みなさんこんにちは。参議院議員の森まさこです。
■ エネルギー基本計画
7月28日、第6次エネルギー基本計画(素案)の概要が自民党エネルギー調査会にかけられました。写真は同調査会で私が発言したときのものです。本素案は、今後パブリックコメントを経てから決定されます。以下は第6次エネルギー基本計画(素案)の目次及び福島、地球温暖化についてです。概要としては、今回の素案では2050年カーボンニュートラル(2020年10月表明)、2030年の46%削減、更に50%の高みを目指して挑戦を続ける削減目標(2021年4月表明)の実現に向けたエネルギー政策の道筋を示すことが重要テーマとなっています。
2050年に向けて、温室効果ガスの8割を占めるエネルギー分野の取り組みが重要です。電力部門は、再エネや原子力などの実用段階にある脱炭素電源を活用し着実に脱炭素化を進めるとともに、水素・アンモニア発電やCCUS/カーボンリサイクルによる炭素貯蔵・再利用を前提とした火力発電などのイノベーションを追求します。ここで、注意すべきは原発の取り扱いで、東京電力福島第一原子力発電所事故の経験、反省と教訓を肝に銘じて取り組むべきであります。2021年3月時点で2.2万人の被災者が避難対象となっており、被災された方々の心の痛みにしっかりと向き合い、最後まで福島の復興・再生に全力で取り組むことは、これまで原子力を活用したエネルギー政策を進めてきた政府の責務です。今後も原子力を活用し続けるうえでは、「安全神話」に陥って悲惨な事態を防ぐことができなかったという反省を一時たりとも忘れることなく、安全最優先で考えていきます。福島第一原発の廃炉は、福島復興の大前提ですが、世界にも前例のない困難な事業。事業者任せにするのではなく、国が前面に立ち、2041年から2051年の廃止措置完了を目標に、国内外の叡智を結集し、不退転の決意を持って取り組みます。