山の温泉 奥穂高 中尾温泉
アルプスの登山基地の1つ、岐阜の奥穂高温泉はいたるところに温泉が湧いている。
黒部五郎岳から三俣蓮華岳から、槍ヶ岳から滝谷出合いを経る下山道や、また笠が岳から下山する時に、奥穂高温泉の湯で汗を流すのが、何よりもの楽しみだ。
私はある夏、笠が岳でテントを張り、夜中に起きて素晴らしい星空に出会ったが、明くる日笠新道の下山の近道が先日来の豪雨で通行禁止のため、元来た道を弓折岳まで戻り,鏡平の小池新道を降り、遠回りして奥飛騨温泉に下山した。
天気も良かったので温泉でゆっくりしたくて、中尾温泉に向かった。林間に中位の露天温泉があり、温泉の近くにテントを張り、丸二日、湯に入ったり、寝転んだり、手持ちの食糧で食事を作ったりして、私は独り優雅な夏を過ごした。ここには来る人も少なく、街から離れていて、うらやましい山奥の秘湯であった。
二日間を過ごしてから、焼岳小屋を越して、上高地に出ようとしたが、途中登山道が分かりにくくて、諦めて元の西穂高に戻り、バスで奥飛騨温泉郷を抜けて、高山経由で大阪に戻った。今でも思い出す懐かしい温泉である。















