声迷線の彷彿線 どこ行き? -2ページ目

梅雨明け


灰褐色の空は
延々と続く
首をもたげていた
嫌な予感は
もう無い

少しずつ
雲の切れ間に
瞳を凝らしながら
晴れ間を探している

足下はまだ
ぬかるんで
歩き辛い時が
多いけれど

それでも
一歩踏み出して見ようと
思い始めた

まんまる

怒ったり
泣いたり
すねたり
笑ったり

甘えたり
突き放したり
抱きついたり
離れたり

気分屋で
わがままなキミ
塀の上の
猫みたく
丸まって寝てる

僕だって
たまに
怒ったり
機嫌悪くしたり
言葉を刺したりする

そうやって
棘のある時間も
ぶつけ合って
丸くしていって

そしたら
十五夜の月みたいに
まんまるな心になるかな?

そうなったら
きっと幸せな日々の
連続だよね

悲しい時も辛い日も
多々あるし
不安も不満も
残るだろう

でも
ふたりして
まんまるな心なら
きっと乗り越えて行ける

だからね
時折
ふっと思うのだけれど

僕が君を選んで
君がそれを掴んだことは
良い事なんだと
思うんだよ

何にもない
けれど
ふたりでいる

金魚鉢のなかのつがい
みたく

ゆらゆらと泳いで行こう

晴れ渡った夜空に


もしもの話で
僕が死んだとして
君はどんな顔
するんだろう?

顔をぐしゃぐしゃにして
泣いてくれるだろうか?
それとも
何も感じないだろうか?

星が瞬く間に
明日に願いを
かけてみる

今日の終わりに駆けて来たから

そっと
差し伸べられた
微笑みを
素直に受け止めて

白い霧のなかでも
暗い闇のなかでも
君が隣なら
何処までも行ける

紺碧の静寂が
鳴り響く夜さえも
何のためらいなく
越えて行ける

僕らは
それぞれに個があって
それが結びついて
ひとつになる

そんな気がするんだ