出血多量により、意識を失った私。
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はじめからは
どのくらい私は眠っていたのであろう。
薄暗い部屋の中、私は突然はっと目が覚めた。
「あ、赤ちゃん!私の赤ちゃんはどこ!!」
輸血やら、尿導カテーテルやら沢山の管に繋がれて身動きが取れない。
見渡すと、ベビーベッドが少し離れた所に見える。
赤ちゃんは無事なのか?
立ち上がって確認する事も出来ない。
彼や義母の姿も見えない。
彼らも一睡もしていなかったから
きっと家に戻ったのだろう。
赤ちゃんを置いて、死んでしまっても構わないなんて、一瞬でも思ってしまった自分の未熟さを猛省した。
赤ちゃんは私が居ないと生きていけない。
早く抱っこさせて!
誰か来て~
そう思った時に看護師さんが現れた。
私「赤ちゃん、彼は大丈夫ですか?」
看護師「大丈夫よ。すやすや寝てるわよ。」
私「私すっかり寝ってしまったみたいで…赤ちゃんが心配なの。確認しても良い?」
彼女は、ベビーベッドを私のベッドの隣に引き寄せてくれた。
私「あぁ良かった。無事だ…。」
彼を横に安心したのか、また眠ってしまった。
彼と義母は、朝一番に駆けつけてくれた。
彼は息子の顔を見て、既に名前を決めていたようだ。
妊娠中に何度も話し合った名付け。
私は、日本でも通用する名前を付けたかったのだが、私の提案はことごとく却下されたそんなのtacky(タッキー)ダサイと言われ…
男の子のミックスベイビーの名前って女の子より少ないのよね…
唯一彼が、It sounds cool カッコいいね。
と言われた名前は、身内に同じ名前がいるので避けた。
彼曰く、世界はこんなにも広いのになぜ日本の名前に拘るのか。英語名の方が皆から呼んでもらいやすいのにと彼は主張する。
私は日本語や漢字には意味があって素晴らしいと(もちろん英語名も意味はあるのだが…)主張しなかなかお互いの意見は一致しなかったのだが…
息子を出産した時、赤ちゃんが無事なら名前なんてもうなんでも良いわって氣になった
そして氣付いた時にはもう決まってた
名前自体はむちゃくちゃカッコいいし、彼のキャラに合ってて氣にいってます。
もろ英語名なので、ミドルネームに私の名字をつけ、後に日本戸籍も複合姓に変えている。大和魂忘れるべからず
ちなみに、ファーストネーム2つはややこしいからと言われ日本名でも付けなかった。
彼らは私が無事に目を覚ました事にほっとした様だった。
助産師さんが来て、
「あなたの話し聞いたわよ。なんてincredibleな女性なのって噂してたのよ。」
と慰めの言葉をくれた。
そして皆口々に
「なんて長い赤ちゃんなの!」55cmオーバー・3.7キロと背の割りには細め?
と言った 今もすらっと長身
私は、なんてカワイー赤ちゃんなの
私が絶対大事に育てて見せると決意した。
そして、母乳を出すために助産婦さんが指導してくれるのだが、こんなにも母乳を出すのが難しいなんて…
赤ちゃんが生まれたら勝手に出ると思ってた💦
出産も育児も完全に舐めきってました…スミマセン💦💦(育児はこれからやぞ)
全国の母上様!
こんなにまでして
命を授けて頂き
ありがとうございました
2日程何も食べていなかった私は、病院の朝食を目にしてびっくりした。
えーこんなにも体に悪そうで質素な食事を授乳婦に…栄養0やん!
まぁ、全部無料だし、あんまり文句を言わずありがたく頂きましたが…オーストラリアの公立病院で出産の際は無料
姉や、義理の妹が送ってくれた写真でみたお祝い御膳とは雲泥の差じゃねぇか!
プッシュギフトや花束なんて幻想だよね?
