古代祭祀の姿をとどめた、

今も現役の祈りの場となっております。

知る人ぞ知るというか

有名なパワースポットですよね。

 

宗像大社の秋季大祭の

3日目の夜は、ここで

神奈備祭が執り行われます。

幻想的な夜の巫女舞などもあって

一度行ってみたいのですが

未だ行けておりません。

 

 

実はこの日ショックなことがありました。

宗像大社の境内には、

樹齢500年を超えるとっても立派な

ご神木、楢の樹がありました。

宗像大社の御神紋のデザインにも

あしらわれており、宗像大社と

言えば、三女神=楢の三枚の葉

なのです。

 

以前、友達三人でご参拝にきたとき

この楢の樹の精と触れ合った

こともありました。

 

大好きな大好きなこの楢の樹が、

枯れていたのです。大泣き大泣き大泣き

 

思わずショックで大泣きしてしまいました。。

 

こんなの嘘だ!きっと回復してくださる!

という思いから

写真なんてとても撮れませんでした。

楢の樹の精はまだいて、

周りの摂社の柱や、屋根にくっついていました。

 

その後楢の樹がなくなった、との記事を

みかけたので、もう伐採されてしまった

のでしょうか。。大泣き

 

この記事を書くにあたり、

イチキシマヒメさまに

ご神木が枯れたことについて

お尋ねをしてみました。

イチキシマヒメさまは、

「自分で考えなさい」というスタンスの

神様で、普段はあまり質問には

答えてくださらないのですが、

この質問には答えをいただきました。

ちなみに、贈り物の香木を

手にもっていらっしゃいました。

 

あれは、自分で命に満足して

自分で決めて去ったのだ

何も悲しいことではない

 

と・・・・。

何か、

うん、と少しうなずいてから

さらさらさら・・・・と

風のように舞って去っていく存在を

感じました。

その選択は決して無為ではなかった

はずです。

 

この楢の樹を生かすことはできなかった

ですが、実生からは芽吹いている、と

いう話も聞きつけました。

 

なので、新しい時代にバトンタッチを

したということなのかもしれません。

あるいは、命と引き換えに、何かを

この地に残してくださったのかも。

 

楢の樹の精たちも消えることはなく

新しい主を待っているのだ、

と信じています。

 

新潟から届いた香木も、もしかしたら

この楢の樹の精の力になるのかも

しれませんね。

 

 

儀式殿には沖津宮(沖ノ島の神様)と

中津宮(大島の神様)を待つ

御神輿がありました。

 

御朱印は、アルバイトらしき学生さんが

書いてくださいましたが

とても流麗なお手でした。

 

 

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神様のメッセンジャー便 | 神社伝書びと 守本朋代のブログ (ameblo.jp)

 

次回は、愛媛県にある

大山祇神社のご紹介です。多分、、、