オーストラリアでは通常、産後に問題なければ、翌日には退院を促される早いよね~
私は、2日程輸血が必要で、起き上がることも出来なかった。3日目には、尿道カーテルを外し、自ら立ち上がろうとしたが、フラフラとして自立することすら出来なかった。彼に支えてもらいながら何とか用を足す 要介護のおばあちゃんじゃないか
こんなはずじゃなかった…
それでも3日目にして、私は退院を決意する。
看護師や医者からは、こんな状態で退院しない方が良いと激しく止められたが…言い出したら聞かない私
私はどうしても退院したかったのだ。
なぜなら、私の母と、姉家族がはるばる日本から来てくれる事になっていた。予定日11日遅れ故予定も後がつかえてる
初めてのオーストラリアである🇦🇺!!
私は車椅子に乗ってズタボロのパジャマ姿で、髪を振り乱して退院した。死に物狂いの血相
どこぞのロイヤルファミリーの退院風景とはえらい違いや
彼が母と姉家族を空港まで迎えに行ってくれた。
その日には、彼の親友カップルと、義母、実母、姉夫婦に、二歳の息子くんが一つの家に集まった勝手にお披露目会w
英語が分からない私の家族との間で、ひたすら通訳だ。そして、慣れない場所で夜泣きする甥っ子と、新生児の大合唱
3ベッドルームの小さい家に(まあ日本人は慣れてるけど)皆が泊まり家の中はカオスだった
そして、なんと5日後には引っ越しが迫っていた。
いやいや、産後にすぐ引っ越しとか止めてくれ! 離婚案件やぞ!
彼は、君は何もしなくても良いからと言ったが、何もしなくて良いわけないやんか!!
確かに、借りていた家の更新時期と重なっていたのだが、私は結構氣にいっていたので、せめて半年は更新したいと思っていた。
何より、歩いてカフェやお店まで行けたし、バスに乗れば友人とキャッチアップしたり出来た。
彼の主張は、赤ちゃんと私に自然に囲まれたピースフルでヘルシーな環境を与えたい。
その一心で、私が家を見るまでもなく決めてきた おい!
確かに家は広くて綺麗だった。
美しい山々に囲まれて
素晴らしい自然に恵まれ
レインウォータータンクもある。
庭には大きなプールとデッキもある
敷地なんか10エーカー程(約12242坪)あって近所付き合いなんて皆無だ。無駄に広い…
いや、むしろ昼間に赤ちゃんに何かあればどうしたら良い?って位人里離れている
庭には彼と同サイズの大きな
レッドカンガルーが出没する
ビックリしたわ~
しかもこんな田舎なのに家賃も上がった(私も休職中で収入減ったのに…)
それは彼が私達に対する
覚悟と愛情だったのだ。
そんな、男女?の思考の違いに私はまだまだ翻弄されるのだった
そんな中、義母が帰り(結局赤ちゃんと4日位しか居れなかったw)姉家族が帰り、ほっとしたのも束の間。
その翌日私は、また出血したのであった
急いで病院に戻ったら、
入院し、手術する事になった。
お腹の中に胎盤?が残っていた様だ
今ならきっと自然に出るのを待ったであろう…
いや、むしろ助産師さんが、急いで胎盤を引っ張り出したのでそうなったのではとさえ思った。
彼には病院じゃなければ君は死んでいたよと言われたが、病院に行かなかったらこんな風にならなかったんじゃないか…
大量出血ももしかしたら、陣痛促進剤の副作用じゃないかと病院への恐怖と違和感が否めなくなっていた。
それでも、私は手術を受けることになった。
手術の日と引っ越しの日が重なった
ちなみに、私達は今まで何回も(オーストラリアだけでも軽く10回は越えてる)引っ越しをしているが、業者に頼んだことはない。
全て、自分達で荷物をまとめて運んでいる…。
州をまたぐ引っ越しはトラックを借りて彼が運転する。ちなみに、今回は距離がそこまで離れていない為、彼が車を何回も往復して引っ越した
彼は育児休暇中…というより引っ越し休暇じゃねーか💦
育児しろー
次回いよいよ、引っ越しと手術の同時進行!
この2日間、夕方からインターネットが使えず、更新出来ませんでした💦水星逆行の影響かしら?
書いている今まだこちら大晦日ですが、日本は新年を迎えていますね。間違えて2025年にセットしてて記事があがってなかったw
明けましておめでとうございます
皆さまにとって素晴らしい一年になりますように
モリリン🥭